エギ王とエギ王 LIVE を合わせて 46 本。現場に持っていくのは 20 本ほど。それなのに、実際に投げるのはいつも同じ 3〜5 本でした。理由ははっきりしています。ケースから出したエギの「下地 (ボディカラー)」が、どれがどれだか分からなかったからです。
前回の記事で、カラーは下地 4 系統 (赤・金・ケイムラ・490 グロー) で使い分けるという整理をしました。ではその下地、現場でどうやって見分けるのか。「布の下の反射色を見れば分かる」と思っていたのですが、実物で試したら、ほぼ分かりませんでした。この記事は、その正直な実験結果と、たどり着いた管理の仕組みの話です。
この記事の 3 つのポイント #
- 「かざせば下地が分かる」は幻想でした。筆者の実験では、金アジの金下地すら分からず、ぱっと見で判別できたのはケイムラの透明感だけです
- 見分けられないなら混ぜない。ケースをモデル × 号数で分けて 1 ケース 1 ラベルにすると、BASIC と SHALLOW の取り違えも起きなくなります
- 下地の記録は箱がある「買った時」が最後のチャンス。下地は箱にしか書いていないからです
エギの下地は見た目で分かる?実験してみた #
ほぼ分かりません。手持ちの 4 本を明るい部屋で光にかざした結果、下地の色がはっきり分かったものは 1 本もありませんでした。
エギは「布 (背中の柄)」の下に「下地 (ボディの反射色)」がある 2 層構造です。理屈の上では、光にかざせば布越しに下地の色が見えるはず。実際にやってみた結果がこれです。
| エギ (下地) | かざして見た正直な結果 |
|---|---|
| 金アジ (金) | 分からない |
| 軍艦グリーン (赤) | よく見れば赤いような…という程度 |
| ムラムラチェリー (ケイムラ) | 透明っぽさがぱっと見で分かる (唯一) |
| ぶちぶちコーラル (490 グロー/虹) | よく分からない |
唯一分かったケイムラは、そもそも「色」ではなく透明系の素材なので、布の隙間から透け感として見えたようです。逆に金や赤は布にほぼ隠れてしまう。「下地は布越しに見れば分かる」を前提にした管理は、筆者には無理だと結論しました。
なお 490 グローだけは、光を当ててから暗い場所で見れば発光で確定できる性質があります。ただし夜の現場でわざわざやる作業ではありません。
筆者の手持ちには、キャロットゴールド (金)・カクテルオレンジ (赤)・オラオラマンゴー (ケイムラ) という「ぱっと見は全部オレンジなのに下地が全部違う」3 本があります。見た目で区別できない以上、別の仕組みが必要でした。
なお今回の実験は「布越しに全体をぱっと見る」方法の話です。見るべき箇所を絞り、判定基準を持てば、表を見ずに自信を持って当てられるのではないか。その研究は別の記事で深掘りする予定です。
見分けられないなら、どう管理する? #
結論は 2 層です。①ケースはモデル × 号数で分けて「混ぜない」 ②下地の情報は「買った時」に記録する。この 2 つで、現場で迷う場面がほぼ消えます。
「見分ける努力」をやめて「見分けなくて済む仕組み」に切り替える、という発想の転換です。順に説明します。
ケース層: モデル × 号数で混ぜない #
筆者は同じエギケースを 6 個使い、「エギ王 3.5」「エギ王 LIVE 3.0」のようにモデル × 号数で 1 ケース 1 ラベルにしています。ラベルはマスキングテープに手書きです。
バラバラに収納すると何が何だか分からなくなるので、少なくともサイズと種類では分けられるように、と選んだ運用です。この分け方には狙い以上の効果がありました。
- BASIC と SHALLOW の取り違えが構造的に起きない。エギ王K の BASIC (沈下約 3 秒/m) と SHALLOW (約 6 秒/m) は沈下速度が倍違うのに、本体の見分けは小さな「S」の印字だけで、夜はまず読めません。混ぜなければ読む必要がない。「エギ王S 3.0」のケースに入っている、が答えになります
- 持ち出しの把握が一瞬。今日は 2.5 と 3 号のケースだけ、のようにケース単位で絞れます
- カラビナ付きなので、使うケースだけバッグの外に提げておけます


エギ層: 下地は「買った時」に記録する #
下地の情報は、エギ本体ではなく箱に書いてあります。つまり箱を捨ててケースに移す瞬間が、下地を記録できる最後のチャンスです。
エギ王の箱には「Body color / GOLD」のように下地が明記されています (ヤマシタ公式のカラーチャートでも確認できます。2026 年 8 月時点)。しかし本体には書いていない。だから筆者は 46 本の裸のエギを前に、「調べれば分かるけれど、現場では分からない」状態になりました。
対策として検討しているのが、ケースに移す時に下地色の目印を付ける方法です。油性ペイントマーカーでボディ末端に点を打つ (金下地 = 金、赤 = 赤、ケイムラ = 紫、490 グロー = 蓄光ペンで点自体が夜光る)、という案まで絞りましたが、ペンの選定はまだ検討中です。実施したら結果をこの記事に追記します。
それまでの現実解は 2 つあります。
- 手持ち対応表のスクリーンショットをスマホに入れておく。前回の記事で作った「手持ちカラー × 下地」の表を写真フォルダに入れておけば、現場で調べる時間は 3 秒です。全エギのチャートから探すのではなく、自分の手持ちだけの表にしておくのがポイントです
- 布の柄で覚える。ぶちぶちコーラルのドット柄、金アジのアジ柄のように、柄と下地をセットで覚えてしまう。ムラムラチェリーの透け感のように、例外的に見た目で分かるものもあります
現場で 3 秒で選ぶ手順 #
「時間帯で下地を決める → ラベルでケースを取る → 対応表で個体を取る」。この 3 ステップに落とし込めば、暗い堤防でも迷いません。
- まず下地を決める。夜なら赤か 490 グロー、明るければケイムラ、迷ったら金。この使い分けの根拠はカラー戦記の記事に書きました
- ラベルを見てケースを取る。号数とモデルはここで確定します
- ケースの中から、対応表 (または目印) で狙いの下地の個体を取る
以前の筆者は「なんとなく選んで、いつも同じ 3〜5 本」でした。46 本を活かせていなかった原因は、腕でも記憶力でもなく、仕組みがなかったこと。道具を増やす前に管理を仕組み化する方が、釣果への近道だと思います。
エギ以外の装備の考え方はタックル一式の記事にまとめてあります。
まとめ: 見分けるのではなく、迷わない仕組みを作る #
- 「かざせば下地が分かる」は実験の結果、筆者にはほぼ無理でした。分かったのはケイムラの透け感だけ
- ケースはモデル × 号数で 1 ケース 1 ラベル。BASIC / SHALLOW の取り違えは「混ぜない」ことで構造的に消えます
- 下地は箱を捨てる前に記録する。目印のマーキングは検討中で、結果はこの記事に追記します
- 当面は手持ち対応表のスクショをスマホに。現場で調べる時間を 3 秒にする方が、覚えるより確実です
- 46 本を活かせなかった原因は仕組みの不在。買い足しの前に、管理の仕組み化です
よくある質問
エギの下地は光にかざせば見分けられますか?
エギの下地はどこで確認できますか?
エギケースはどう分けるのが使いやすいですか?
エギ王KのBASICとSHALLOWはどう見分けますか?
エギが多すぎて使い分けられない時はどうすればいいですか?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。


