相模湾のアカムツジギングに、キハダのオフシーズンを使って 6 回通いました。釣れたアカムツは 4 匹。数は出ない釣りですが、そのぶん「何を揃えるか」は回を重ねるごとに固まっていきました。この記事では、私が実際に使っている電動スロージギングの編成を、選んだ理由と失敗談(タイラバ系ロッドでの代用実験)ごと解説します。釣行そのものの様子は実釣レポートにまとめているので、この記事は「タックル選び」に絞ります。
アカムツジギングに必要なタックル一式は? #
スロー系ジギングロッド+電動リール(PE1.5 号を 600m)+200〜250g のスロー系ジグ+アシストフックが基本編成です。私が 6 回の実釣で使い続けている一式は次のとおりです。
| 種類 | 使用タックル |
|---|---|
| ロッド | ゼスタ(XESTA) スローエモーション for ショートピッチジャーク B510-4 |
| リール | シマノ フォースマスター 1000(電動) |
| バッテリー | BMO JAPAN リチウムイオンバッテリー 14.4V 13.2Ah |
| ライン | YGKよつあみ エックスブレイド スーパージグマン X8 600m 1.5号/30lb |
| ジグ | ディープライナー スキップ VB/スピンドルナロー(200〜250g) |
| アシストフック | ハセガワオリジナル 2/0 10 号(小田原・長谷川釣具)→ 後に自作 |
きっかけは、キハダ釣行でお世話になっている船長に「相模湾でもアカムツ釣れるよ」と教わり、おすすめされた道具を揃えたこと。以下、それぞれ「なぜこれか」を説明します。
ロッドはスロー系専用を選ぶ #
スロージギング専用ロッドを選んでください。水深 200m 超で 200〜250g のジグを跳ねさせるには、ロッドの反発でジグを操作できる「張り」が必要だからです。
アカムツジギングの誘いは、底付近での超スロージャークが基本です。このときジグを動かしているのは腕の力ではなく、ロッドの反発です。曲げて、戻る力でジグを弾く。スロー系ロッドはこの動きのために設計されています。私はゼスタ スローエモーション B510-4 を船長のすすめで使っていますが、200〜250g のジグをしっかり「弾ける」ことが選定の軸でした。
番手(硬さ)は、乗る船が指定するジグの重さに合わせるのが失敗しない選び方です。予約時に「ジグは何 g を使いますか」と確認して、その重さを快適に操作できる番手を選んでください。
タイラバ・SLJ タックルで代用できる? #
基本はおすすめしません。ロッドがジグの重さに負けて誘いが入らず、リールの糸巻量も水深 200m 超には足りないためです。私自身、実際に試して「厳しい」と実感しました。

かめや釣具にふらっといったときに中古で安く行っていたのでアカムツジギングのサブロッド使えないかと試しに買ってみた「パイレーツサイド BC65」(かめや釣具オリジナルの船用ルアーロッド。主にスーパーライトジギングやタイラバ用、ルアーウェイト 60〜150g・PE MAX 2 号)。
結果は、スペックが示すとおりでした。上限 150g のロッドに 200〜250g のジグですから、50〜100g のスペック超過。ロッドは曲がりっぱなしでジャークが入らず、本来ロッドの反発がやるべき仕事を、自分の体の動きで補い続けることになります。等速で巻くタイラバと、反発でジグを操作するスロージギングでは、ロッドの設計思想が逆方向なのです。
さらにこたえたのが潮の速い日でした。ジグとラインにかかる水圧が増すほど柔らかいロッドは主導権を失い、底の取り直しも誘いも一段と難しくなります。凪で潮が緩ければ「できなくはない」でも条件が悪くなるほど専用ロッドとの差が開く、というのが試した実感です。
- ロッドの上限: 前述のとおり、アカムツ標準の 200〜250g は多くのタイラバ・SLJ ロッドの想定外です
なお、水深 150m 前後・ジグ 150g 程度までの浅いエリアなら、ディープタイラバ用の強めロッドで「入門としてやれなくはない」水準になります。代用の可否は水深しだいで、相模湾の 200〜270m は流用がもっとも厳しい側だと思います。
ただクロムツなど釣れているので釣れることには違いないですが、状況により使いづらいため入門用としておすすめはしないというレベルです。
ライン・リーダーは何号? #
