エギングロッドは、シマノ・ダイワ・メジャークラフト・がまかつ・ヤマガブランクスの 5 社だけでも、岸から投げるショア用が 24 シリーズ 192 本あります。公式価格 (税別) は 7,000 円から 107,100 円まで。迷ったら、長さは 8ft 台、硬さは ML、予算は実売 1.5 万円前後が出発点です。
私のロッドはシマノのセフィア BB S86ML で、10 釣行以上使っています。コスパを求める人には、このロッドを勧めます。折れにくく、重いと感じたこともありません。一方で 1 本目のロッドは、穂先を 3 釣行目に折りました。
この記事では、192 本の公式値 (2026 年 10 月 23 日に各社の公式サイトで 2 回数え、品番まで一致を確かめました)、楽天の実売、楽天・Yahoo!・Amazon の売れ筋から、長さと硬さの決め方と、エントリーからフラッグシップまで 4 段 18 本のおすすめを出します。セフィア BB 以外のロッドは触っていないので、使用感はセフィア BB の分だけを書きます。
結論:迷ったら 8ft 台・ML、あとは予算で 4 段から選ぶ #
最初の 1 本は、長さ 8'3〜8'6・硬さ ML・実売 1.5 万円前後で選べば、秋の 2.5 号から春の 3.5 号まで 1 本で投げられます。それ以外の状況は、下の表から当てはめてください。
| やりたい釣り | 長さ | 硬さ | まず見るロッド |
|---|---|---|---|
| 初めての 1 本。秋も春も 1 本で | 8'3〜8'6 | ML | セフィア BB S86ML エメラルダス X 86ML・J |
| 予算 1 万円前後で始めたい | 8'6 | ML | エギング X 86ML ファーストキャスト FCE-862ML |
| 一日しゃくっても疲れにくい軽さ | 8'4〜8'6 | ML | エギゾースト 3G EZ3-842ML (72g) エメラルダス AIR 86ML・K (84g) |
| 春の大型、4 号、深場や速い潮 | 8'3〜8'6 | M〜MH | エメラルダス MX 86M・V セフィア BB S86MH |
| 足場の高い堤防・磯から遠くを探る | 8'9〜9'3 | ML | セフィア XR S89ML・S93ML |
| 後ろが狭い場所、テトラ、手首の楽さ | 7'6〜7'9 | ML〜M | セフィア SS S79ML エギゾースト 5G EZ5-782ML |
価格は、シリーズ単位で公式価格 (税別) を使って 4 段に分けました。境目をまたぐのは、エギゾースト 7G とカリスタの一番短い番手 (EZ7-782ML/M と 72L/TF、どちらも 49,000 円) だけです。2 シリーズとも、ほかの番手はすべて 5 万円以上なので、ハイエンドに入れました。
| 段 | 公式価格 (税別) | 目玉 |
|---|---|---|
| エントリー | 2.5 万円未満 | エメラルダス X エギング X セフィア BB ファーストキャスト エギゾースト 3G |
| ミドル | 2.5〜5 万円 | エメラルダス MX エギゾースト 5G セフィア SS セフィア XR ラグゼ EG S |
| ハイエンド | 5〜8 万円 | エメラルダス AIR セフィア エクスチューン エギゾースト 7G カリスタ ラグゼ EG X |
| フラッグシップ | 各社の最上位 (8 万円以上) | ストイスト RT セフィア リミテッド ラグゼ EG X アルティメイト |
エギングロッドは何本ある?5 社 192 本を数えた #
2026 年 10 月 23 日時点で、5 社の公式サイトに載っているショア用のエギングロッドは 24 シリーズ 192 本です。数え方は、品番 1 つを 1 本とし、船用のシリーズと、公式の説明に「ボートゲーム」用とある番手を外しました。
| メーカー | シリーズ | 本数 | 公式価格 (税別) |
