エギングのリール番手は、ダイワなら 2500 (LT2500)、シマノなら C3000 の帯で決まりです。実は迷いどころはそこではありません。筆者は 2018 年モデルのセフィア BB C3000S でエギングを続け、次の 1 台に 24 ルビアス LT2500S-XH を選びましたが、「C3000 から 2500 に落とした」わけではなく、この 2 つは同じサイズ帯です。数字の見た目に騙されて悩むのはもったいない。本当に選ぶべきは番手の後ろに付く記号 (S・XH・DH) で、この記事は型番の読み方を 1 枚の図に落として、記号ごとの判断基準まで整理します。
エギングのリール番手は何番がいい? #
ダイワは 2500 (LT2500 系)、シマノは C3000 系が基準です。判定はシンプルで、「PE0.8 号を 150m 以上巻けるか」を満たせばエギングは成立します。この帯はボディの大きさ・重さ・糸巻量のバランスがエギの操作にちょうどよく、エギング専用リール (エメラルダスのリール 3 機種など) がほぼこの帯だけで作られていることが何よりの証拠です。

型番は暗号に見えますが、分解すると「サイズの数字 + スプールの記号 + ギアの記号」の 3 要素しかありません。以下、順に解きます。
2500 と C3000 は何が違う? #
メーカーの表記の流儀が違うだけで、同じサイズ帯です。シマノの C は「コンパクトボディ」の意味で、C3000 は 3000 クラスの糸巻量を 2500 級の小さいボディに載せた構成を指します。つまりダイワの LT2500 とシマノの C3000 は、ボディの規模感がほぼ同格です。
公式値を並べると納得できます (2026 年 9 月時点、メーカー公式スペックより)。
ダイワ 24 ルビアス
- 番手表記
- LT2500S-XH
- 自重
- 150g
- 標準巻糸量PE (公式値)
- 0.6号-200m
ダイワ 24 エメラルダス X
- 番手表記
- LT2500-XH
- 自重
- 210g
- 標準巻糸量PE (公式値)
- 0.8号-200m
シマノ 25 セフィア XR
- 番手表記
- C3000SHG
- 自重
- 175g
- 標準巻糸量PE (公式値)
- 0.8号-150m
シマノ 25 アルテグラ
- 番手表記
- C2500SHG
- 自重
- 180g
- 標準巻糸量PE (公式値)
- 0.8号-150m
| 機種 | 番手表記 | 自重 | 標準巻糸量PE (公式値) |
|---|---|---|---|
| ダイワ 24 ルビアス | LT2500S-XH | 150g | 0.6号-200m |
| ダイワ 24 エメラルダス X | LT2500-XH | 210g | 0.8号-200m |
| シマノ 25 セフィア XR | C3000SHG | 175g | 0.8号-150m |
| シマノ 25 アルテグラ | C2500SHG | 180g | 0.8号-150m |
糸巻量の号数が揃っていないのは、メーカーが公表する代表値の違いです。ダイワは 1 モデルに 1 本だけ、シマノは複数の号数を公表します。
シマノの 2 機種は 0.6 号なら 200m が公式値で、ルビアスと同じ容量です。シマノが同じスプールに「0.6号-200m」と「0.8号-150m」を併記していることから、公式値が 0.6 号しかないルビアスも 0.8 号ならおよそ 150m が目安と読めます (参考値)。
つまり表記は 2500 と 3000 で割れていても、4 機種とも「PE0.8 号を 150m」の基準を満たす同じ帯に収まっており、選んでいるサイズは同じです。なおシマノには一回り小さい C2500 もあり、表のアルテグラ C2500SHG のように浅溝ならエギングに使えます。
S (浅溝スプール) は必要? #
エギングで使う PE は 0.6〜0.8 号なので、浅溝の S が実用的です。標準スプール (深溝) に細い PE を巻くと、スプールの容量が余って下巻きが必要になります。S ならほぼぴったり巻けて、ライン交換も簡単です。
筆者のセフィア BB も C3000「S」で、浅溝以外を使ったことがありません。それで番手や糸巻量に困った経験は一度もない、というのが正直な実感です。逆に言うと、汎用リールを流用するときに一番起きやすい失敗が「S なしの深溝を買って下巻き地獄」なので、記号の中で最初に確認すべきは S です。ラインの号数選び自体はエギングのライン・リーダーの記事にまとめています。
ギア比 (XH・HG) とダブルハンドルはどう選ぶ? #
ギア記号はダイワが XH (エクストラハイギア)・H (ハイギア)・無印 (ノーマル)、シマノが XG・HG・無印です。ハイギア側はハンドル 1 回転の巻き取りが長く (例: 24 ルビアス LT2500S-XH は 87cm)、エギの回収が速い。ノーマルは巻きが軽く、ゆっくり均一に巻きたい人向きです。ここは正解のない好みの領域で、手返し重視ならハイギア、繊細なラインメンディング重視ならノーマル、と覚えれば十分です。
ダブルハンドル (両社とも DH) は、シャクった後にハンドルが勝手に回らないのが利点で、エギング専用機ではどの機種にも設定があります。シングルより 15〜25g ほど重くなるのが公式値の傾向なので、軽さ優先ならシングルです。
ダイワ 24 エメラルダス X LT2500-XH
