エギングで一番つらいのは、釣れないことより「何を変えればいいのか分からないまま投げ続ける時間」だと思います。カラーを替えるべきか、サイズか、それとも移動か。移動した直後に、さっきまでいた場所で誰かが掛けたら悔しい。かといって同じ場所に固執しても、イカが回遊してこなければ何を投げても釣れるはずがない。
筆者もこのジレンマに悩む一人です。この記事では、釣れない時に上から順に見直すためのチェックリストと、一番難しい「移動するか、粘るか」に筆者なりの基準を提案します。先に正直に言うと、「これで劇的に釣れた」という成功談はまだありません。だからこそ基準を決めて、この秋検証していきます。
この記事の 3 つのポイント #
- 釣れない時は順番に見直すのが最短です。カラーの前に時間帯と下地、下地の次にサイズとレンジ、それを出し尽くしてから移動判断
- 移動の基準は「エギを出し尽くしたか × これから状況が好転する見込みがあるか」の 2 軸で考えます
- チェックリストはタップで使えます。釣り場でそのまま開いて、上から潰してください
釣れない時の見直しチェックリスト #
- 時間帯と下地は合っているか (夜なのに日中向きの下地を投げていないか)
- 下地 4 系統 (赤・金・ケイムラ・グロー) を一通り見せたか
- サイズを一段落としたか (渋い時の定番手)
- 底が取れているか (着底が分からないなら風・潮・ラインを疑う)
- 沈下タイプを変えたか (BASIC とシャローでフォール速度は倍違う)
- ラインとリーダーに傷・ヨレはないか
- 立ち位置とキャスト方向を変えたか (数 m のミニ移動 + 扇状に打ち直し)
- 移動判断: 出し尽くした + 好転の見込みが薄いなら動く
各項目の考え方を、以下で順に説明します。
まず「エギの引き出し」を出し尽くす #
移動を考える前に、その場でできることを出し尽くします。順番は、時間帯に合う下地 → 下地ローテ一巡 → サイズダウン → 沈下タイプです。
カラーの選び直しは「色」で悩むと迷宮入りします。カラー戦記の記事で整理したとおり、下地 4 系統で一巡させるのが最短です。夜なら発光 (グロー) とシルエット (赤テープ)、明るい時間ならケイムラと金。1 系統に 5〜10 分ずつ見せて反応がなければ、その場のカラーの引き出しはほぼ出し尽くしたと言えます (イカにとってカラーが「明暗と光の演出」である理由はイカの色覚の記事に書きました)。
筆者の場合、この一巡の代表は 軍艦グリーン (赤テープ)・金アジ (金)・ムラムラチェリー (ケイムラ)・ぶちぶちコーラル (490 グロー) の 4 本です。カラー名で選ぶのではなく「1 系統 1 本」で決めておけば、暗い釣り場でもローテに迷いません。
サイズは季節の目安を基準に、渋ければ一段落とす。そして意外と見落とすのが沈下タイプとレンジです。同じ 3 号でも BASIC (約 3 秒/m) とシャロー (約 6 秒/m) ではフォールの世界が別物ですし、そもそも底が取れていなければアオリイカの多くのアタリが出るフォールを演出できません。着底が分からない時は、ラインのたるみと管理も疑ってください。
現場で「この状況ならどの下地か」を即決するために、手持ちエギの対応表をスマホに入れておく運用もセットでどうぞ。
一番難しいのは「移動するか、粘るか」 #
この判断に明確な基準を示した情報は、ほとんどありません。だからみんな、なんとなく粘って、なんとなく動いて、悔しい思いをしています。
筆者の実感を正直に書きます。都市部近郊の釣り場はそれなりに人がいて、「反応がないから次々ランガン」というのは現実的ではありません。空いた場所があれば移動しますが、動いた直後に元の場所で釣れたら、と考えると足が止まる。一方で、同じ場所で嘆いていた人が移動した数投後に掛けた場面も、実際に何度か見かけました。移動には確かに力がある。でも、いつ動くかの基準がない。これがこの問題の正体です。
移動できない混雑時の中間解もあります。数 m の立ち位置変更と、キャスト方向を扇状に変える「ミニ移動」です。イカから見れば別のコースからエギが来るわけで、大移動しなくても「場所を変える」効果の一部は得られます。
筆者の移動基準 (今秋から運用する自分ルール) #
「下地ローテを一巡させて 30 分反応ゼロ。かつ、1 時間以内に時合の見込みがなければ移動する。時合が近いなら残る」。これを筆者のルールにします。
理由はこうです。
- 下地一巡 + 30 分は「エギの引き出しを出し尽くした」の目安です。ここまでやって無反応なら、その瞬間その場所にやる気のあるイカがいない可能性が高い
- ただし、イカは回遊します。これから状況が変わる見込みがあるなら、いない時間に粘って回遊を待つ価値があります。見込みの代表は「まずめ」と「潮の動き出し」。夕まずめ 30 分前に移動するのは、一番おいしい時間を捨てる行為です
- 逆に、時合が終わった直後・潮止まりで、下地も出し尽くしたなら、そこに残る根拠はもうありません。悔しさは判断材料ではないと自分に言い聞かせて動きます
まとめると「出し尽くした × 好転の見込みなし = 移動 / 出し尽くしても時合が近い = 残る」の 2 軸です。30 分・1 時間という数字は筆者の仮置きで、この秋の釣行で運用して、しっくりくる値に調整した結果をこの記事に追記します。
それでも釣れない夜へ #
最後に、そもそも論です。釣れない原因が「今日の腕」ではなく「時間帯と季節」のことは、普通にあります。
筆者の実績 3 杯はすべて夜で、日中はまだゼロです。時合を外した時間帯は、何をやっても静かなことがある。それは腕でもエギでもなく、時期と時間帯の問題かもしれません。釣れなかった日は、何を試したかをメモして帰る。それが次の釣行の「見直しリスト」の初期値になります。ボウズも記録すれば、データです。
まとめ: 迷いを基準に変える #
- 釣れない時は上から順に見直す: 時間帯と下地 → 下地一巡 → サイズ → レンジ・沈下タイプ → ライン → ミニ移動 → 移動判断
- 移動は「出し尽くした × 好転の見込み」の 2 軸で決める。時合の直前に動かない、時合が終わって根拠がなければ粘らない
- 混雑して動けない日はミニ移動 (立ち位置数 m + 扇状キャスト) で場所替えの効果を拾う
- 筆者の「30 分 + 時合 1 時間」ルールはこの秋検証して、結果を追記します
- ボウズの日も記録すればデータ。迷いながら投げる時間を、基準で減らすのがこの記事のゴールです
よくある質問
エギングで釣れない一番の原因は何ですか?
釣れない時は何分くらいで移動すべきですか?
カラーローテーションはどんな順番でやればいいですか?
混雑していて移動できない時はどうすればいいですか?
日中のエギングは釣れないのですか?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。