|---|---|---|---|
| シマノ | セフィア BB SS XR エクスチューン エクスチューン MB リミテッド ソルティーアドバンス エギング | 62 | 13,500〜107,100 円 |
| ダイワ | エギング X エメラルダス X MX AIR ストイスト RT ストイスト ST | 53 | 14,500〜94,000 円 |
| メジャークラフト | ファーストキャスト ソルパラ エギゾースト 1G 3G 5G 7G | 45 | 6,500〜52,000 円 |
| がまかつ | ラグゼ EG S EG X EG X アルティメイト | 20 | 28,000〜81,000 円 |
| ヤマガブランクス | メビウス カリスタ | 12 | 30,000〜58,000 円 |
ダイワには、糸をロッドの中に通すインターライン (IL) の 4 シリーズ 23 本が別にあります。アウトガイドのロッドと同じ物差しで比べられないので、192 本には入れていません。シマノのルアーマチックとフリーゲームは、エギングの製品一覧に載っていますが、シーバスなどにも使う汎用ロッドなので数えていません。

一番多い長さは 8'6 で 58 本、全体の 3 割です。2 番目は 8'3 の 33 本。8ft 台を合わせると 138 本で、7 割を超えます。24 シリーズのうち 19 シリーズに 8'6 があり、ないのはセフィア リミテッド、ストイスト RT・ST、エギゾースト 3G・7G の 5 つだけです。メーカーが「最初に勧める長さ」は、この数にそのまま出ていると読めます。
長さは 83 と 86 のどっちがいい? #
最初の 1 本なら、どちらでも外しません。差は 3 インチ (約 7.6cm) で、同じシリーズ・同じ硬さで比べると、重さの差は 0〜8g です。ML なら多くが 3g 以内に収まります。足場の高い堤防や磯が多いなら 8'6、後ろが狭い場所や手首の楽さを優先するなら 8'3 を選んでください。
どちらか決めきれないなら、8'6 を選んでください。高い足場でも困りにくく、192 本の中で一番本数が多いので、どのメーカー・どの価格帯でも選べます。私も次の 1 本は、どこへでも持って行く主力として 8'6 にしました。
| シリーズ | 8'3 ML → 8'6 ML の自重 | 8'3 M → 8'6 M の自重 |
|---|---|---|
| セフィア BB | 105g → 105g (±0g) | 105g → 110g (+5g) |
| エメラルダス X | 100g → 103g (+3g) | 103g → 106g (+3g) |
| エメラルダス MX | 98g → 100g (+2g) | 100g → 102g (+2g) |
| エギゾースト 5G | 85g → 87g (+2g) | 88g → 91g (+3g) |
| ソルパラ | 103g → 104g (+1g) | 104g → 112g (+8g) |
重さがほぼ変わらないので、8'3 と 8'6 の違いは「重さ」より「竿先の位置」です。竿先が 7.6cm 遠くなる分、遠投と、足場の高い場所で竿先を水面に近づけることには 8'6 が有利です。逆に、しゃくった後の竿先の戻りと、狭い場所での取り回しは 8'3 が楽になります。シマノはセフィア BB の公式ページで、83 を「操作性や軽快さを重視したレングス」、86 を「エギング定番のレングス」と書き分けています。
私のセフィア BB は 8'6 で、10 釣行以上この長さで投げています。8'3 と投げ比べたことはないので、ここは各社の説明と重さの数字で判断してください。
短いロッド・長いロッドでは何が変わる?7ft 台から 9ft 台まで #
短いほど取り回しと細かい誘いが楽になり、長いほど遠投と高い足場に強くなります。そのかわり、長いロッドは風に煽られやすくなります。重さの増え方は、8'6 から 8'9 では 0〜6g ですが、8'9 から 9'3 に伸ばすと 9g 増えます (セフィア SS・XR)。
