シマノ編で、筆者はツインパワーSW 14000XG でキハダ 30kg を獲った実体験から「キハダの本命番手 14000 はツインパワーとステラの 2 択」と書きました。では同じタックルをダイワで組むなら、どれを選ぶべきでしょうか。
先に正直に書いておくと、筆者が持っているダイワの大型リールはクロマグロ用の 25ソルティガ 18000-H だけで、キハダ帯 (14000) のダイワ機は使ったことがありません。小さい番手ではダイワのリールも使ってきましたが、この記事は実釣インプレではなく、シマノの 14000 で実際にキハダを獲った筆者が、公式スペックを突き合わせて「ダイワならこう組む」を整理する選定ガイドです。調べてみると、シマノとは景色の違うラインナップ構造と、「ソルティガを選ぶ理由がキハダ帯では薄くなる」という意外な事実が見えてきました。
キハダ用リール、ダイワなら何番? #
キハダ (20〜40kg) の目安は 8000〜14000 番、PE4〜6 号を 300m 前後です。ダイワの公式糸巻量 (2026 年 7 月時点) では、8000 番が PE4 号-300m、10000 番が 5 号-300m、14000 番が 6 号-300m。筆者は PE5 号をメインに状況で 6 号を使う運用なので、シマノ編と同じく 14000 番が本命になります。ラインシステムの考え方はキハダタックル 5 本編成の記事にまとめています。
ギア比表記はダイワが P・H・XH、シマノが PG・HG・XG で対応関係にあります。キャスティング主体なら高速ギアが定番という理屈も共通です。ソルティガとセルテートSW の 14000 番は P (4.8・102cm) と XH (6.2・133cm) の 2 択で、ナブラ撃ちの手返しを考えるなら XH。奇しくもシマノの 14000XG とギア比 6.2・巻上長 133〜134cm でほぼ一致します。
ダイワの 14000 は 3 グレード。シマノと構造が違う #
ダイワで 14000 番を持つのは BG SW・セルテートSW・ソルティガの 3 グレードです (2026 年 7 月時点の公式値、価格は税抜)。なお 26BG SW は 2026 年 10 月発売予定の新型で、2026 年 8 月時点では予約受付中です。
| 26BG SW 14000-H | 26セルテートSW 14000-XH | 25ソルティガ 14000-XH | |
|---|---|---|---|
| 定価 (税抜) | 31,100 円 | 93,100 円 | 155,000 円 |
| 最大ドラグ力 | 15kg | 25kg | 25kg |
| 自重 | 700g | 675g | 690g |
| ギア比 / 最大巻上長 | 5.7 / 122cm | 6.2 / 133cm | 6.2 / 133cm |
| PE 糸巻量 | 6 号-300m | 5 号-340m、6 号-300m | 5 号-340m、6 号-300m |
| ベアリング数 | 5 | 9 | 14 |
| ドラグ機構 | ATD タフ | ATD タフ | ATD タフ |
シマノの 14000 と並べると構造の違いが際立ちます。シマノはツインパワーSW 14000XG (79,800 円) が最安で、その下のストラディックSW・スフェロスSW に 14000 はありません。14000 番で 3 万円台の選択肢があるのはダイワだけです。一方、ツインパワーの対抗馬になるのはセルテートSW 14000-XH で、こちらはシマノより 1 万 3,000 円ほど高い。廉価帯はダイワが厚く、中位はシマノがやや安い、という棲み分けです。
ソルティガ 14000-XH に 6 万円上乗せする価値は? #
ここがこの記事の核心です。上の表をもう一度見てください。セルテートSW 14000-XH とソルティガ 14000-XH は、ドラグ力も糸巻量もギア比も自重もほぼ同じ。そしてドラグ機構も同じ ATD タフ (カーボンワッシャー) です。
ソルティガの目玉である金属ローラー式の新ドラグ「DRD」は、18000 番以上にしか搭載されていません。つまりクロマグロ帯ではソルティガだけの決定的装備だった DRD が、キハダ帯の 14000 には無いのです。6 万円の差額で得られるのは、ベアリング数 (14 対 9)、マグシールドの搭載規模、2031 年 3 月末まで部品代無料のフラッグシップアフターサービス、そして所有する満足感です。
