8月下旬、相模湾のキハダキャスティングに同じ週で2回挑みました。最初に結論を書くと、私は2回ともノーヒットです。ただ、この2日間は過去の釣行でいちばん収穫が大きかったとも思っています。1回目は隣で友人が20〜30kgのキハダを仕留め、「釣る人と釣れない人の差」を目の前で見せつけられました。2回目はその差を意識して、自分のルアーをナブラのど真ん中に入れることができました。それでも食わなかった。この記事は、その2日間で見えたことを正直に記録した釣行記です。
釣行の概要:同じ週に2回、結果は2連敗 #
まず2回の釣行を並べます。海況はどちらもタイドグラフBIアプリで確認した実測データです (ポイントの沖ではなく漁港ベースの参考値です)。
| 1回目 (火曜) | 2回目 (土曜) | |
|---|---|---|
| 船 | 鈴清丸 | 別の船 |
| 出船 | 4時30分 | 5時30分 |
| 風速 | 6.2〜10.0m | 4.0〜4.4m |
| 波高 | 1.3〜1.4m | 0.5m |
| ナブラ | 飛び跳ね型が何度も | 後半に瞬間的な跳ねナブラのみ |
| 釣果 | 友人が20〜30kgを1本 (筆者ノーヒット) | 船中ノーヒット |
数字を見て気づくと思いますが、荒れた日の方が釣れています。この対比が今回の学びのひとつになりました。
1回目:荒れた火曜、隣で友人が20〜30kgを仕留めた #

朝4時30分に鈴清丸で出港。予報は風7〜10m、波1〜2mで、実測も風速6.2〜10.0m、波高1.3〜1.4mと数字どおりの荒れた朝でした。

それでも海の中は、最近の私の釣行でいちばん活気がありました。早朝の風波が少し落ち着いた7時から9時ごろは凪に近い時間帯もあり、飛び跳ね型のナブラが何度も出て、単発の跳ねもあちこちで見えました。
友人にヒットしたのは8時ごろ。ナブラ撃ちで、ルアーが着水した直後のヒットでした。ルアーは自作のポッパーで、サイズは200mm前後。上がってきたのは20〜30kgクラスのキハダでした。

一方の私は、ドリームチューン160Fのカタクチイワシカラーを投げ続けましたが、ナブラの移動が速く、進行方向をうまく掴めません。的確なポイントに投げ込めず、気づけば後追いのキャストばかりになっていました。途中でバブルスイマーも投げましたが、こちらはロッドに重みを上手く乗せられず、キャストが安定せず飛距離も出ませんでした。
船長のシゲさんはとても気さくな方で、移動中も会話しながら、その時の状況を詳しく教えてくれます。そして、魚の移動を敏感に察知して先回りする操船が抜群にうまい。船はチャンスを作り続けてくれました。
それでも私は獲れなかった。 もしかして私は、マグロにルアーを食わせないように誘う天才なのか?
そんなことを考えているうちに風と波が強くなり、午前中で帰港となりました。
釣る人と釣れない人の差はどこにあった? #
道具の差ではなく、キャスト精度の差でした。友人はナブラの進行方向を読んでピンポイントに着水させ、直後にヒット。私は方向を掴めず、ナブラの跡を追いかけるキャストばかりになっていた。
隣で見ていて、ひしひしと感じました。釣れる、釣れないの差はこのキャストの正確さだと。狙った1点にルアーを置ける人からヒットしていく。逆に言えば、そこさえ磨けば自分にもチャンスは回ってくるはずです。この日から、私のテーマは「精度」になりました。
2回目:凪の土曜、ど真ん中に入れても食わなかった #
中3日おいた土曜、今度は別の船で5時30分に出船しました。風速4.0〜4.4m、波高0.5mの凪です。

