楽天のリール売れ筋ランキングを毎月定点観測しているのですが、2026年9月の観測で発売直後の26フリームスがいきなり5位に入っていました(LT2500S-XH、実売1.5万円台)。ダイワが「グローバルスタンダード」と呼ぶフリームスの新型は、2万円クラスにマグシールドとZAION Vローターを載せてきています。
この記事では、ダイワ公式の全12番手スペックを一次情報に、エギングで選ぶべき番手の根拠と、同じ1万円台で戦う23レガリス・26ミラベルとの違いを整理します。公式値を軸に、手持ち 2 台の実測との比較、防水機構についての筆者 5 年の実体験、3 択で筆者ならどれを選ぶかの判断を足しました。筆者はまだ実物を触っていないので、使用感は書きません。
26フリームスとは?何が新しくなった? #
26フリームスは、ダイワが「AIRDRIVE DESIGN(エアドライブデザイン)」を新たに採用したと明記する汎用スピニングリールの新型です。全12番手で、メーカー希望本体価格は18,700〜25,100円(税抜)。
公式ページから機構を整理すると、この価格帯としては顔ぶれが豪華です。
- AIRDRIVE ROTOR / AIRDRIVE BAIL: 巻き出しの軽さを作る新設計のローターとベール。26フリームスでは両方ともZAION V(カーボンハイブリッド樹脂)製です
- MAGSEALED(マグシールド): マグオイルで海水や埃の侵入を防ぐダイワ独自の防水機構。ピニオン部に搭載
- ATD TYPE-L + スプール別体ラチェット: 初動レスポンスを高めたドラグに、ドラグサウンドが付きました
- TOUGH DIGIGEAR / 5BB(ピニオン2・ドライブギア2・オシレート1)
ダイワ 26 フリームス LT2500S-XH
エギングにはどの番手? #
結論はLT2500S-XHです。公式スペックで自重190g・ギア比6.2(巻き取り87cm)・PE0.6号-200mの浅溝・ドラグ5kg・税抜20,200円。エギングのライン標準(PE0.5〜0.8号)にスプールがぴったり合います。
公式の「対象魚目安」にエギングが挙がっている番手を並べます。
LT2500S-XH
- 自重
- 190g
- ギア比/巻取
- 6.2
87cm - PE標準
- 0.6号-200m
- 税抜価格
- 20,200円
- 公式の位置づけ
- 手返し重視のバーサタイル
LT2500
- 自重
- 195g
- ギア比/巻取
- 5.3
75cm - PE標準
- 0.8号-200m
- 税抜価格
- 20,200円
- 公式の位置づけ
- バス・エギング汎用
LT3000-CXH
- 自重
- 200g
- ギア比/巻取
- 6.2
93cm - PE標準
- 1号-200m
- 税抜価格
- 21,400円
- 公式の位置づけ
- シーバス兼用のユーティリティ
| 番手 | 自重 | ギア比/巻取 | PE標準 | 税抜価格 | 公式の位置づけ |
|---|---|---|---|---|---|
| LT2500S-XH | 190g | 6.2 87cm | 0.6号-200m | 20,200円 | 手返し重視のバーサタイル |
| LT2500 | 195g | 5.3 75cm | 0.8号-200m | 20,200円 | バス・エギング汎用 |
| LT3000-CXH | 200g | 6.2 93cm | 1号-200m | 21,400円 | シーバス兼用のユーティリティ |
エギング専用に1台なら浅溝×ハイギアのLT2500S-XH、エサ釣りやルアー全般と兼用するなら糸巻量に余裕のあるLT2500やLT3000-CXHという読み方です。番手記号(S・XH・Cなど)の意味はエギングリールの番手記事で分解しています。
レガリス・26ミラベルと何が違う? #

1万円台のエギング帯は今、23レガリス(ダイワ)・26ミラベル(シマノ)・26フリームスの三つ巴です。公式値で並べます。
税抜価格
- 23レガリス LT2500S-XH
- 13,600円
- 26ミラベル 2500S
- 17,300円
- 26フリームス LT2500S-XH
- 20,200円
自重
- 23レガリス LT2500S-XH
- 185g
- 26ミラベル 2500S
- 200g
- 26フリームス LT2500S-XH
- 190g
防水機構
- 23レガリス LT2500S-XH
- なし
- 26ミラベル 2500S
- Xプロテクト
- 26フリームス LT2500S-XH
- マグシールド
ローター
- 23レガリス LT2500S-XH
- 樹脂(エアドライブ系)
- 26ミラベル 2500S
- MGLローター(CI4+)
