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入門ガイドエギング··読了 6分

エギングのしゃくり方|水中の軌道から逆算する3段しゃくり

まつぼっくり
監修・執筆
まつぼっくり
マグロキャスティング 2018-
エギングのしゃくり方|水中の軌道から逆算する3段しゃくり

エギングのしゃくり方の解説は、手の動きから始まるものがほとんどです。この記事は順番を逆にします。エギが水中でどんな軌道を描いてほしいかを先に決めて、そこから手の動きを逆算する、が筆者のアプローチです。しゃくりは「イカに見せる」ための演出で、抱かせる本番はフォールと着底。だから軌道の設計図が先にあるべきだと考えています。先に断っておくと、筆者はいま色々なパターンを試している最中で、ここに書くのは「試行錯誤の現在地」です。定石として確立した部分と、実験中の仮説をはっきり分けて書きます。

エギングのしゃくり方の基本は? #

着底させる → 3段しゃくりで3m以内を上げる → 約9秒のフォールで再着底 → もう一度3段しゃくり、が筆者の基本サイクルです。イカが抱いてくるのはフォール中と着底中が多いので、しゃくりで見せて、フォールで抱かせる、の繰り返しになります。

エギの水中軌道から逆算するしゃくり方。着底から3段しゃくりで3m以内を上昇、約9秒のカーブフォールで再着底を2回繰り返し、その後は1段しゃくりで底付近を攻める。手の動きは手首で8時から11時、抱くのはフォール中と着底中

サイクルの数字には根拠があります。筆者が使うエギ王Kは沈下速度が約3秒で1mなので、3m上げたら9秒待てばまた底に着く計算です。この「秒数で底を取り直す」感覚があると、着底の感触が分からない場所でも釣りが組み立てられます。エギの号数と沈下速度の考え方は秋イカのエギサイズの記事にまとめています。

着底はどう取る? #

キャスト後はベールを返さず、ラインが出なくなるまで待ちます。ラインの放出が止まったら着底、が筆者の基本の判断です。

底が硬ければコツッと感触が伝わりますが、海藻などに落ちると感触では分かりません。だから感触はあれば儲けもの、頼るのはラインの放出、という優先順位にしています。正直に言えば、着底を取るのはいまでも難しいと感じている部分です。

潮が速くてラインが流され続ける日は例外です。ラインが出っぱなしになって着底が分からなくなるので、キャスト後にベールを返して余計なラインを出さないようにしています。ただしこの対処が正解かはまだ分かりません。試している段階です。

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ヤマシタ エギ王K 3.5号
ヤマシタ

ヤマシタ エギ王K 3.5号

フォールの姿勢が崩れないことを最優先に設計された、渋い状況・スレイカ対策の定番エギ。舵の役割を果たすハイドロフィンが、風波の日でもブレない安定フォールを生みます。3.5号はエギングの基準サイズで、飛距離と存在感に優れ、春の良型狙いから秋の数釣りまで軸になる号数。筆者が初めてアオリイカを釣ったのは、真冬の夜の三崎港でカラーはぶちぶちコーラルでした。

3段しゃくりのやり方 #

連続3回、テンポは1秒に1回くらい。ロッドは8時から11時くらいの角度の範囲で、基本は手首でしゃくります。腕全体で大きくあおる必要はありません。

意識しているのは「ロッドに仕事をさせる」ことです。手首で入力すると、ロッドのしなりが戻る力がエギを上に引っ張ってくれます。自分の力でエギを引っ張るのではなく、しなりに引っ張らせる。この感覚がつかめると疲れにくく、動きも安定します。筆者がセフィアBBのハリを気に入っているのもここで、入力がスッとエギに伝わる感触は実機レビューに書いたとおりです。

上昇は3mも上がらないくらいで止めます。上げすぎるとフォールが間延びして、サイクルのテンポが崩れるからです。

抱かせる本番はフォールと着底 #

筆者の経験では、イカが抱いてくるのはフォール中の無防備な状態や着底中がほとんどです。しゃくりはあくまで存在に気づかせる演出で、勝負はその後の「待ち」にあります。

だからフォールの約9秒は、何もしない時間ではなく一番集中する時間です。ここで慌てて次のしゃくりに入ると、抱きかけたイカからエギを取り上げることになります。秒数を数えて、着底したはずのところからさらに一呼吸置くくらいでちょうどいい、というのが今の感覚です。