| 長さ | 本数 | 良いこと | 困ること | 合う場所 |
|---|---|---|---|---|
| 7ft 台以下 | 48 | 後ろに岩があっても振れる、細かい誘い、手首が楽 | 飛距離、高い足場で竿先が水面から遠い | テトラ、地磯、狭い港 |
| 8'0〜8'4 | 59 | 取り回しと飛距離の両立 | 8'6 より少し飛ばない | 港、低めの堤防 |
| 8'5〜8'6 | 65 | 飛距離と操作の釣り合い | 狭い場所で少し長い | 堤防、磯、迷ったとき |
| 8'7〜8'11 | 14 | 遠投、足場の高い場所 | 細かい誘いがしにくい | 高い堤防、磯 |
| 9ft 以上 | 6 | 一番飛ぶ、竿先を水面に近づけやすい | 風に煽られる、重くなる | 足場の高い磯、サーフ |
「良いこと・困ること」は、エギメーカーのヤマシタが公式サイトのコラム (2021 年 8 月 18 日) で挙げているものと、各社の番手説明から書きました。ヤマシタはショートの利点に「風を受ける面積が少ない」ことを、ロングの欠点に「長い分自重もある」ことを挙げています。数字で見ると、8'6 から 8'9 までは重さがほとんど増えません。重さが目に見えて増えるのは 9ft を超えてからです。
ダイワのエメラルダス AIR の公式ページでは、テスターの岡隆之さんが 8ft 半ばを「あまり使ってこなかった」と話しています。理由は、取り回しが悪く、風に煽られてしゃくりにくいからです。8'6 は「定番」ですが、全員にとっての正解ではありません。
なぜ 8'6 が標準なのか? #
「8'6 が標準になった理由」を直接書いたメーカーの資料は、見つかりませんでした。分かるのは経緯だけです。ヤマシタのコラムによると、PE ライン (細くて伸びない糸) のエギングが広まった頃は、7'6〜8'6 が主流でした。76 (ナナロク) と 86 (ハチロク) が、ショートとロングの区切りだったそうです。
その後、ヤマガブランクスのスタッフブログ (2024 年 10 月 4 日) は、「数年前までは 86M がスタンダードという時代」から、素材と PE ラインの進化で 8ft 台の ML が標準になったと書いています。ダイワは今も MX の 86M を「“ド定番”」、シマノは BB の 86 を「エギング定番のレングス」と呼んでいます。
私の読みでは、8'6 は「物理的に一番良い長さ」というより、「各社が一番多く並べている長さ」です。192 本のうち 58 本が 8'6 なので、どのメーカーでも、どの価格帯でも選べます。最初の 1 本を 8'6 にしておけば、2 本目で短いロッドにも長いロッドにも振れます。ここに 8'6 を選ぶ一番の利点があります。
身長や体格で長さを決めてよい? #
身長で長さを決める根拠は、見つかりませんでした。私が確かめた資料 (5 社の公式の製品ページ、ヤマシタとヤマガブランクスのコラム) には、身長と長さを結ぶ記述がありません。長さは身長ではなく、足場の高さ、後ろの空間、一日しゃくれる重さの 3 つで決めてください。
身長が効かない理由は、ロッドを握る位置が長さで変わらないからです。シマノはスペック表に「リールシート位置」(竿尻からリールを付ける位置までの長さ) を載せています。セフィア BB は 7'6 から 8'9 まで全 16 本が 333mm、XR は 7'3 から 9'3 まで全 15 本が 337mm で、長さを変えても同じです (例外は SS の S93ML の 358mm と S86MH の 343mm)。腕の長さに合うかどうかは、この握りの部分で決まります。長さを変えて伸びるのは、手より先の部分だけです。
| 決め手 | 短めがいい | 長めがいい |
|---|---|---|
| 足場の高さ | 水面に近い港 | 高い堤防・磯 |