私は PE1.5 号を 600m 巻いています。深場では細いラインほど潮の抵抗が減って底取りが楽になり、当たりも取りやすくなるためです。
「2 号 600m は太いか?」という質問をよく見かけますが、2 号でも釣りは成立します。ただ、水深 200m 超では糸の太さがそのまま潮の抵抗になり、ジグが底に着くまでの時間も、底の取り直しやすさも変わってきます。細いほど有利、でも細すぎると高切れが怖い、そのバランスで 1.5 号が私の基準です。
長さは 600m を強くおすすめします。水深 270m を攻めているときに高切れすると、残り 300m 少々。600m 巻いてあれば、その日の釣りを続けられます。
リーダーはフロロカーボン 4 号を 2m で組んでいます。一般的には 4〜6 号を 2〜5m が目安なので、私の構成は細め・短めの部類、潮の抵抗を減らして底取りと感度を優先する考え方です。ただし、クロシビカマスのような歯のある外道が多い日は、太め・長め(5〜6 号・3m 前後)にすると安心感が増します。
ジグは 200〜250g のスロー系 #
ディープライナーのスキップ VB とスピンドルナローを、200〜250g で使い分けています。6 回の実釣でアカムツ 4 匹。内訳はちょうど 2 匹ずつです。
どちらもスロージギングの定番で、その日の潮の速さに合わせて使い分けます。重さは船の指示に従うのが基本ですが、相模湾の 200〜270m では 200〜250g が中心でした。
カラーで印象に残っているのはピンクのドット柄です。記事冒頭の写真に写っているジグがそれで、着底後すぐに食いついてくることが多い印象でした。もっとも、船長の腕が良く、ちょうどいい位置にジグを落とせていただけかもしれません。カラーの効果を断定はできませんが、最初の 1 本に迷ったら候補に入れてみてください。
フックは「ハセガワオリジナル」から自作へ #
小田原・長谷川釣具の「ハセガワオリジナル」2/0 10 号を使っています。後半からは、これを真似して自作するようになりました。
最初は船長のすすめで既製品を使っていましたが、通ううちに「フックの位置を自分のイメージ通りにしたい」と思うようになり、既製品を手本にアシストフックを自作するようになりました。市販に頼り切らず自分で詰めていく過程も、この釣りの面白さのひとつです。
電動リールは必要? #
必須ではありませんが、強くおすすめします。水深 200m 超からの回収を電動に任せることで、体力を誘いに集中でき、1 日を通してペースが落ちません。
手巻きでやり切るスタイルもあります。ただ、アカムツジギングは 1 日に何度も 200m 超の巻き上げを繰り返す釣りです。私はシマノ フォースマスター 1000 に BMO JAPAN のリチウムイオンバッテリー(14.4V 13.2Ah)を組み合わせています。バッテリーを自前で持つと、船の電源事情に左右されないのも安心材料です。
時期と水深 — 相模湾は 10〜11 月・200〜270m(私の実績) #
私はキハダシーズンが落ち着いた 10〜11 月に通い、水深 200〜270m で釣果を得ています。
「アカムツは 6〜9 月」という情報も見かけますが、時期は地域や年によって変わります。確実なのは、行きたい船宿の出船予定・釣果情報を直接見ること。私の実績はあくまで相模湾・10〜11 月・晴れの凪の日、というひとつのサンプルとして参考にしてください。
まとめ #
- 基本編成はスロー系ロッド+電動リール+PE1.5 号 600m+200〜250g のスロー系ジグ
- ロッドはジグ重量を「弾ける」番手を。タイラバ・SLJ ロッドの流用は上限重量と糸巻量の壁があり、おすすめしない(試した実感込み)
- ジグはスキップ VB/スピンドルナローで実績 2 匹ずつ。フックはハセガワオリジナル → 自作も楽しい
- 電動は必須ではないが、200m 超を通うなら強く推奨
道具が揃ったら、あとは通うだけです。実際の釣行の様子(6 回 4 匹の正直な記録と、外道たち、脂ののった食)は実釣レポートでどうぞ。
よくある質問
アカムツジギングのロッドはタイラバロッドで代用できますか?
アカムツジギングのラインとリーダーは何号?
アカムツジギングに電動リールは必要?
アカムツ用ジグの重さは何gが基準?
アカムツジギングのフックサイズは?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。