- 26フリームス LT2500S-XH
- ZAION V製エアドライブ
ドラグ
- 23レガリス LT2500S-XH
- ATD TYPE-L
- 26ミラベル 2500S
- 汎用ドラグ
- 26フリームス LT2500S-XH
- ATD TYPE-L + サウンド
| 23レガリス LT2500S-XH | 26ミラベル 2500S | 26フリームス LT2500S-XH | |
|---|---|---|---|
| 税抜価格 | 13,600円 | 17,300円 | 20,200円 |
| 自重 | 185g | 200g | 190g |
| 防水機構 | なし | Xプロテクト | マグシールド |
| ローター | 樹脂(エアドライブ系) | MGLローター(CI4+) | ZAION V製エアドライブ |
| ドラグ | ATD TYPE-L | 汎用ドラグ | ATD TYPE-L + サウンド |
レガリスとの差額6,600円の中身は、ほぼ「マグシールド + ZAION Vローター + ドラグサウンド」です。エギングリールのクラス論で書いた「ダイワはドラグと軽さを、シマノは巻きと防水を先にエントリーへ降ろす」という構図のうち、防水がついに2万円クラスへ降りてきた形になります。
シマノ側との比較なら、26ミラベルが2,900円安くインフィニティドライブの巻き、フリームスがマグシールドの防水と軽さ10g差。巻きのシマノ・防水のダイワという教科書どおりの分かれ方です。どちらを選ぶかの筆者の答えは、下の節に書きました。1万円台の対決は25アルテグラの記事でも扱っているので、あわせてどうぞ。
ダイワ 23 レガリス LT2500S-XH
シマノ 26 ミラベル 2500SHG
実売はいくら? #
筆者の楽天実測(2026年9月7日)では、LT2500S-XHが15,554円で楽天のリール売れ筋5位に入っていました。希望価格20,200円(税抜)に対して発売直後から2割強引かれた実売で、この価格ならレガリスとの実質差はさらに縮まります。実売は変動するので、目安として読んでください。
手持ちの2台と数字で比べると? #
筆者が自分のリールをキッチンスケールで測った数字と並べると、フリームス LT2500S-XH (公称 190g) は「18セフィアBB から約 46g 軽く、24ルビアスより約 39g 重い」位置です。 持ち替えたときの実感に一番近いのは、カタログどうしの差ではなく、今使っているリールから何 g 減るかだと考えています。
測り方は、手持ちの 2 台をライン込みの実戦状態のまま同じキッチンスケールに乗せただけです。フリームスは未所持なので公称値に、ルビアスで測ったライン (PE 0.6 号 200m) の分 3g を足した推定値を置いています。
自重の根拠
- 18セフィアBB C3000S (手持ち)
- ライン込み実測 238.6g
- 26フリームス LT2500S-XH (未所持)
- 公称 190g (ライン込み推定 約193g)
- 24ルビアス LT2500S-XH (手持ち)
- ライン込み実測 154.3g
18セフィアBBからの差
- 18セフィアBB C3000S (手持ち)
- —
- 26フリームス LT2500S-XH (未所持)
- 約 −46g
- 24ルビアス LT2500S-XH (手持ち)
- −84.3g
最大ドラグ
- 18セフィアBB C3000S (手持ち)
- 9kg
- 26フリームス LT2500S-XH (未所持)
- 5kg
- 24ルビアス LT2500S-XH (手持ち)
- 5kg
税抜価格
- 18セフィアBB C3000S (手持ち)
- 現行26セフィアBB C3000SHG 22,500円
- 26フリームス LT2500S-XH (未所持)
- 20,200円
- 24ルビアス LT2500S-XH (手持ち)
- 47,700円
| 18セフィアBB C3000S (手持ち) | 26フリームス LT2500S-XH (未所持) | 24ルビアス LT2500S-XH (手持ち) | |
|---|---|---|---|
| 自重の根拠 | ライン込み実測 238.6g | 公称 190g (ライン込み推定 約193g) | ライン込み実測 154.3g |
| 18セフィアBBからの差 | — | 約 −46g | −84.3g |
| 最大ドラグ | 9kg | 5kg | 5kg |
| 税抜価格 | 現行26セフィアBB C3000SHG 22,500円 | 20,200円 | 47,700円 |