| 後ろの空間 | テトラ、後ろに岩や柵 | 開けた堤防 |
| 振り抜きの速さ | 速く振る人 | ゆっくり大きく振る人 |
| 疲れ方 | 手首が先に疲れる人 | 重さが気にならない人 |
「振り抜きの速さ」は、エメラルダス AIR の公式ページでテスターの木森直樹さんが挙げている決め手です。速く振り抜ける人は 75MLM のほうが飛び、ゆっくり振り抜く人は 80LML のほうが飛距離を出しやすい、と話しています。
私は身長 170cm、体重 70kg で、8'6・105g のセフィア BB を重いと感じたことはありません。ただ、普段はマグロのキャスティングで重いタックルを振っているので、重さの感じ方は参考にしないでください。迷ったら、店で 8'3 と 8'6 にリールを付けて、構えたときの竿先の重さを比べるのが確実です。
ML と M はどっちを選ぶ?答えは ML #
最初の 1 本は ML です。公式の適合エギは、ML も M も 2.5〜3.5 号を含みます。違うのは両端だけで、ML は小さい側 (1.5〜1.8 号) まで、M は 4 号まで広がります。同じシリーズ・同じ長さの 47 組を比べると、M のほうが軽いのは 2 組だけです。4 号を投げない限り、M を選ぶ理由はありません。

シマノ (BB・SS・XR)
- ML の適合エギ
- 1.8〜3.8 号
- M の適合エギ
- 2〜4 号
- 同じ長さの重さの差 (M − ML)
- −3〜+5g
ダイワ (X・MX・AIR)
- ML の適合エギ
- 1.8〜3.5 号
- M の適合エギ
- 2.5〜4.0 号
- 同じ長さの重さの差 (M − ML)
- +2〜+4g
メジャークラフト (1G・3G・5G・7G)
- ML の適合エギ
- 1.5〜3.5 号
- M の適合エギ
- 2.0〜4.0 号
- 同じ長さの重さの差 (M − ML)
- +3〜+6g
がまかつ (EG S・EG X)
- ML の適合エギ
- 1.8〜3.5 号
- M の適合エギ
- 2〜3.5 号
- 同じ長さの重さの差 (M − ML)
- +1〜+3g
ヤマガブランクス (カリスタ・メビウス)
- ML の適合エギ
- 2.5〜3.5 号
- M の適合エギ
- 2.5〜4 号
- 同じ長さの重さの差 (M − ML)
- 同じ長さの ML と M がない
| メーカー | ML の適合エギ | M の適合エギ | 同じ長さの重さの差 (M − ML) |
|---|---|---|---|
| シマノ (BB・SS・XR) | 1.8〜3.8 号 | 2〜4 号 | −3〜+5g |
| ダイワ (X・MX・AIR) | 1.8〜3.5 号 | 2.5〜4.0 号 | +2〜+4g |
| メジャークラフト (1G・3G・5G・7G) | 1.5〜3.5 号 | 2.0〜4.0 号 | +3〜+6g |
| がまかつ (EG S・EG X) | 1.8〜3.5 号 | 2〜3.5 号 | +1〜+3g |
| ヤマガブランクス (カリスタ・メビウス) | 2.5〜3.5 号 | 2.5〜4 号 | 同じ長さの ML と M がない |
ML を選ぶ理由は 4 つあります。
- よく使う号数を両方カバーしている: 秋の 2.5〜3 号も、春の 3.5 号も ML の範囲です
- 重さで損をしない: 同じ長さの 47 組のうち、M のほうが軽いのは 2 組だけで、ほとんどは同じか重くなります
- メーカーの中心: 192 本のうち ML は 70 本、M は 63 本で、ML が一番多い硬さです
- ヤマガブランクスも同じ結論: スタッフブログで 1 本目について「結論「ML」の方がおすすめです」と書いています。理由に感度を挙げています
Google の AI 概要 (2026 年 10 月 23 日の表示) は「ML は 2.5〜3 号中心、M は 3〜3.5 号中心」と分けていますが、各社の公式の適合エギでは、どちらも 3.5 号まで含みます。号数で分けるなら、境目は 3.5 号ではなく 4 号です。
