楽天のエギングジャンルの売れ筋を定点観測していたら、2026年10月1日、見慣れないロッドが上位に入っていました。「26エメラルダスMX 86M・V」。Yahoo!ショッピングの検索ランキングでも「エメラルダス」が急上昇していて、調べてみると、ダイワのエギングロッド「エメラルダスMX」が2026年7月にフルモデルチェンジしていました。
先に結論です。新しく載った機構はカーボンモノコックリアグリップとV-JOINTの2つ。価格はチューブラーモデルでほぼ据え置き (+200円) です。ただし、紹介でよく見かける「軽量化」は公式スペック表の数字では確認できません。同じ型番どうしで比べると、自重はむしろ全型番で5〜8g増えています。この記事では新旧の公式値を突き合わせて、何が変わって何が変わっていないのか、秋イカシーズンにどの番手を選ぶかまで整理します。筆者はセフィアBBユーザーで、26エメラルダスMXは未使用。書いているのはすべて公式の公称値です。
26エメラルダスMXの発売日と価格 #
2026年7月発売です。アウトガイド (外ガイド) モデルが10機種で、税抜31,500〜33,400円。ラインをブランク内部に通すインターラインの「MX IL」も同じ2026年7月に5機種 (83ML・83M・84MLM・86ML・86M、税抜38,200〜38,700円) が出ています。
型番の末尾は今作から「・V」になりました。旧モデルは「・N」です。型落ちセールや中古で新旧が混ざって並ぶ時期なので、末尾の1文字が見分けの目印になります。
75MMH-S・V
- 全長
- 2.26m
- 自重
- 93g
- 先径
- 0.9mm
- 適合エギ
- 2.5〜4.0号
- 税抜価格
- 33,300円
80MLM・V
- 全長
- 2.44m
- 自重
- 98g
- 先径
- 1.5mm
- 適合エギ
- 1.8〜4.0号
- 税抜価格
- 31,500円
83ML・V
- 全長
- 2.51m
- 自重
- 98g
- 先径
- 1.5mm
- 適合エギ
- 1.8〜3.5号
- 税抜価格
- 31,600円
83M・V
- 全長
- 2.51m
- 自重
- 100g
- 先径
- 1.5mm
- 適合エギ
- 2.5〜4.0号
- 税抜価格
- 31,900円
86ML・V
- 全長
- 2.59m
- 自重
- 100g
- 先径
- 1.5mm
- 適合エギ
- 1.8〜3.5号
- 税抜価格
- 31,600円
86ML-S・V
- 全長
- 2.59m
- 自重
- 98g
- 先径
- 0.9mm
- 適合エギ
- 1.8〜3.5号
- 税抜価格
- 33,100円
86M・V
- 全長
- 2.59m
- 自重
- 102g
- 先径
- 1.4mm
- 適合エギ
- 2.5〜4.0号
- 税抜価格
- 31,900円
86M-S・V
- 全長
- 2.59m
- 自重
- 101g
- 先径
- 0.9mm
- 適合エギ
- 2.5〜4.0号
- 税抜価格
- 33,400円
86MH・V
- 全長
- 2.59m
- 自重
- 110g
- 先径
- 1.7mm
- 適合エギ
- 3.0〜4.5号
- 税抜価格
- 32,200円
89M・V
- 全長
- 2.67m
- 自重
- 108g
- 先径
- 1.4mm
- 適合エギ
- 2.5〜4.0号
- 税抜価格
- 32,200円
| 型番 | 全長 | 自重 | 先径 | 適合エギ | 税抜価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| 75MMH-S・V | 2.26m | 93g | 0.9mm | 2.5〜4.0号 | 33,300円 |
| 80MLM・V | 2.44m | 98g | 1.5mm | 1.8〜4.0号 | 31,500円 |
| 83ML・V | 2.51m | 98g | 1.5mm | 1.8〜3.5号 | 31,600円 |
| 83M・V | 2.51m | 100g | 1.5mm | 2.5〜4.0号 | 31,900円 |
| 86ML・V | 2.59m | 100g | 1.5mm | 1.8〜3.5号 | 31,600円 |
