7 月、出発当日に採捕禁止を知らされて引き返した酒田クロマグロ遠征。あれから 1 か月、リベンジに行ってきました (前回の顛末はこちら)。
先に結果を書きます。8/3・8/4 の 2 日間、船中の釣果は初日 1 投目に同船者が掛けた良型シイラ 1 本のみ。マグロのヒットはゼロ、跳ねもナブラも見つかりませんでした。完敗です。それでも、書き残したい学びの多い 2 日間でした。
今回は禁漁にならなかった。そして、その理由が切ない #
7 月の悪夢があるので、出発前は水産庁「クロマグロ遊漁の部屋」を何度も確認しました。今年の傾向では毎月、月初の数日で採捕上限に達して禁止になっており (6 月は 2 日、7 月も 2 日で上限超え)、8/4 は禁止になる可能性を覚悟していました。
結果は 2 日間とも採捕可能。ただ、その理由が切ないのです。水産庁の公表データ (令和 8 年 8 月 5 日 9 時 30 分時点) によると、8 月の採捕数量は上限 3.5 トンに対して 1.8 トン。7 月がわずか 2 日ほどで 11.7 トン (上限の 3 倍) に達したのと比べると、日割りでおよそ 10 分の 1 のペースです。主な採捕海域も 7 月の 4 海域から 2 海域に減っていました。
先月は月初のわずか 2 日ほどで採捕上限を大幅に超えて禁漁になり、出発直前で引き返す悔しい思いをしました。今月は一転、禁漁にはならない。けれど、マグロが見つからない。それでも 1.8 トンぶんは、どこかの誰かが見つけて獲っています。私たちは、その少ないチャンスを見つけきれなかった。禁漁を免れた喜びと、「釣れていないから枠が減らない」という現実。複雑な気分で、マグロ釣りの難しさを実感しました。
2 日間の記録: 1 投目のシイラが最初で最後だった #
両日とも快晴。1 日目は 5 時半、2 日目は 5 時に出航しました。
1 日目は風と波がそれなりにあり、立っているだけで大変な状況。その中の記念すべき 1 投目、隣の方のルアーに良いサイズのシイラがヒットしました。「今日はいけるか」と色めき立ったのですが、後から振り返ればこれが 2 日間で船中唯一の魚でした。

2 日目は海況も落ち着き、ひたすらマグロの気配を探して走り、止まって、投げる。それでも跳ねひとつ見つからない。終盤は船長の提案で「ヒラマサでもやってみるか」と 3 流しほど試しましたが、こちらも無反応。海が静かな 2 日間でした。

なお、新調した 25ソルティガ 18000-H はこの 2 日間でフルキャストデビューしました。道具のインプレは別記事にまとめる予定ですが、一言だけ: 14000 番から一回り大きい 18000 番を振り続けるのは、想像以上に体力勝負でした。
プレジャーボートの洗礼: お尻が割れるかと思った #
酒田のクロマグロ遊漁はプレジャーボート (小型のレジャー船) が主流で、今回お世話になったのもプレジャーです。遊漁船との違いを、身体で学びました。
まず、走っている時より止まっている時の揺れが大きい。小さい船体は波をまともに受けるので、ポイントで止まってキャストを繰り返す時間帯こそ足腰に来ます。1 日目は風波もあって、立っているだけでスクワット状態でした。
そして帰路。波が上がったうえに船はスピードを出すので、水飛沫を浴びながら、船底が海面を叩く「ドン」という衝撃が突き上げてきます。GEL クッションを持参していたので多少は緩和できましたが、それでもお尻が割れそうでした。プレジャーに乗るなら、船釣り持ち物リストで紹介している GEL クッションより、さらに分厚いクッション性のあるものを用意した方が良い。これは次回までの宿題です。
夏なのに凍えた話: レインウェアは防寒着だった #
筆者は普段、異常なくらい汗をかく暑がり体質です。その筆者が、真夏の釣行で凍えかけました。
朝 5 時の海は、風もあって寒い。雨予報ゼロでしたが念のため持って行ったワークマンのレインウェアを羽織って、ちょうど良いくらいでした。日中は脱いで問題なし。誤算は 1 日目の帰路です。水飛沫をジャンジャン浴び、走行風を受け続け、濡れた体から体温が奪われていく。夏なのに、後半は本気で凍えそうでした。「レインウェアを着ておくべきだった」と後悔しながら港に着きました。