M を選ぶべきなのは、4 号を投げる人、春の大型を深場や速い潮で狙う人です。ダイワは MX の 86M を、3.5 号を軸に「春の大型から秋の数釣りまで」使える番手と説明しています。それでも、最初の 1 本は ML にして、春に 4 号が必要になったら 2 本目に M を足すほうが、無駄がありません。
私のセフィア BB S86ML も ML です。真冬の夜の三崎港で釣った初めてのアオリイカも、このロッドでした。
UL〜H まで、柔らかいロッドと硬いロッドはどう使い分ける? #
柔らかいほど小さいエギと繊細なアタリに強くなり、硬いほど重いエギと深場・速い潮に強くなります。192 本の 7 割は ML と M で、その外側は場面を絞った「2 本目」の硬さです。
SUL・UL
- 本数
- 8
- 公式の適合エギの例
- 1.5〜2.5 号 (BB S76SUL-S)
- 合う場面
- 港のヒイカ・小型のイカ、秋の新子
- 合わない場面
- 3.5 号、風の強い日
L・L+
- 本数
- 17
- 公式の適合エギの例
- 1.5〜3.5 号 (BB S86L)
- 合う場面
- 秋の小型、細い PE ラインで遠投
- 合わない場面
- 春の大型
LML・ML・ML+・MLM
- 本数
- 86
- 公式の適合エギの例
- 1.8〜3.8 号 (BB S86ML)
- 合う場面
- 秋から春まで 1 本で
- 合わない場面
- 4 号を常用
M・M+
- 本数
- 64
- 公式の適合エギの例
- 2〜4 号 (BB S86M)
- 合う場面
- 3.5 号中心、春の大型、深場
- 合わない場面
- 2 号以下の小さいエギ
MMH・MH
- 本数
- 16
- 公式の適合エギの例
- 2.5〜4.5 号 (BB S86MH)
- 合う場面
- 春の大型、藻場、速い潮
- 合わない場面
- 秋の小型
H
- 本数
- 1
- 公式の適合エギの例
- 3〜5 号 (XR S90H)
- 合う場面
- 重いエギを遠投
- 合わない場面
- 一般的な秋・春のエギング
| 硬さ | 本数 | 公式の適合エギの例 | 合う場面 | 合わない場面 |
|---|---|---|---|---|
| SUL・UL | 8 | 1.5〜2.5 号 (BB S76SUL-S) | 港のヒイカ・小型のイカ、秋の新子 | 3.5 号、風の強い日 |
| L・L+ | 17 | 1.5〜3.5 号 (BB S86L) | 秋の小型、細い PE ラインで遠投 | 春の大型 |
| LML・ML・ML+・MLM | 86 | 1.8〜3.8 号 (BB S86ML) | 秋から春まで 1 本で | 4 号を常用 |
| M・M+ | 64 | 2〜4 号 (BB S86M) | 3.5 号中心、春の大型、深場 | 2 号以下の小さいエギ |
| MMH・MH | 16 | 2.5〜4.5 号 (BB S86MH) | 春の大型、藻場、速い潮 | 秋の小型 |
| H | 1 | 3〜5 号 (XR S90H) | 重いエギを遠投 | 一般的な秋・春のエギング |
「MLM」「LML」のような中間の表記は、穂先と手元で硬さを変えたロッドです。ダイワはストイスト RT の 80LML を、穂先を L、手元を ML にした「シリーズ最繊細モデル」と説明しています。穂先で繊細さ、手元で投げる力、と役割を分けた硬さです。
長さと硬さの組み合わせにも傾向があります。短くて硬いロッド (ヤマガブランクスのカリスタ 79MMH、ダイワの MX 75MMH-S) は、テトラや深場で重いエギを細かく動かすロッドです。長くて柔らかいロッド (カリスタ 90LML、メビウス 88L) は、細い糸で小さめのエギを遠くへ投げるロッドです。どちらも 1 本目向けではないので、ML の 8ft 台で釣りに慣れてから選んでください。