| 86ML-S・V | 2.59m | 98g | 0.9mm | 1.8〜3.5号 | 33,100円 |
| 86M・V | 2.59m | 102g | 1.4mm | 2.5〜4.0号 | 31,900円 |
| 86M-S・V | 2.59m | 101g | 0.9mm | 2.5〜4.0号 | 33,400円 |
| 86MH・V | 2.59m | 110g | 1.7mm | 3.0〜4.5号 | 32,200円 |
| 89M・V | 2.67m | 108g | 1.4mm | 2.5〜4.0号 | 32,200円 |
(2026年10月時点のダイワ公式スペック表より。-S はソリッドティップのメガトップモデル)
実売は、筆者の観測では86M・Vが税込24,500円でした (2026年10月1日、楽天)。
21エメラルダスMXから何が変わった? #
公式ページの技術欄で増えたのはカーボンモノコックリアグリップとV-JOINTの2つです。HVFナノプラス・X45・メガトップ・エアセンサーシートは旧モデルから継続。そして同じ型番で比べると、自重は全型番で5〜8g増えています。
新しい2つの中身を一言ずつ。カーボンモノコックリアグリップは中空カーボン製のリアグリップで、公式は「振動伝達率性能向上」と説明しています。エギングで言えば、着底や潮の重さ、触っただけの違和感が手元に返ってくる部分への投資です。V-JOINTは継ぎ目の歪みを抑えるバイアス構造で、2ピースロッドの曲がりを自然にする機構。旧モデルの公式ページの技術欄には、どちらも載っていませんでした。
定番の86Mで新旧の公称値を並べます。
| 21エメラルダスMX 86M・N | 26エメラルダスMX 86M・V | |
|---|---|---|
| 自重 | 95g | 102g (+7g) |
| 先径/元径 | 1.4/11.4mm | 1.4/10.9mm (細くなった) |
| カーボン含有率 | 97% | 95% |
| 税抜価格 | 31,700円 | 31,900円 (+200円) |
| 技術欄 | HVFナノプラス・X45・メガトップ・エアセンサーシート | 同左 + カーボンモノコックリアグリップ・V-JOINT |
(旧モデルは2026年1月時点の公式ページ、新モデルは2026年10月時点の公式ページより)
価格差は型で分かれます。チューブラーモデルは+200円とほぼ据え置き、ソリッドの-Sモデルは+1,700円 (86ML-S: 31,400→33,100円)、75MMH-Sは+1,300円です。
「軽量化」と紹介されているのに重くなっているのはなぜ? #
理由は公式に説明がなく、断定できません。確かなのは、公式スペック表の自重が同じ型番どうしの比較で全型番5〜8g増えていること、そして元径が細くなりカーボン含有率も変わっていることです。
検索すると「さらなる軽量化」といった紹介を目にしますし、Googleの「AIによる概要」にも軽量化と出ました (2026年10月1日時点)。しかし上の表のとおり、公称値は逆方向です。元径と含有率まで変わっているので、単に部品を足して重くなったのではなく、ブランクから設計し直した結果と読むのが自然ですが、ここから先は推測になるので断定しません。
はっきり言えるのは、公式が押し出しているのは軽さではなく感度 (振動伝達) だということです。5〜8gの差を実釣で体感できるかは人によるとしても、「軽くなったから買い替える」という判断は公称値と合いません。買い替えの理由にするなら、カーボンモノコックリアグリップの感度に価値を感じるかどうかです。
ラインナップはどう変わった? #
14機種から10機種に整理されました (旧は2026年1月時点、新は2026年10月時点の公式ページ比較)。ショートの711MLM-S、5ピース (パックロッド) の84ML-5・84M-5、ヒイカ・ツツイカ向けライトモデルの69XUL-S・76UL-Sが新ラインナップには無く、代わりに80MLM・Vが加わりました。
80MLM・Vは適合エギ1.8〜4.0号と1本で広くカバーする設計で、守備範囲は旧711MLM-Sに近い位置です。一方、5ピースのパックロッドとヒイカ用途は26モデルに受け皿がありません。この用途で探している人は、型落ちの・Nの在庫が残っているうちが選び時です (2026年10月時点)。