筆者は 10 月 12 日の初実釣で、セフィア BB からルビアスへの 84g 減を「軽い、小さい」とはっきり感じました (ルビアスを選んだ理由の記事)。フリームスの 46g 減はその半分強で、26ミラベル (約 36g 減) より持ち替えの実感は出るはずです。
もう一つ、この表で見えるのがフリームスとルビアスの関係です。核の機構名 (エアドライブ、マグシールド、ATD TYPE-L) は同じで、公称自重は 190g と 150g、税抜価格は 20,200 円と 47,700 円。 27,500 円の差額で買っているのは、まず 40g の軽さです。ダイワの機構を 2 万円で手に入れる 1 台目、というフリームスの立ち位置はここにあります。
防水に6,600円払う価値はあるか?筆者の5年の答え #
筆者の答えは「防水の有無では選ぶ、方式では選ばない」です。 根拠は手持ちのリールで過ごした 5 年です。
大型 SW リール 6 台 (シマノのツインパワー SW が 5 台と、マグシールド入りの 25 ソルティガが 1 台) を 5 年、毎釣行後の水洗いだけで塩噛みゼロで使っています (水洗いの記事)。18セフィアBB は購入後に 1 度使ってから数年眠っていて、去年エギングを始めて使い直してからは実質 1 年ほど。巻きの不具合は出ていません。マグシールドだから助かった、シマノの防水で困った、という経験はどちらもなく、メンテナンスの手間にも差を感じていません。
それでも海で使う以上、筆者は防水機構のないリールは選びません。堤防でも目に見えない潮風は漂っていて、直接海水に浸からなくても、塩噛みや内部パーツの腐食の可能性は防ぎたいからです。3 択ではレガリスをここで外します。レガリスとの 6,600 円は「防水 + ATD TYPE-L + ドラグサウンド」の差額として払う価値があると、今も考えています。ただし防水機構は水洗いの代わりにはなりません。毎回の水洗いは、どのリールでも前提です。
筆者なら3択でどれを選ぶか?ミラベルとフリームスは釣りの場面で分かれる #
筆者の答えはミラベルです。 レガリスは防水機構がないということで、筆者の選択肢から外れます。残りの 2 台は、機構を並べても優劣がつきません。両社の公式ページの記述だけで並べると、こうなります (2026 年 10 月 20 日に確認)。
糸絡み対策
- 優勢
- ミラベル
- 26ミラベル 2500SHG
- アンチツイストフィン (ラインのたるみを抑え、脱落を防ぐ) + ワンピースベール (ラインをラインローラーへ誘導)
- 26フリームス LT2500S-XH
- エアドライブベール (ベール角度の傾斜でラインをラインローラーへ誘導)
- 公式の記述から言えること
- ライン誘導は両方にあるが、シャクリ後のたるみ対策もあるのはミラベルだけ
しゃくりのキレ
初動・静止- 優勢
- フリームス (わずか)
- 26ミラベル 2500SHG
- 低慣性のマグナムライトローター (CI4+)。公式は「軽い力での初動と静止」をうたう
- 26フリームス LT2500S-XH
- 低慣性のエアドライブローター (ZAION V)。公式は「巻き出しの軽さとルアー操作のキレ」をうたう
- 公式の記述から言えること
- 公式の記述は互角だが、自重が 10g 軽く、同じエアドライブローターのルビアスで筆者が惰性の少なさ (ハンドルを離すと半回転で止まる) を実釣で感じている。確かめられるのは触ってから
巻き上げ
高負荷時- 優勢
- ミラベル
- 26ミラベル 2500SHG
- インフィニティドライブ + X-SHIP + HAGANEギア。公式は「高負荷時でも積極的に巻き上げられる」と明記
- 26フリームス LT2500S-XH
- タフデジギア。公式の記述は「滑らかな回転が長く続く」(耐久)。高負荷時の巻きを担うエアドライブシャフトはフリームスには載っていない
- 公式の記述から言えること
- 高負荷時の巻き上げを明記する機構があるのはミラベルだけで、イカがジェット噴射で逃げる最中でも力負けせず巻ける
ドラグ
初動の滑り出し- 優勢
- フリームス
- 26ミラベル 2500SHG
- フェルトワッシャー + ドラグノブ防水。最大 4kg (実用 2.5kg)。初動の滑らかさをうたう機構名はなし
- 26フリームス LT2500S-XH
- ATD TYPE-L (初動レスポンスを高めた ATD) + ドラグサウンド。最大 5kg
- 公式の記述から言えること
- 効くのは身切れしやすい秋の小型イカと、PE 0.6 号クラスの細いラインで緩いドラグのまま不意の引きを受けたとき。最大 4kg
5kg の差は緩めに使うエギングでは出番がない
自重
- 優勢
- フリームス
- 26ミラベル 2500SHG
- 200g
- 26フリームス LT2500S-XH
- 190g
- 公式の記述から言えること