穂先はソリッドとチューブラーのどっち?1 本目はチューブラー #
1 本目はチューブラー (中が空洞の穂先) を勧めます。ソリッド (中が詰まった細い穂先) は先径が 0.7〜0.9mm 前後と細く、アタリが穂先の動きで見えやすい反面、扱いに気を使います。チューブラーは 1.2〜1.8mm です。
私の 1 本目は、タカミヤの REAL METHOD EGING-GRII 86ML-S でした。先径 0.9mm のソリッドで、3 釣行目の風の強い日に、穂先にラインが絡んだのに気づかないまま投げて折りました。直接の原因はラインの管理不足です。それでも、今の自分には 0.9mm の穂先は早かったと考え、2 本目は先径 1.8mm のセフィア BB にしました。夜の釣りでも、穂先に神経質にならずに済んでいます。この話は セフィア BB S86ML のレビュー に詳しく書きました。
価格の 4 段と、メーカーごとの並び #
5 社のロッドを公式価格で並べると、エントリー (2.5 万円未満)・ミドル (2.5〜5 万円)・ハイエンド (5〜8 万円)・フラッグシップ (各社の最上位) の 4 段に分かれます。4 段すべてをそろえているのはシマノとダイワだけで、がまかつとヤマガブランクスには 2.5 万円未満のロッドがありません。
シマノ
- エントリー
- ソルティーアドバンス エギング
セフィア BB - ミドル
- セフィア SS
XR - ハイエンド
- セフィア エクスチューン
エクスチューン MB - フラッグシップ
- セフィア リミテッド
ダイワ
- エントリー
- エギング X
エメラルダス X - ミドル
- エメラルダス MX
- ハイエンド
- エメラルダス AIR
- フラッグシップ
- ストイスト RT
ST
メジャークラフト
- エントリー
- ファーストキャスト
ソルパラ
エギゾースト 1G
3G - ミドル
- エギゾースト 5G
- ハイエンド
- エギゾースト 7G
- フラッグシップ
- なし
がまかつ
- エントリー
- なし
- ミドル
- ラグゼ EG S
- ハイエンド
- ラグゼ EG X
- フラッグシップ
- ラグゼ EG X アルティメイト
ヤマガブランクス
- エントリー
- なし
- ミドル
- メビウス
- ハイエンド
- カリスタ
- フラッグシップ
- なし (上位版の Calista 82 ELITE を開発中と公式に記載)
「フラッグシップ」という言葉を公式に使っているのは、ダイワ (ストイスト ST の「新たなフラッグシップ」) だけです。シマノはリミテッドを「シマノの最高峰エギングロッド」、がまかつは EG X アルティメイトを「究極の超軽量・超高感度エギングロッド」と呼んでいます。この記事では、3 社がそれぞれ最上位として出しているこの 3 シリーズをフラッグシップと呼びます。
段を選ぶときに知っておきたいのが、定価と実売の差です。楽天の実売 (2026 年 10 月 23 日) を税込の定価で割ると、メーカーで値引きの幅がはっきり分かれました。
シマノ
- 実売 ÷ 税込定価
- 約 7 割 (リミテッドは約 8 割)
- 例 (公式価格 → 楽天の実売)
- セフィア XR S86ML 44,100 円 → 33,957 円
ダイワ
- 実売 ÷ 税込定価
- 約 7 割 (ストイストは約 8 割)
- 例 (公式価格 → 楽天の実売)
- エメラルダス AIR 86ML・K 63,000 円 → 48,510 円
メジャークラフト
- 実売 ÷ 税込定価
- 約 9 割
- 例 (公式価格 → 楽天の実売)
- エギゾースト 3G EZ3-842ML 21,500 円 → 21,285 円
がまかつ
- 実売 ÷ 税込定価
- 約 9 割
- 例 (公式価格 → 楽天の実売)
- ラグゼ EG S S86ML 29,500 円 → 29,205 円