秋イカで選ぶなら?番手の決め方 #
迷ったら適合2.5〜4.0号の86M・Vです。いま (秋) の2.5〜3号中心の釣りなら86ML・Vか、少し短い83ML・V。アタリを穂先の目視でも取りたい人はソリッドの-Sですが、先径0.9mmの扱いには注意が要ります。
- 86M・V: 適合2.5〜4.0号で春秋をまたげる基準番手。1本目にも、長く使うメインにも
- 86ML・V / 83ML・V: 適合1.8〜3.5号。秋の数釣りと軽いエギの操作はこちら。83は取り回し、86は飛距離寄り
- 86ML-S・V / 86M-S・V: メガトップのソリッド穂先で、潮の変化や小さな触りを目で拾いたい人向け
- 86MH・V: 適合3.0〜4.5号。春の親イカ・藻場・深場の重いエギ用
- 89M・V: 足場の高い堤防や遠投が必要な場面用
ひとつ正直な注意を。-Sモデルの先径0.9mmは、繊細さと引き換えの細さです。筆者は先径0.9mmのロッドを強風の日のライントラブルで折った経験があり、その顛末と「先径で選び直した」話はセフィアBB S86MLのレビュー記事に書きました。0.9mmがダメという話ではなく、穂先へのライン絡みを確認してからしゃくる習慣とセットで選ぶ番手だと思っています。
ダイワ 26エメラルダスMX 86M・V
セフィアBBユーザーから見た26エメラルダスMX #
筆者のメインロッドは22セフィアBB S86ML (シマノ) です。2〜3万円帯で迷う人向けに、秋の定番どうしで公称値を並べます。
| 26エメラルダスMX 86ML・V | 22セフィアBB S86ML | |
|---|---|---|
| 自重 | 100g | 105g |
| 先径 | 1.5mm | 1.8mm |
| 適合エギ | 1.8〜3.5号 | 1.8〜3.8号 |
| 税抜価格 | 31,600円 | 20,500円 |
(セフィアBBは2026年8月時点の公式表記)
差は約1.1万円。その価格差でMXが買っているのはカーボンモノコックリアグリップを筆頭とする感度系の装備と5gの軽さで、セフィアBBが持っているのは価格と、先径1.8mmという太さの安心です。筆者は26エメラルダスMXを使っていないので、使用感の優劣は語れません。セフィアBBを10釣行使った実感はレビュー記事にまとめています。
シマノ 22セフィアBB S86ML
ちなみにエメラルダスには同名の「MX」を冠したリールもかつて存在しましたが、現行リールのラインナップからは消えています。ロッドのMXは残り、リールのMXは消えた経緯はエメラルダスのリール3機種の記事に歴代年表つきで整理しました。
まとめ:公称値で見る26エメラルダスMX #
- 発売は2026年7月。アウトガイド10機種 (税抜31,500〜33,400円) + IL 5機種。型番末尾は「・V」、旧モデルは「・N」
- 新搭載はカーボンモノコックリアグリップとV-JOINTの2つ。HVFナノプラス・X45・メガトップは旧から継続
- 自重は全型番で5〜8g増。価格はチューブラー+200円、ソリッド+1,700円。「軽量化」という紹介は公称値と合わない
- ラインナップは14→10機種。5ピースとヒイカ用は型落ち・Nにしか残っていない (2026年10月時点)
- 番手は迷ったら86M・V、秋中心なら86ML・V/83ML・V。-Sの先径0.9mmは扱いの覚悟とセットで
- 筆者は未使用。本記事はすべて公式の公称値に基づきます
エギングタックル全体の予算配分はタックル一式の記事に、リールのクラス選びはエギングリールの記事にまとめています。リール側の2026年新製品は26ミラベルの記事でも同じ「公称値で突き合わせる」型で整理しました。
よくある質問
26エメラルダスMXの発売日はいつですか?
26エメラルダスMXは旧モデルから何が変わりましたか?
26エメラルダスMXは旧モデルより軽くなりましたか?
26エメラルダスMXのエギング番手のおすすめは?
旧モデルの21エメラルダスMXを型落ちで買うのはありですか?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。