3000 番や 2000 番ではダメ? #
成立はします。ただし外れる方向のデメリットは知っておくべきです。
- 大きい側 (ダイワ 3000・シマノ 4000 など): 自重が増え、1 日シャクり続ける釣りでは疲労に直結します。他の釣りと兼用したい人向けの妥協です
- 小さい側 (2000 番など): 糸巻量が心細くなり、高切れしたときの残りで釣りを続けにくい。アジングなどライトゲームとの兼用機です
エギングタックル一式の記事で書いたとおり、レガリスのような汎用機でもエギングは成立します。その場合も番手だけは 2500〜C3000 帯 + S を守れば失敗しません。
筆者の実例: C3000S を使い続けて、次に LT2500S-XH を選んだ #
筆者の遍歴はシンプルで、セフィア BB C3000S (シマノ表記) を使い続け、ミドルクラスの買い増しで 24 ルビアス LT2500S-XH (ダイワ表記) を選びました。表記は変わっても、サイズ帯は同じです。つまり「番手選び」は最初の 1 台で終わっていて、2 台目で検討したのは記号の方でした。浅溝 (S) は維持、ギアをノーマルからエクストラハイギアへ、ハンドルはシングルのまま。この選定の理由は、専用機 3 機種との比較込みでエメラルダスのリール記事の最後に書いています。
ダイワ 24 ルビアス LT2500S-XH
C3000S と LT2500S-XH を実釣で使い比べると何が違う? #
番手は同じ帯なので、実釣で出た差は「惰性の少なさ」と「軽さ」で、釣果ではありません。2026 年 10 月 12 日の三崎港、4 時から 6 時半の朝まずめに、軽さを重視して選んだ 24 ルビアス LT2500S-XH を初めて使い、18 セフィア BB C3000S と同じやり方で確かめました。
条件は PE 0.6 号 200m にリーダー 2 号 1m、エギはエギ王 K 3 号。風は右から左へ海に向かって吹き、明るくなるにつれて強まる日でした。釣果はゼロです。
浅溝 S に PE 0.6 号 200m を巻く
- 結果 (10 月 12 日・三崎港)
- ぴったり収まり、下巻きは不要だった
- 記号選びへの読み
- 汎用機でも S を選べば、専用機と同じく下巻きなしで細い PE が巻ける
同じ力でハンドルを回して手を離したときの惰性
- 結果 (10 月 12 日・三崎港)
- 18 セフィア BB は 1 回転ほど回り、ルビアスは半回転ほどで止まる
- 記号選びへの読み
- DH を「ハンドルが勝手に回らない」目的で選ぶ前に、シングルでも惰性の少ない機種がある
フォール中にハンドルから手を離す
- 結果 (10 月 12 日・三崎港)
- 糸ふけで困る場面はなかった
- 記号選びへの読み
- 浅溝 × ハイギア × シングルの組み合わせは、惰性の少ない機種なら成立する
ハンドルの重さ
- 結果 (10 月 12 日・三崎港)
- ルビアスは少し重い。自転車の 6 速なら、セフィア BB が 1 段、ルビアスが 2 段
- 記号選びへの読み
- XH (1 回転 87cm) の分、1 回転に要る力は増える。手返しとの引き換え
キャストと取り回し
- 結果 (10 月 12 日・三崎港)
- 軽く、小さい印象。キャストの抜けもドラグも問題なし
- 記号選びへの読み
- 2500 と C3000 は同じ帯。小さく感じたのは番手を落としたからではなく、機種の差
2 時間半投げ続けた腕の疲れ
- 結果 (10 月 12 日・三崎港)
- なし。朝まずめだけなので、差が出るほど投げていないのが正直なところ
- 記号選びへの読み
- 自重の差が疲労に効くかは、1 日通した釣行で見る話
この表で一番役に立ったのは惰性の行です。ダブルハンドルを「シャクった後にハンドルが回らない」ために考えている人は、シングルの機種ごとの惰性の差も候補に入れると、15〜25g の重さを足さずに済む場合があります。
逆に、巻きの軽さを最優先する人には、XH の 1 回転に要る力が気になるかもしれません。ノーマルギアとハイギアの好みは上の節に書いたとおり正解のない領域で、筆者は手返しを取りました。
まとめ #
- 番手はダイワ 2500 (LT2500)・シマノ C3000 帯で決まり。判定基準は「PE0.8 号を 150m 以上巻けるか」
- 2500 と C3000 は表記の流儀が違うだけで同じサイズ帯。C はコンパクトボディの意味
- 本当の分岐は記号: S (浅溝) は 0.6〜0.8 号ならほぼ必須、ギアとダブルハンドルは好みで選ぶ
- 大きい番手は重さ、小さい番手は糸巻量がデメリット。兼用の予定がなければ基準帯から動かない
- 筆者は C3000S を使い続けて番手で困ったことがなく、2 台目の検討も記号 (浅溝×ハイギア×シングル) だけでした
- 番手を変えずに記号だけ変えた 2 台目で、実釣に出た差は惰性の少なさと軽さ。釣果ではなかった
よくある質問
エギングのリール番手は何番がいいですか?
2500番とC3000番はどちらが大きいですか?
浅溝スプール (S) は必要ですか?
エギングにハイギアとノーマルギアのどちらが向きますか?
3000番のリールをエギングに使えますか?
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マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。