2 日目は教訓を活かして、帰路はしっかりレインウェアを着用。同じ海況でも快適そのものでした。レインウェアは雨具である前に、船の上では防寒着です。雨予報がなくても持って行く理由が、また一つ増えました。
ちなみに面白かったのが、同船者の皆さん、レインウェアが全員ワークマンだったこと。誰と示し合わせたわけでもないのに。釣り人がたどり着く答えは同じようです。
細かい学び: 足はシマシマに焼け、鼻は真っ先に焼ける #
- KEEN のサンダルで行くと、足がシマシマに焼けます。筆者が実証しました。ベルトの隙間だけ日焼けするので、露出部分がくっきり縞模様になります。普段からサンダルで生活している方は気にならないと思いますが、そうでない方は長靴の方が日焼けの面でも安心です (シマシマでも OK なら KEEN は快適です)
- 顔は鼻が真っ先に焼けます。特に移動中はじっとしているので、ジリジリ焼けていくのを感じます。フェイスカバーなど顔の露出を避けられるアイテムはあった方が良い。最近はワークマンなどから顔まで隠せるウェアも出ているので、次回までに試したいところです
宿はホテルイン酒田。「当日キャンセル無料」が釣り人の味方だった #
前泊はホテルイン酒田を利用しました。酒田港まで車で 10 分弱、向かう途中にコンビニがあり、酒田インターからは 5 分ほど。駐車場も広く、ホテル周辺にはイオンや飲食店が徒歩圏内にそろっています。釣行前泊の拠点として、立地は文句なしです。
そして最大の推しポイントは、連絡すれば当日キャンセルが無料だったこと (筆者の利用時点。プランや時期で条件が変わる可能性があるので予約時に確認してください)。クロマグロ釣行は、禁漁の公示や海況、釣果次第で直前に予定が変わる釣りです。宿は事前に押さえたい、でも急遽キャンセルせざるを得ないかもしれない——この釣り特有のジレンマに、このシステムは本当にありがたい。
大浴場 (洗い場 4〜5 個) にサウナも付いていて、前泊の緊張も釣行後の疲れも癒せます。正直、綺麗さや広さを最優先する方には向かないかもしれませんが、その場合は入浴だけ別の施設を使えばいい話。キャンセル料を払うリスクを抱えて豪華な宿を取るより、よほど合理的だと筆者は思っています。
ひとつ気になったのは、通常の時間帯はエレベーターが混みがちなこと。ただし釣り人のチェックアウトは早朝 4 時——ガラガラでした。
ホテルイン酒田の予約はこちら:
それでも、また来年 #
今回の船は、一昨年の初挑戦でお世話になったのと同じ船。船長はとても良い方で、沖上がりのあと「マグロを釣らせてやれなくて申し訳ない」と、乗船者みんなにお土産を持たせてくださいました。釣れなかったのは船長のせいではなく、海のマグロが薄かっただけなのに、です。ありがたく、嬉しい限りでした。
2 年越しの 50kg はまだ獲れていません。でも、7 月に道具から向き合い直し、8 月に 2 日間海に立って、体で学んだことがたくさんあります。また来年、挑戦します。絶対に釣りたい。
- 8/3・8/4 は採捕可能だった。ただし全国的にマグロが薄い局面 (公式データで 7 月比 約 1/10 ペース)
- 釣果は船中シイラ 1 本。マグロの跳ね・ナブラは 2 日間ゼロ
- プレジャーボートは「止まると揺れる」「帰路の突き上げが強烈」。分厚いクッション必須
- レインウェアは防寒着。夏でも朝と帰路は凍える
- サンダルは足がシマシマに焼ける。鼻は真っ先に焼ける
準備の全体像は船釣り持ち物チェックリストにまとめています。海にマグロが戻ってきた頃、また続報を書きます。
よくある質問
酒田のクロマグロキャスティングは8月でも釣れますか?
プレジャーボートのマグロ釣りで注意することは?
夏の船釣りに防寒対策は必要ですか?
クロマグロの採捕規制はどこで確認できますか?
マグロキャスティングでボウズは普通にありますか?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。



