8月22日、葉山 鐙摺港のたいぞう丸でマルイカ船に乗ってきました。結果から書くと、筆者は0杯。一緒に行った仲間5人も全員0杯で、船中で一番釣った方が4杯、しかも全て小型という渋い日でした。
ただ、手ぶらで帰ってきたわけではありません。出船前に船長からもらった「直ブラで、スッテは少なめ」という助言。合わせたときの重さが潮なのかイカなのか、最後まで見分けられなかった反省。そして、仲間と船長に教わった「捨て糸の結び目」という根掛かり対策。マルイカが釣れない日に何が起きていて、次に何を変えるのか。0杯の日のことを、そのまま書きます。

「まず1杯を確実に」船長の助言で直ブラ4本に #
出船前に船長から受けたアドバイスは、こうでした。「直結ではなく直ブラがおすすめ。スッテは少ない方がいい。渋いので、まずは1杯を確実に取りたいですね」
普段の筆者は、直結3本と直ブラ2本を組み合わせたスッテ5本の仕掛けで釣っています。今回はそれをやめ、直ブラ4本の仕掛けを自作して臨みました。
直結(スッテを幹糸に直接結ぶ方式)は乗りが手元に出やすい反面、糸がたるむと外れやすく、直ブラ(短い枝スでスッテをぶら下げる方式)はスッテが自由に動く分だけバレにくい、と一般に言われています。渋い日にあえて本数を減らすのは、「たくさん掛ける」より「1杯を確実に船に上げる」ことを優先する発想だと受け取りました。

当日のタックル #
- ロッド: がまかつ デッキステージ マルイカ 155
- リール: ダイワ アドミラ A 150H
- ライン: PE 0.8号 + リーダー 4号
- 仕掛け: 直ブラ4本(自作)
- オモリ: 50号
デッキステージ マルイカは、がまかつ公式の製品ページで「マルイカ釣りのスタンダード」と位置づけられているモデルです。スパイラルガイドにニュートラルなアクションで、軽さと扱いやすさを重視した設計と説明されています。
海況は「午前は波が高く、潮も速い」 #
午前中は波が高く、潮の流れも速い状況でした。午後は波は落ち着くも潮の流れは相変わらず早い状況。水深は60〜70m、オモリは50号。誘いはゼロテンション(オモリを底に着けたまま、糸を張らず緩めずの状態で乗りを待つ釣り方。以下ゼロテン)を軸に組み立てました。
船長も沖上がりの後、「今日は潮の流れも速くて厳しい日でした」と話していました。船が流されるほどの流れだったそうで、表層の潮が速かったのは間違いありません。
合わせたときの重さ、潮なのかイカなのか? #
潮が速い日は、道糸と仕掛けが受ける水の抵抗で合わせの手応えが重くなり、小型のイカの乗りと区別しにくくなります。筆者は今回、これを最後まで見分けられませんでした。
合わせると毎回、ずっしりとした重さが手元に来ます。久しぶりのマルイカで判断の基準が体に戻っておらず、「これは乗っているのか、潮の重さなのか」を決めきれないまま巻き上げる、の繰り返しでした。
気になったのは、回収の途中で急にフッと軽くなる場面があったことです。潮の抵抗なら、糸が短くなるにつれて徐々に軽くなるはず。急に軽くなるのは、乗っていた小型のイカが途中で外れた(バレた)ときの変化に近い。船中で上がった4杯が全て小型だったことを考えると、小型の乗りを潮の重さと勘違いしていた可能性は否定できません。
ただし、乗っていたと断言もできません。証拠がないからです。ここは正直に「修行不足」と書いておきます。そのうえで、次回は以下を確認することにしました。
- 合わせた直後に数秒止めて、重さが一定のまま(潮)か、モタれたり引き込んだりする(生体反応)かを見る
- 巻き上げの速度を一定にして、軽くなり方が「徐々に」か「急に」かを意識する
- 空振りでも仕掛けを上げたら、スッテに墨やかじり跡が付いていないかを確認する