ヤマガブランクス
- 実売 ÷ 税込定価
- 約 9 割
- 例 (公式価格 → 楽天の実売)
- カリスタ 82ML/AR 55,500 円 → 54,945 円
公式価格では 14,600 円差のセフィア XR とラグゼ EG S が、実売では 4,752 円差まで縮みます。予算で比べるときは、公式価格ではなく実売で比べてください。下のおすすめにも、両方を書いています。
一番売れているエギングロッドは?3 モールの売れ筋 #
一番売れているのはダイワのエメラルダス X です。Amazon の「エギングロッド」売れ筋ランキング (2026 年 10 月 23 日) で 1 位、商品ページには「過去 1 か月で 200 点以上購入」と出ていました。2 位はエギング X、3 位はセフィア BB で、上位 3 本はすべて実売 2 万円以下のエントリーです。
Amazon
エギングロッドの売れ筋- 上位に入ったショア用のロッド
- 1 位 エメラルダス X
2 位 エギング X
3 位 セフィア BB
4 位 エメラルダス MX
5 位 エギゾースト 5G
9 位 セフィア XR
Yahoo!ショッピング
エギングロッドの売れ筋トレンド- 上位に入ったショア用のロッド
- 2 位 エメラルダス AIR IL
3 位 エメラルダス X 83ML・J
14 位 エギング X 86ML
16 位 ファーストキャスト
17 位 ストイスト RT
楽天
ロッド全体のランキング- 上位に入ったショア用のロッド
- 5 社のショア用で最上位はカリスタ 82ML/AR (48 位)、次がエメラルダス AIR 86ML・K (58 位)。5 社以外ではエバーグリーンのスキッドロウ インペリアル NIMS-86SL が 23 位
売れる本数が多いのはエントリーですが、楽天では 5 万円台のカリスタと AIR がエントリーより上にいました。1 日分のランキングなので、順位そのものより「高いロッドも一定数売れている」ことのほうが確かな情報です。Yahoo!の順位は、注文者数と評価を合わせた指標です。
エントリー (公式価格 2.5 万円未満) のおすすめ 5 本 #
エントリーのロッドでも、アオリイカは釣れます。私の初めての 1 杯も、エントリーのセフィア BB でした。上の段との差は、釣果より軽さと疲れ方に出ます。比べやすいように、各ロッドは私のセフィア BB S86ML (105g・実売 15,785 円) との差も添えます。
セフィア BB S86ML (シマノ):丈夫さで選ぶ本命 #
8'6・ML・105g・先径 1.8mm・エギ 1.8〜3.8 号。公式価格 20,500 円、実売 15,785 円。
- 合う: 夜の釣りで穂先の細さに神経を使いたくない、岩や堤防の角に穂先が当たりやすい場所で使う、秋の 2.5 号から春の 3.5 号まで 1 本で通したい
- 合わない: 一日しゃくる手首の負担を減らしたい人。同じ 8'6・ML でも AIR は 21g 軽い
- 私の判断: 10 釣行以上使って、コスパを求める人には今も勧めます。穂先を折った後に選んだので、先径 1.8mm の太さそのものが決め手でした
シマノ 22セフィアBB S86ML
エメラルダス X 86ML・J (ダイワ):一番売れているダイワの入口 #
8'6・ML・103g・先径 1.3mm・エギ 1.8〜3.5 号。公式価格 18,600 円、実売 14,322 円。
- 合う: ダイワでそろえたい、秋の港で 2.5〜3 号をテンポよく投げる
- 合わない: 穂先の扱いに自信がない人。先径は BB より 0.5mm 細い
- 私の判断: BB より 2g 軽く、実売は 1,463 円安い。今ダイワで 1 本目を選ぶならこれです。ただ私のように穂先を折った経験があるなら、太い BB を選びます
ダイワ 25 エメラルダス X 86ML・J
エギング X 86ML (ダイワ):実売 1 万円ちょっとで始める #
