先に白状します。筆者のエギケースには46本のエギが入っていますが、全部ヤマシタのエギ王シリーズ (エギ王K とエギ王 LIVE) です。だからこの記事に、各社のエギを並べた「おすすめ8選」はありません。書けないからです。
代わりに書けることがあります。1つのシリーズを46本まで使い込んだからこそ言える、秋イカのエギの決め方です。順番は号数 → タイプ (沈下速度) → カラー (下地)。この順に決めれば、店頭でもネットでも迷いません。実績も正直に添えます。筆者がアオリイカを釣った3杯は、すべて同じカラーでした。
秋イカのエギは何号? #
9月は2.5〜3号からのスタートが基本です。秋のイカは春に生まれた新子で、日ごとに成長するため、10月に向けて3号を軸に、良い型が混じり始めたら3.5号を足していきます。
エギの号数は長さの規格で、1号 ≈ 約3cm。つまり2.5号 ≈ 7.5cm、3.5号 ≈ 10.5cmです (この規格の話は ロッド流用記事の豆知識 に書きました)。重さは号数とタイプで変わり、エギ王Kの公式値で2.5号 = 11g、3.5号 = 22g。倍の重さの差は、飛距離と沈下、そしてイカに与える存在感の差になります。
「2.5号でやってきたが、良い型が出始めた。3号に替えるべき?」という質問を知恵袋でよく見ますが、答えはシンプルで、替えるのではなく足すです。秋は日替わりでサイズが変わるので、2.5号と3号の両方を持って、その日のイカに合わせるのが正解です。
一方で、「まずは様子を見たい」という方には、3号1本で1シーズン通すという現実解もあります。3号は秋のサイズレンジのちょうど真ん中で、9月の新子から10月の成長個体まで一応の対応ができるからです。ただし、おすすめはやはり時期でサイズを合わせる方です。特に9月の新子は体が小さく、小さいエギの方が抱きやすいとされます。3号で釣れないわけではなく、「その日の1杯の確率を上げるならサイズを合わせる」という話です。
正直に書いておくと、筆者の実績3杯は12月 (3号) と5月 (3.5号) のもので、秋の数釣りシーズンは今季が本番です。2.5号と3号の使い分けはこの秋に実釣で検証して、結果をこの記事に追記します。
タイプはどれ?沈下スピードで選ぶ #
同じ号数でも、エギ王Kには沈下スピードの違うタイプがあります。公式値で、ベーシックの3.5号が約3秒/m、2.5号は約5秒/m、シャロータイプは約6秒/mです。
- ベーシック: まずはこれ。迷ったらベーシックの一択です
- シャロー / スーパーシャロー: 沈むのがゆっくり = 浅場や藻場の上をじっくり見せられる。秋の新子は浅いところに多いので、水深2〜3mの堤防ではシャローの出番が増えます
- 深場・速い潮は重い側 (ディープ系) ですが、秋の堤防ではまず使いません
「秋は浅場」と「ゆっくり見せる」の相性が良いので、ベーシックを軸に、シャローを1〜2本混ぜるのが秋の構成です。
カラーはどう決める?下地で選ぶ #
カラー選びの結論は別記事 (エギ王Kのカラー使い分け) に詳しく書きましたが、要点は1つです。布の色ではなく、下地 (ボディの反射色) で選ぶ。
| 下地 | 得意な状況 | 筆者の手持ち例 |
|---|---|---|
| 490グロー | 夜・マヅメ・ローライト | ぶちぶちコーラル |
| 赤テープ | 夜間にシルエットをはっきり | カクテルオレンジ / 軍艦グリーン |
| 金テープ | オールマイティー〜濁り | 金アジ / キャロットゴールド |
| ケイムラ | 日中の澄み潮 | ムラムラチェリー |
そして実績の正直な公開です。筆者の3杯はすべて「ぶちぶちコーラル」(490グロー下地)。人気ランキング常連のムラムラチェリーと軍艦グリーンは、投げ倒してまだゼロです。カラーの人気と自分の釣果は別物でした。筆者の釣りが夜メインだから、グロー下地に実績が偏った、というのが下地理論で読み解いた答えです。
色で迷ったら、その日の状況で選べる エギカラー診断ツール を作ったのでどうぞ。エギ王Kの全カラーから、時間帯・光・潮色・水深で絞り込めます。
エギ王K と エギ王 LIVE、どっち? #
Kはフォールの安定に全振りした設計で、スレたイカ・低活性に強いタイプ。LIVEは軽快なダートで誘うアピール型として知られています。両方持っている筆者の正直な現状を書くと、釣果は今のところ全部Kです。LIVEで釣ってから、使い分けを語る資格が生まれると思っています (これも秋の宿題です)。
初めての1本なら、実績と「見切らせない」性格からKをおすすめします。
最初に揃える4本 (下地4系統を1本ずつ) #
46本は要りません。秋イカを始めるなら、下地4系統から1本ずつの4本です。号数とカラーの組み合わせは決め打ちしません。カラーは各系統から好みで選び、号数は行く時期に合わせて散らせば、この構成の意味は変わらないからです。
① 490グロー系から1本: 夜・マヅメ担当。筆者の実績はぶちぶちコーラルで、釣った3杯はすべてこの色です。色で迷ったらこの系統から
ヤマシタ エギ王K 052 ぷちぷちコーラル
② 金テープ系から1本: 昼の軸。公式が「状況を選ばないオールマイティー」とする系統です (例: 金アジ、キャロットゴールド)
ヤマシタ エギ王K 001 金アジ
③ ケイムラ系から1本: 日中の澄み潮・光のある時間帯の担当 (例: ムラムラチェリー)。筆者はまだこの系統で釣っていませんが、日中を受け持つ席があります
ヤマシタ エギ王K 005 ムラムラチェリー
④ 赤テープ系から1本: 夜のシルエット担当 (例: 軍艦グリーン、カクテルオレンジ)。こちらも筆者は実績ゼロと正直に書いた上で、役割で持つ価値がある枠です
ヤマシタ エギ王K 006 軍艦グリーン
号数は4本の中で2.5〜3.5号に散らします。目安は、9月に始めるなら2.5〜3号を厚めに、10月後半からなら3〜3.5号を厚めに。「小さい号数は新子の確率、大きい号数は型」という関係だけ覚えておけば、店頭でもネットでも迷いません。
この4本で下地4系統が揃い、時間帯とサイズのローテーションが回ります。
まとめ:号数 → タイプ → 下地の順で迷わない #
- 9月は2.5〜3号スタート、イカの成長に合わせて3.5号を「足す」(替えない)
- タイプはベーシック軸 + 浅場用にシャロー1〜2本。公式の沈下スピードが判断基準
- カラーは布の色でなく下地で選ぶ。筆者の3杯は全部ぶちぶちコーラル (490グロー)、人気カラーがゼロという正直な実績も公開
- KとLIVEなら、実績準拠でまずK
- 最初の4本 = 下地4系統から1本ずつ。カラーは系統内で好みで選び、号数は時期に合わせて2.5〜3.5号に散らす
秋イカの時期の全体像は 秋イカはいつからの記事 に、下地の見分け方と管理は 下地記事 にまとめています。今季の実釣結果は、この記事に追記していきます。
よくある質問
秋イカのエギは何号がおすすめですか?
秋イカのエギカラーで最初の1本は何がいいですか?
エギのベーシックとシャローはどう使い分けますか?
エギ王KとLIVEはどちらがおすすめですか?
秋イカのエギは何本持っていけばいいですか?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。



