エギングのラインは、PE 0.8 号にフロロカーボンリーダー 2 号前後が基準です。筆者もこの組み合わせ (XBRAID アップグレード X8 0.8 号 + バリバス アバニ エギング プレミアム 2 号) で、12 月の三崎港も 5 月の春イカも釣ってきました。
ただ「何号を買うか」はスタート地点にすぎません。この記事では号数の理由から、リーダー 2 号と 2.5 号の使い分け、FG ノットの運用、そして高切れでチャンスを逃さないためのライン管理ルール (筆者は毎釣行後に先端 5m カット) まで、実践ベースで解説します。楽天の売れ筋ランキング (2026 年 8 月時点) で見えた「実際に売れているライン」の実勢にも正直に触れます。
この記事の 3 つのポイント #
- 基準は PE 0.8 号 + フロロリーダー 2 号前後。リーダーは傷やザラザラを感じたら 2.5 号へ、が筆者の使い分けです
- 売れ筋の実勢は格安大容量 PE。それでも筆者は定番品 150m + 毎釣行後に先端 5m カット + 10 釣行で巻き替えの管理運用を選んでいます
- PE とリーダーの接続は FG ノットを家で組んでいくのが筆者流。現場作業は最小限にします
エギングのラインは何号が基準? #
メインラインは PE 0.8 号、リーダーはフロロカーボン 2 号前後を 1m。これが最初の 1 セットの基準です。
筆者の実物構成はこうです。
- PE: XBRAID アップグレード X8 0.8 号 (150m・16lb)
- リーダー: バリバス アバニ エギング プレミアム フロロカーボン 2 号 (10lb) を約 1m
結論から言うと、最初の 1 巻きは 0.8 号。そして「0.8 号で 1 シーズン釣って、ライン管理が習慣になった人」の次の一手が 0.6 号です。 自分がどちらか、次の分岐で判断してください。
- エギングを始める・1 年目 → 0.8 号。高切れと結束のストレスを抱えずに基本動作を覚えられ、釣果も十分出ます。筆者は 0.8 号のまま 12 月の三崎港も 5 月の春イカも釣りました
- 0.8 号に不満はないが、フォールの質と着底感度をもう一段上げたい → 0.6 号。ただし細さは後述のライン管理 (毎釣行の先端カット・点検) とセットです。管理が習慣になる前に細くすると、高切れのリスクだけを買うことになります
- 根の荒い場所がメイン・春の良型狙い・高切れがとにかく不安 → 1.0 号。強度の保険を優先する選択です
細さが感度に効く理由は、伸びではなく「たるみ」です。PE はどの号数でも伸びはほぼゼロですが、ラインは水中で潮を受けて弓なりに膨らみます。細いほどこの膨らみが減ってエギと手元が直線に近づくので、着底の「フッ」という抜けやアタリが明確になります。同じ理屈で、太いラインが潮に引っ張られるとエギのフォール姿勢は崩れます。細いラインはエギ本来の設計通りのフォールに近づく、ということです。
筆者はこれまで 0.8 号で通してきましたが、この秋は 0.6 号 + リーダー 2 号に挑戦します。狙いはまさに上の理屈で、潮切れによるフォールの自然さと着底感度の向上です。結果 (体感差・トラブルの有無) は、シーズン中にこの記事へ追記します。
なぜナイロンではなく PE ラインなのか #
伸びがほとんどなく、同じ強度なら圧倒的に細くできるからです。エギングの動作は PE の特性そのものに依存しています。
エギングは「しゃくり」でエギを跳ね上げ、フォールで抱かせる釣りです。伸びの大きいナイロンでは、しゃくりの力がエギに届くまでにラインが吸収してしまい、キレのあるダートが出せません。イカがエギに触る繊細なアタリも、伸びない PE だから手元に届きます。デメリット (擦れに弱い・結束が難しい) は、リーダーと FG ノットで補う。これがエギングのラインシステムの設計思想です。
PE ラインは何を選ぶ? #
8 本編みの 150m 巻きが筆者のおすすめです。長さは 150m で十分足ります。
- 編み数: 主流は 4 本編みと 8 本編み。編み数が多いほど表面が滑らかで飛距離が伸び、価格も上がります。筆者は飛距離を優先して 8 本編みしか使ったことがありません (4 本編みは未経験なので比較は語れません)。なお楽天のランキングにはバリバスのエギング用 9 本撚りも入っており、多本数化は進んでいるようです
- 長さ: 150m で十分です。理由は後述のライン管理とセットで、筆者は毎釣行後に先端を 5m ほどカットするので、150m 巻きなら 10 釣行ほどで残り 100m を切り、ちょうど巻き替え時期になります
- 色: 夜釣りや風の日にラインの行方が見える、視認性の高いカラーが扱いやすいです
楽天・Yahoo で売れているラインの実勢 (2026 年 8 月時点) #
売れ筋ランキングの上位は、実は無名メーカーの格安大容量 PE がほぼ独占しています。これは楽天と Yahoo!ショッピングで共通の実勢です。
楽天の週間ランキングを「エギング ライン」で集計すると、上位は 1,000m 巻き 2,770 円、500m 巻き 2,480 円といった格安 PE が並び、レビュー数百件クラスの人気です。Yahoo!ショッピングの PE ラインランキングも 1〜2 位は数百円の格安 PE で、構図は同じ。ブランド勢の筆頭はどちらのモールでもクレハのシーガー PEX8 (1,600〜1,800 円前後) で、バリバスのエギング専用 PE やシマノ・ダイワの専用ラインは中位です。つまり「安いラインがたくさん売れている」のが両モール共通の実勢です。