この日は後半までずっとナブラがない状態で誘い出しがメインだったためロッドをMCワークスのEXPLOSION 835CTR のフローティング 1本に絞って投げ続けました。
先発はD-CLAWのビーコンネオ。投げ心地は良く、気持ちよくキャストを重ねられました。ずっと曇りだったので、途中から「少しでも反射のあるルアーが良いのでは」と感覚的に思い、シマノのバブルディップ180Fフラッシュブーストに交代。この判断が正しいのかはまだ分かりませんが、動かさなくても内部の反射板が明滅するルアーなので、光量の少ない曇天に合う気がしています。
肝心の海はというと、前半から中盤にかけて鳥はいるものの、集まろうとしては固まりきれずに散らばっていく、もどかしい展開。マグロの跳ねもない時間が続きました。後半になってようやく単発の跳ねが出始め、瞬間的な跳ねナブラが何度か出ました。ただ、範囲が狭く、本当に一瞬で終わります。
そのナブラのど真ん中に、ルアーは3回入りました。友人が2回 (自作ルアー)、私が1回 (バブルディップ)。1回目の反省があったからこそ、狙った場所に置けたキャストです。しかし、結果は3回とも無反応。着水した直後にナブラが移動してしまうのです。この日は船中ヒットなしで終わりました。
ナブラのど真ん中に入れれば釣れるのか? #
今回の答えはノーでした。3回ど真ん中に入れて3回とも無反応。着水直後にナブラごと移動してしまい、ルアーの周りにはもう魚がいなかった可能性が高いと感じています。
ここで精度の次の課題が見えました。ナブラには寿命があります。瞬間的なナブラでは「見つけてから投げて着水するまでの数秒」が勝負で、精度に加えて速さ、そしてナブラが次にどこへ動くかの読みが必要です。シゲ船長の先回り操船がまさにそれで、魚の移動を予測して船を置く。あれをキャスト単位でやる必要があるのだと思います。
もうひとつの気づきは、凪と活性は一致しないということ。風6〜10mの荒れた火曜の方がナブラは多く、友人のヒットも出ました。風4m台の穏やかな土曜は鳥が固まりきらず、ナブラは一瞬。少なくともこの2日間に関しては、「凪の方が釣りやすい」は体の楽さの話であって、魚の活性の話ではありませんでした。
使ったタックルとルアー (正直メモ) #
2回目に一日投げ続けたのはMCワークスのEXPLOSION 835CTRです。同じロッドを振り続けて気づいたことがあります。ルアーが暴れず一直線に飛ぶのは、ガイドが投げる方向にまっすぐ向いている時だということ。頭ではわかっているものの気づくとガイドがまっすぐ向いていないことが多々ある。キャストの再現性を考えるうえで、自分の中では大きな発見でした。
ルアーは、1回目がドリームチューン160F (カタクチイワシ) を主体に、バブルスイマーも投入。ただしバブルスイマーはロッドに重みを乗せきれず、キャストが安定しませんでした。ルアーとロッドの相性はまだ検証中です。2回目はビーコンネオから始めて、バブルディップ180Fフラッシュブーストへ。バブルディップは公式サイトも「キャスト精度が最も重要なナブラ撃ち」での効果をうたっているルアーで、実際、私がど真ん中に入れられた1投もこのルアーでした。
タックル全体の構成は キハダキャスティングタックル一式のまとめ記事 に書いています。
2連敗から持ち帰った学び #
- 釣る人と釣れない人の差はキャスト精度。それも「ナブラの進行方向を読んで先に置く」精度
- ど真ん中に入れても食わない日はある。瞬間ナブラは着水までの速さが勝負
- 凪と魚の活性は別物。荒れた日の方が海に活気があることもある
- ロッドを1本に絞ると発見がある。ガイドの向きとキャストの直進性のつながりに気づけた
- ルアーはロッドに重みを乗せられるかが大事。乗せきれないルアーは飛距離も安定感も出ない
まとめ:精度は取り返した。次は読みと速さ #
1回目は精度負け。2回目はど真ん中に置けたのに、ナブラの寿命に間に合いませんでした。悔しい2連敗ですが、「何を練習すればいいか」がこれほど明確になった釣行はありません。次は、ナブラの進行方向を読む目と、見つけてから着水までの速さ。ここを磨いて、また挑みます。
よくある質問
キハダキャスティングで釣れる人と釣れない人の差は何ですか?
ナブラのど真ん中にルアーを入れれば釣れますか?
曇りの日のキャスティングルアーはどう選べばいいですか?
凪の日の方がキハダは釣れやすいですか?
自作ルアーでもキハダは釣れますか?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。