- 10g 軽い
防水
守る場所- 優勢
- フリームス (わずか)
- 26ミラベル 2500SHG
- Xプロテクト: 撥水 + ラビリンス構造、パッキンなしの非接触。採用部位はローラークラッチ (逆転防止部) とラインローラー
- 26フリームス LT2500S-XH
- マグシールド: ボディとローターの隙間に磁性オイルの壁、無接点。フリームスはピニオン部のみ
- 公式の記述から言えること
- どちらも非接触で回転は重くならず、潮風や波しぶきを想定した設計 (ダイワは落水のような場合を除くと明記)。ラインローラーの塩噛みを構造で守るのはミラベル、ギア腐食の入口 (ボディとローターの隙間) を直接塞ぐのはフリームスで、入口を塞ぐ方を取った。筆者の 5 年では差が出ておらず、毎回の水洗いが前提
税抜価格
- 優勢
- ミラベル
- 26ミラベル 2500SHG
- 17,300 円
- 26フリームス LT2500S-XH
- 20,200 円
- 公式の記述から言えること
- 2,900 円安い (実売は変動)
どちらも相手にない強みを持っていて、決め手がない。決め手は機構表ではなく、自分がどんな場面でエギングをするかでした。
風の強い日・夜
- 向くのは
- ミラベル
- 理由
- ラインのたるみが見えず、糸絡みが起きやすい。アンチツイストフィンとワンピースベールが効く場面
春の親イカ
重いエギ・キロ級とのファイト- 向くのは
- ミラベル
- 理由
- 3.5 号以上のエギのしゃくりと、ジェット噴射に力負けしない巻き上げ。インフィニティドライブが効く場面
秋の数釣り
小型エギを細かく動かす- 向くのは
- フリームス
- 理由
- 190g と巻き出しの軽いエアドライブローター。初動の滑らかな ATD TYPE-L は身切れを防ぐ側に働く
硬めのロッド (M 以上) に合わせる
- 向くのは
- ミラベル
- 理由
- 硬めのロッドを選ぶ釣りは重いエギと大型が相手で、糸絡み対策と高負荷時の巻き上げというミラベルの優勢がそのまま効く
柔らかめのロッド (L〜ML) に合わせる
- 向くのは
- フリームス
- 理由
- 柔らかめのロッドを選ぶ釣りは軽いエギと秋の数釣りで、10g の軽さ・巻き出しの軽さ・ドラグの滑り出しというフリームスの優勢が効く。筆者の S86ML もこちら
潮をかぶる堤防・磯が多い
- 向くのは
- どちらも可
- 理由
- 両方とも非接触の防水。ラインローラーの塩噛みを構造で防ぐのはミラベル、ギアへの浸水の入口を塞ぐのはフリームス。筆者の 5 年では差が出ておらず、決め手は毎回の水洗い
筆者は夜のエギングが多く、行く日に限って風が強いことが多い釣り人です。10 月 12 日の三崎港も風は右から左、海に向かって吹き、キャストはわずかに流されました。ただ、それだけならロッドが ML の筆者はフリームス側にも傾きます。言い切れるのは、本命は春の大型イカだからです。夜と風の糸絡み対策に、3.5 号のエギと、ジェット噴射に力負けしない巻き上げが重なると、場面の表は 2 行ともミラベルを指します。ミラベルの記事で書いた「コスパで選ぶ 1 台目ならミラベル、軽さを本気で買うなら 1 台目からルビアス」は、フリームスを並べても変わりません。
フリームスが答えになるのは、秋の数釣りが中心で、小さいイカも身切れさせずに確実に取りたい人、柔らかめのロッドに軽さと ATD TYPE-L のドラグを 2 万円で合わせたい人です。
まとめ:2万円で「マグシールド入り」が26フリームスの答え #
- 26フリームスはAIRDRIVE DESIGN(ZAION V製ローター+ベール)を新採用した全12番手の新型。税抜18,700〜25,100円です
- エギングの本命はLT2500S-XH(190g・PE0.6号-200m・ギア6.2・税抜20,200円)
- 1万円台三つ巴の分岐は防水: レガリス(なし)→ ミラベル(Xプロテクト)→ フリームス(マグシールド)
- 実売は1.5万円台の観測あり(2026年9月時点)
- 筆者は未使用で使用感は書いていない。手持ち 2 台との比較 (セフィア BB から −46g、ルビアスと核の機構名が同じで 40g 重く 27,500 円安い)、5 年の防水体験からの「防水の有無では選ぶ、方式では選ばない」、3 択の答えはミラベル (夜と風が多く、本命は春の大型イカだから)、という判断は筆者のもの
よくある質問
26フリームスとは何ですか?
エギングにはどの番手がいいですか?
23レガリスとの違いは何ですか?
26ミラベルとどちらがいいですか?
26フリームスの実売価格はいくらですか?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。