それでも筆者は定番品を選んでいます。理由はシンプルで、ラインは唯一、自分とイカをつなぐ道具だからです。目に見えない劣化による高切れで、せっかくのヒットを逃すことだけは避けたい。150m の定番品を計画的に使い切る管理運用 (後述) なら、コストは月数百円の差です。格安大容量で頻繁に巻き替える思想も合理的ですが、筆者は「良い糸を管理して使い切る」側を選んでいます。
リーダーは何号を何 m 付ける? #
フロロカーボン 2 号を約 1m が基本。筆者は 8 割の釣行を 2 号で通し、根の荒い場所では 2.5 号に上げます。
使い分けの判断基準はこうです。
| 状況 | 号数 | 判断のサイン |
|---|---|---|
| 基本 (砂地・障害物少なめ) | 2 号 (10lb) | 迷ったらこちら。飛距離とフォールの自然さ優先 |
| 回収したリーダーに傷・ザラザラ感 | 2.5 号 (12lb) に巻き直し | 海底に障害物がある証拠。次のキャストから上げる |
| 根が荒いと分かっている既知のポイント | 最初から 2.5 号 | 過去の釣行で状況が分かっているなら先手を打つ |
強度の考え方も書いておきます。PE 0.8 号 (16lb) + リーダー 2 号 (10lb) のシステムなら、ドラグを正しく設定すれば胴長 40cm・3kg 級のモンスターでも理屈の上では獲れる強度です。つまり 2 号 → 2.5 号の使い分けは「イカの引きへの備え」ではなく「根ズレへの備え」。この整理ができると号数選びに迷わなくなります。
逆に「全部 2.5 号にすれば安心では?」と思うかもしれませんが、そうしない理由があります。リーダーはエギに直結する 1m なので、太さによる潮受けや張りの影響が、エギのフォール姿勢に最も出やすい場所だからです。直径差は 2 号の 0.235mm に対して 2.5 号が 0.260mm とわずかですが、フォールの自然さを最優先するなら細いに越したことはありません。基本は 2 号、太くするのは根ズレの損失が代償を上回る時だけ、という順番はここから来ています。
素材がフロロカーボン一択なのは、擦れに強く、適度に沈む比重がエギのフォールを邪魔しないからです。長さ 1m は、結束部をガイドに巻き込みすぎず、現地で数回結び直しても足りる実用値です。
PE とリーダーの結び方は? #
FG ノットが定石です。筆者は家で組んでいきます。
PE とリーダーの結束は、細くて強い FG ノットがエギングの標準です。ガイド抜けが良く、キャストを繰り返しても緩みにくい。習得には練習が要りますが、一度覚えれば一生ものです。
筆者流の運用は「家で組んでいく」。現場は風もあれば夜もあり、わざわざ家でできることを現場でやる必要はない、という考えです。釣行中に高切れしたら現場で組み直しますが、それは例外扱い。出発前の 5 分で組んでおけば、釣り場では釣りに集中できます。
ライントラブルと交換時期 #
一番怖いのは「気づかない劣化」です。筆者のルールは、毎釣行後に先端 5m カット、10 釣行または 1 年で巻き替えです。
まず実際にやらかした話から。風が強い日に、穂先へのライン絡みに気づかないままキャストして、ロッドの穂先を折ったことがあります。強風時はキャスト前にワンテンポ置いて穂先を目視する。これだけで防げた事故でした。根掛かりでお気に入りのエギを失うのも、ラインシステムを見直すきっかけになります。
日常の管理ルールは 3 つです。
- 毎釣行後、先端の PE を 5m ほどカット する。先端は摩耗が集中する場所で、見た目に分からない劣化が高切れの原因になります
- 150m 巻きが残り 100m を切ったら巻き替え (筆者のペースで 10 釣行前後、期間なら 1 年が目安)。巻き替え用の予備 PE (筆者は同じ XBRAID のジグマン ウルトラ X8 0.8 号をストック) を家に置いておくのもコツです。予備があると「まだ使えるかも」と巻き替えを先送りしなくなります
- リーダーは釣行ごとに指でなぞって点検。ザラつきがあれば結び直すか号数を上げる
「逃した魚は大きい」と言いますが、メンテナンス不足の高切れでヒットを逃すのは、運ではなくただの準備不足です。ラインは一式の中で最も安く、最も釣果に直結する投資だと思っています。
まとめ: ラインシステムの答え #
- PE 0.8 号 + フロロリーダー 2 号 × 1m が基準。迷ったらこれ
- リーダーは 8 割が 2 号、傷・ザラザラ・既知の根場は 2.5 号。使い分けの軸は根ズレ対策
- PE は 8 本編み 150m。毎釣行後に先端 5m カット → 100m を切ったら巻き替え
- 結束は FG ノットを家で。現場作業は最小限に
- 売れ筋は格安大容量 PE だが、筆者は「良い糸を管理して使い切る」運用を選ぶ
タックル全体の予算感はエギングタックル一式の記事に、開幕前の準備は秋イカ準備編にまとめてあります。ラインの管理さえできていれば、あとは時期を合わせて釣り場に立つだけです。
よくある質問
エギングのPEラインは何号がいいですか?
エギングのリーダーは何号を何メートル付けますか?
PEとリーダーの結び方は何がいいですか?
エギングのラインはいつ交換しますか?
安いPEラインでも大丈夫ですか?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。