1段しゃくりは何のため? (実験中の仮説) #

筆者は最近、3段しゃくり×2回のあとは1段しゃくりに切り替えています。大きくしゃくったり小さくしゃくったり、フォールも3〜5秒と短めに変えたり、バリエーションをつけながら底付近を集中して攻める釣り方です。

これは試行錯誤中の考えで、正しいとはまだ言い切れません。仮説はこうです。イカはフォールと着底で抱いてくる、つまり底付近にいることが多い。それなのに連続しゃくりを続けると、せっかくそこにいるイカが抱くチャンスを自分から減らしているのではないか。だったら底付近を徹底的に攻めたほうがいい、という理屈です。

もう一つの理由は「イカの視界から消さない」ことです。おかっぱりのエギングはラインを回収しながらの釣りなので、船釣りと違って同じ場所に落とし直せません。マルイカの船釣りなら、抱かない時にあえて一度仕掛けを視界から消して落とし直す手が有効ですが、岸からでは視界から消えたらそれでお別れです。最初のフォールで興味を持ったイカは追ってきてくれると信じて、エギを見せ続ける釣りを試しています。

実利もあります。1段しゃくりはロッドのしなりを大きく使えて疲れないし、エギの動きを想像しやすい。この釣り方で結果が出るかは、今シーズンの実釣で検証して追記します。

アタリの出方と合わせ方 #

筆者がこれまで取れたアタリは着底後のものだけです。次のしゃくりに入った瞬間、ずっしりと重みが乗る。この場合は合わせを入れ直すというより、そのままテンションを抜かずに巻き上げます。

フォール中にラインが走るような教科書どおりのアタリは、正直まだ経験がありません。ここも経験を積んだら書き足します。アタリが出ないままの日の立て直し方は釣れない時のチェックリストにまとめています。

風が強い日・潮が速い日はどうする? #

風が強い日は、エギを1サイズ大きくして沈下と操作の安定を優先しています。潮が速い日は前述のとおり、フォール時にベールを返して余計なラインを出さない。どちらも「今のところこうしている」という対処で、正解と言い切れる段階ではありません。

風でラインがふくらむと着底判断はさらに難しくなります。秒数でのカウントを併用して、ラインだけに頼らないのが現実的だと感じています。

まとめ #

  • 手の動きより先に水中の軌道。しゃくりは「見せる」演出、抱かせる本番はフォールと着底
  • 基本サイクルは着底 → 3段しゃくり (3m以内) → 約9秒フォール → 再着底。エギ王Kなら3秒で1mが目安
  • 着底はラインの放出が止まるかで判断。感触が伝わるのは底が硬い時だけ
  • しゃくりは手首で8時〜11時、1秒1回×3。ロッドのしなりに仕事をさせる
  • 3段×2回のあとの1段しゃくりは実験中の仮説。底付近を攻め続け、イカの視界からエギを消さない狙い
  • アタリはしゃくった瞬間のずっしり。テンションを抜かずにそのまま巻き上げる
frequently asked

よくある質問

エギングのしゃくり方の基本を教えてください。
着底させてから3段しゃくりで3m以内を上げ、約9秒のフォールで再着底させるサイクルが基本です。しゃくりはイカに見せる演出で、抱いてくるのはフォール中と着底中が多いため、フォールを丁寧に取ることが大切です。
エギの着底はどうやって分かりますか?
ベールを返さずに待ち、ラインの放出が止まったら着底と判断します。底が硬ければコツッと感触が伝わりますが、海藻の上では感触が出ないため、ラインの動きを見るのが確実です。筆者はエギ王Kの沈下速度 (約3秒で1m) の秒数カウントも併用しています。
しゃくりはどれくらいの強さでやればいいですか?
筆者はロッド8時〜11時の範囲を手首で、1秒1回のテンポで3回しゃくります。力任せに腕であおるのではなく、ロッドのしなりが戻る力にエギを引っ張らせる意識だと、疲れにくく動きも安定します。
エギングのアタリはどう出ますか?
フォール中や着底中に抱いてくることが多く、筆者の経験では次のしゃくりに入った瞬間にずっしり重みが乗る形で出ています。その場合は合わせ直さず、テンションを抜かないままそのまま巻き上げます。
風が強い日のエギングはどうすればいいですか?
筆者はエギを1サイズ大きくして沈下と操作の安定を優先しています。潮が速い日はキャスト後にベールを返して余計なラインを出さない対処を試しています。どちらも試行錯誤中の方法ですが、着底判断には秒数カウントの併用が有効です。
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about the author

まつぼっくり
まつぼっくり
釣りライター / 釣りちゃん運営者

マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。

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