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入門ガイドマグロ··読了 5分

ヨコワ・メジは釣っていい?小型クロマグロの規制と見分け方

まつぼっくり
監修・執筆
まつぼっくり
マグロキャスティング 2018-
ヨコワ・メジは釣っていい?小型クロマグロの規制と見分け方

「ヨコワって釣っちゃダメなの?」— 先に答えます。ヨコワもメジも同じクロマグロの若魚を指す呼び名で、遊漁 (レジャーの釣り) による 30kg 未満のクロマグロの採捕は周年禁止です。リリース前提で狙うのもダメ。ただし、他の魚を狙っていて偶然掛かってしまった場合は、直ちにリリースすれば違反にはなりません

呼び名が地方でバラバラなせいで「ヨコワは禁止と聞いたけどメジは?」という混乱が起きがちです。この記事では名前の整理から、釣れてしまった時の対応、そして紛らわしいキメジ (キハダの幼魚 = 規制対象外) との見分け方まで、水産庁の公式情報だけで整理します。

ヨコワ・メジ・メジマグロは全部同じ魚 #

呼び名主な地域正体
ヨコワ西日本クロマグロの若魚
メジ・メジマグロ関東・東海同上
シビ地域による同上 (マグロ全般を指す地域もある)
コメジ・チュウメジ市場・魚屋同上 (サイズによる呼び分け)

水産庁の注意喚起でも「地方名でメジ、ヨコワ、シビなどと呼ばれる」と明記されています。ヨコワの名前は、若魚の体側に並ぶ白い点と横じま模様が由来です。つまり呼び名が何であれ、クロマグロの若魚なら扱いは全部同じ。ここが出発点です。

規制の中身: 30kg 未満は周年禁止 #

遊漁によるクロマグロ小型魚 (30kg 未満) の採捕は、広域漁業調整委員会指示により一年を通して禁止されています。ポイントは 2 つ。

  • キャッチ&リリース前提でも禁止。「写真を撮ってすぐ逃がすから」は通用しません。狙って掛けること自体が採捕にあたります
  • ヨコワ・メジのサイズ (数百 g〜10kg 程度) は、30kg のラインを大きく下回るので、迷う余地なく禁止側です

なお 2026 年には太平洋クロマグロの漁獲枠拡大が国際合意されましたが、増えたのは大型魚 (30kg 以上) の枠の話。小型魚の遊漁禁止は変わっていません。「規制が緩んだらしいからヨコワも OK」ではないので注意してください。

釣れてしまったらどうする? #

サビキやショアジギング、カツオ狙いの船で、狙っていないのにヨコワが掛かることはあります。水産庁の Q&A には、意図せず釣れた場合は直ちに海中にリリースすれば委員会指示違反にはならないことが明記されています。クロマグロ狙いの届出をしていなくても同じです。

実務としては次の形が安全です。

  • できるだけ速やかに、元気なうちに逃がす。長時間の写真撮影や計測で船上に置かない
  • 抜き上げずに済むサイズなら、海面でフックを外せるとダメージが少ない
  • 「これはヨコワ?キメジ?」と迷ったら、確認できないものはリリースが安全側

キメジ (キハダの幼魚) との見分け方 #

ここが実釣でいちばん役立つ部分です。キメジはキハダマグロの幼魚で、クロマグロではないため小型魚規制の対象外。つまり「釣れた若いマグロがどちらか」で対応が変わります。

見るところヨコワ (クロマグロ若魚)キメジ (キハダ幼魚)
体側の模様白い点列と横じま後方へ下がる斜めの縞
胸ビレ短い (マグロ類で最短クラス)ヨコワより長め
体型ずんぐり太いやや細長い

水産庁のページには、遊漁者向けの識別資料 (胸ビレの長さと口角からの距離を比べる方法) が PDF で公開されています。マグロが混ざる海域に通う人は、一度見ておくことをおすすめします。それでも現場で確信が持てなければリリース。これが唯一の正解です。

なぜ小型だけ禁止なのか #

太平洋クロマグロは資源が大きく減り、国際的な管理下で回復途上にあります。小型魚を獲るのは「産卵する前の魚を間引く」ことになるため、資源への影響が大きく、漁業でも厳しく制限されています。遊漁の小型魚禁止はその一環です。

回復の成果が 2026 年の大型魚の増枠で、遊漁の年間枠も拡大されてきました。ルールを守る釣り人が増えるほど、将来「堂々と狙える魚」が増える構図です。

30kg 以上を狙いたくなったら #

ヨコワの群れの下には親魚がいることもあります。大型クロマグロを狙う遊漁には、事前の届出 (2026 年 4 月から導入)・採捕停止の公示確認・尾数上限・採捕報告といった条件一式があります。仕組みと確認手順は クロマグロは今釣っていい?30kg未満禁止と届出制・確認手順 にまとめています。筆者自身、2026 年 7 月に採捕停止の公示で遠征を直前中止した経験があり、確認手順は釣行計画の一部だと痛感しています。

なお、合法的に採捕した大型魚でも遊漁者が釣った魚を売ることはできません。この話は 釣ったマグロは売れる? でどうぞ。

まとめ #

  • ヨコワ = メジ = メジマグロ = 小型クロマグロ。呼び名が違っても扱いは同じ
  • 30kg 未満は周年採捕禁止。リリース前提で狙うのも禁止
  • 偶然釣れたら直ちにリリースで違反なし。迷ったら逃がす
  • キメジ (キハダ幼魚) は対象外。横じま・短い胸ビレがヨコワのサイン
  • 2026 年の増枠は大型魚の話。小型魚の禁止は変わらない
frequently asked

よくある質問

ヨコワとメジマグロは同じ魚ですか?
同じです。どちらもクロマグロの若魚の地方名で、ヨコワは主に西日本、メジ・メジマグロは関東での呼び方です。呼び名にかかわらず、遊漁での採捕は 30kg 未満が周年禁止です。
ヨコワが釣れてしまったら違反になりますか?
他の魚を狙っていて意図せず釣れた場合は、直ちに海中にリリースすれば違反にはなりません (水産庁 Q&A に明記)。長時間の撮影や計測はせず、元気なうちに逃がしてください。
リリース前提ならヨコワを狙って釣ってもいいですか?
いいえ。キャッチ&リリース前提でも、30kg 未満のクロマグロを狙って掛けること自体が採捕にあたり、周年禁止の対象です。写真を撮ってすぐ逃がすつもりでも違反になるため、ヨコワを狙う釣り自体を避けてください。
キメジは持ち帰ってもいいのですか?
キメジはキハダマグロの幼魚で、クロマグロの小型魚規制の対象外です。ただしヨコワと紛らわしいため、体側の模様 (キハダは斜めの縞、クロマグロは横じまと白い点列) と胸ビレの短さで確認し、判別できなければリリースが安全です。
2026 年の漁獲枠拡大でヨコワも釣れるようになりますか?
なりません。2026 年に拡大が合意されたのは大型魚 (30kg 以上) の枠で、小型魚 (30kg 未満) の遊漁禁止はそのまま続いています。規制が緩んだという報道を見ても、ヨコワ・メジは引き続きリリース対象です。
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about the author

まつぼっくり
まつぼっくり
釣りライター / 釣りちゃん運営者

マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。

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