これは公式スペックからの整理ですが、率直に言ってキハダ専用機ならセルテートSW 14000-XH が濃厚なベストバイ候補だと筆者は読みました。セルテートSW は 2026 年モデルで、ソルティガと同じ設計思想 (パワードライブデザイン + モノコックボディ) を受け継いでいます。ソルティガを選ぶ積極的な理由があるとすれば、保証の手厚さと、将来クロマグロ用に 18000 番以上へ進むときのシリーズ統一感でしょう。
BG SW 14000-H でキハダは獲れる? #
まず 26BG SW がどんなリールかを簡潔に。2026 年のフルモデルチェンジで登場する新型で、14000 番は 10 月発売予定 (執筆時点では予約受付中) の発売前の新商品です。ソルティガ由来の設計思想「パワードライブデザイン」を受け継ぎ、負荷が掛かった状況でも力強く安定して巻き上げられる構造を 3 万円台に持ち込んだ、高剛性・ハイコスパ路線の大型スピニングです。
その上で、数字の上では戦えるラインです。筆者がツインパワーでキハダ 30kg を獲ったときのドラグ設定は手で引いて 5kg 前後。BG SW 14000-H の最大ドラグ 15kg は、その設定値には十分な余裕があります。
ただし上位 2 機種の 25kg と比べると最大値は明確に低く、ベアリングも 5 個と簡素です。シマノ編でスフェロスSW について書いた「実用値の上限に近い運用には余裕がない」ほど極端ではないものの、大物が連発する状況や長いファイトでの安心感は価格なりと考えるべきです。「まず 1 匹を獲るための入門機」としては、シマノに存在しない価格帯だけに検討する価値があります。
シマノとダイワ、結局どっちで組む? #
筆者の実釣実績はシマノ (ツインパワーSW 14000XG) にあります。その上で 2026 年 7 月時点の公式価格を並べると、中位グレードはツインパワー 79,800 円対セルテートSW 93,100 円でシマノが安く、フラッグシップはステラSW 160,000 円対ソルティガ 155,000 円でほぼ互角です。
性能表の数字で優劣を付けるのは難しく、実際に分かれ目になるのはメンテナンスの思想だと思います。ダイワはマグシールド (磁性オイルの防水壁) で浸水を防ぎ、メーカーのアフターサービスに預ける前提の設計。自分で開けて注油したい人には向きません。ネットの議論でも、セルフメンテナンスやリセールの強さはシマノ (ステラ) 派、防水とメンテフリーはダイワ派の定番論点になっています。
筆者自身は、キハダ帯は実績のあるツインパワーを使い続け、クロマグロ帯で初めてダイワ (25ソルティガ 18000-H) に踏み出しました。ゼロから 1 台を選ぶ人への正直な整理は次のとおりです。
まとめ: キハダ用ダイワリールの選び方 #
- 番手はシマノと同じ考え方で選べる。PE5〜6 号 300m なら 14000、ギア比はナブラ撃ち重視で XH (シマノの XG 相当)
- キハダ帯のダイワはセルテートSW 14000-XH が本命候補。ソルティガとの 6 万円差に DRD ドラグは含まれない (DRD は 18000 番から)
- 3 万円台の 26BG SW 14000-H (2026 年 10 月発売予定) はダイワだけの入門枠。最大ドラグ 15kg の余裕は価格なり
- ソルティガ 14000-XH を選ぶ理由は、保証・防水の厚さと、将来のクロマグロ番手へのシリーズ統一
- シマノと迷うなら、中位はツインパワーが 1 万円強安い。分かれ目は性能表よりメンテナンス思想 (自分で触るシマノ、預けるダイワ)
実釣で確かめていないことは、この記事では断定しませんでした。筆者がダイワのキハダ帯を実戦投入する機会があれば、そのときは実釣インプレとして書き直します。
よくある質問
ダイワでキハダ用リールを選ぶなら何番ですか?
ソルティガとセルテートSW、キハダにはどっちが良いですか?
BG SW 14000-Hでキハダは獲れますか?
キハダ用リールはダイワとシマノどちらが安く組めますか?
ソルティガ14000にDRDドラグは付いていますか?
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マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。