- 巻き上げの途中で手を止めない(テンションが抜けるとバレやすい)
1日で答えは出ませんが、この4つを積み重ねれば「潮の重さ」と「乗り」の境目が自分の中に戻ってくるはずです。
ゼロテンで根掛かりを恐れない方法は? #
オモリの上30cmほどを、幹糸より弱い「捨て糸」にしておくと、根掛かりしたときにそこだけが切れて、スッテの付いた仕掛け本体を失わずに済みます。筆者はリーダー4号に対して捨て糸2号を組んでいましたが、船長のおすすめはもう一段細い1.5号くらいで、さらに結び目を3つほど作っておくこと。結び目が意図的な弱点になり、そこから切れやすくなります。
今回この話になったのは、仲間が根掛かりで高切れ(道糸の高い位置で切れて、仕掛けごと全部失うこと)した場面でした。捨て糸の考え方自体は、たいぞう丸の船長がX 投稿(捨て糸の解説、2024年4月)で解説しているとおりで、ゼロテン釣法は根掛かりを恐れていては釣りにならないこと、オモリの上30cmを捨て糸にして全損を防ぐことが要点です。
ゼロテンは、オモリを底に置いたまま待つ釣り方です。つまり根掛かりは起きる前提で、仕掛けを守る側で手を打っておく。筆者の仕掛けは捨て糸こそ入っていたものの、結び目は作っていませんでした。「切れる場所を自分で決めておく」ところまでやって初めて対策になる。次回からは結び目もきちんと入れます。
船中4杯が語る「8月下旬は時期の終わり」 #
船長によると、マルイカのピークは4〜6月とのこと。8月下旬は時期としては終盤で、船中で一番釣った左舷のお客さんが4杯、それも全て小型という結果は、その言葉どおりでした。
同じマルイカでも、5月はまったく違いました。三崎港の岸からの夜エギングでは、エギ王K 3.5号で良型のマルイカが足元に来ています。岸からエギで良型が出る5月と、船で60〜70mを狙って船中4杯の8月下旬。1日の結果だけで時期を断定はできませんが、船長の言葉と合わせると、マルイカは4〜6月に行くのが正解だと思います。シーズンの目安は釣り暦(マルイカの欄)にもまとめています。
釣れなくても楽しい、右舷貸切の1日 #
この日は仲間5人と筆者で右舷を使い、左舷は他のお客さん1名。ほぼ貸切の状態でした。仲間5人の釣果もマルイカは0、上がったのは外道のユメカサゴ1尾だけ。それでも、釣れない時間を仲間と過ごすのは楽しいものです。
マルイカは来年の5〜6月にリベンジします。直ブラ少なめ、捨て糸あり、乗りの確認手順つきで。8月後半はキハダのキャスティングに2回出る予定で、9月からは秋のアオリイカが始まります。
まとめ #
- 渋い日の船長の助言は「直結より直ブラ、スッテは少なめ、まず1杯を確実に」。筆者は普段の5本から直ブラ4本に変更
- 潮が速い日は、水の抵抗で合わせの手応えが重くなり、小型の乗りと見分けにくい。筆者は見分けられず0杯
- 回収中に「急に」軽くなるのはバレの疑い、「徐々に」軽くなるのは潮の抵抗。次回は合わせ直後の数秒と、一定速度の巻き上げで確認する
- ゼロテンは根掛かりが起きる前提。オモリの上30cmを捨て糸(筆者は2号、船長案は1.5号くらい)にして結び目を3つ、切れる場所を決めておく
- 船長いわくマルイカのピークは4〜6月。8月下旬は船中最高4杯(全て小型)。リベンジは来年5〜6月に
よくある質問
マルイカが釣れないのは時期のせいですか?
渋い日のマルイカ仕掛けは直結と直ブラどちらですか?
マルイカの合わせが重いのはイカが乗っていますか?
ゼロテンの根掛かり対策の捨て糸とは何ですか?
マルイカ船のタックルは何を使いましたか?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。