8'6・ML・110g・先径 1.4mm・エギ 1.8〜3.5 号。公式価格 14,500 円、実売 11,165 円。ダイワは公式に「エントリーモデル」と書いています。
- 合う: 予算 1 万円前後で、まず道具をそろえたい
- 合わない: 軽さを求める人。8'6・ML がある 17 シリーズの中で一番重い
- 私の判断: BB より 4,620 円安く、5g 重い。この差なら、続けるつもりがある人には BB を勧めます
ダイワ 22 エギング X 86ML
ファーストキャスト FCE-862ML (メジャークラフト):1 万円を切る唯一の選択肢 #
8'6・ML・92g・エギ 1.5〜3.5 号。公式価格 7,000 円 (税込 7,700 円)。2026 年モデルで、楽天には 862ML の出品がまだありません (10 月 23 日時点)。
- 合う: 続くか分からないので、まずは安く試したい
- 合わない: 1 本を長く使いたい人。同じ 8'6・M にすると 110g まで重くなる
- 私の判断: 私が使っているタモ (玉網の柄) も、ファーストキャストの LSFC-500 です。続くか分からない段階なら、この値段で始めて、続くと決まってから上の段を選ぶのが無駄のない順番です
メジャークラフト 26ファーストキャスト エギング FCE-862ML
エギゾースト 3G EZ3-842ML (メジャークラフト):エントリーで一番軽いシリーズ #
8'4・ML・72g・エギ 1.5〜3.5 号。公式価格 21,500 円、実売 21,285 円。メジャークラフトは公式に、上位の 5G と「同等のブランク設計」と書いています。
- 合う: エントリーの予算で軽さを買いたい、一日しゃくり続ける
- 合わない: 8'6 で高い足場から遠投したい人。3G には 8'6 がない
- 私の判断: BB より 33g 軽く、実売は 5,500 円高い。次の 1 本の最有力でしたが、リールを付ける部分の段差で手が痛くならないかが気になり、私は 5G を選びました
メジャークラフト エギゾースト3G EZ3-842ML
ミドル (2.5〜5 万円) のおすすめ 5 本 #
ミドルは、シマノ・ダイワの値引きが大きく効く段です。公式価格 4 万円台のセフィア XR も、実売では 3 万円台前半で買えます。
エメラルダス MX 86M・V (ダイワ):M を選ぶならこれ #
8'6・M・102g・先径 1.4mm・エギ 2.5〜4.0 号。公式価格 31,900 円、実売 24,563 円。ダイワは MX を「“真のスタンダード”」と呼んでいます。
- 合う: 春の大型を 3.5〜4 号で狙う、深場や潮の速い場所が多い
- 合わない: 秋の 2 号前後を投げたい人。適合は 2.5 号から
- 私の判断: ML を勧める記事ですが、M を選ぶ人のための 1 本として入れました。BB (ML) を持っている私が 2 本目に M を足すなら、最初に見るロッドです。86ML・V (100g・実売 約 24,300 円) もあります
ダイワ 26 エメラルダス MX 86M・V
エギゾースト 5G EZ5-862ML (メジャークラフト):穂先の種類で選べる #
8'6・ML・87g・エギ 1.5〜3.5 号。公式価格 28,000 円、実売 27,566 円。5G は、チューブラー・ソリッド・低反発 (LRC)・ショート (7'8) の 4 つの作りに分かれています。
- 合う: 同じシリーズで穂先の種類や長さを選び分けたい
- 合わない: 軽さだけが目的の人。3G の 842ML のほうが 15g 軽い
- 私の判断: 3G より 15g 重いですが、リールを付ける部分の段差が少ない握りを取って、私は次の 1 本にこれを選びました
メジャークラフト エギゾースト5G EZ5-862ML
セフィア SS S86ML (シマノ):XR の予算がないシマノ派に #
8'6・ML・102g・先径 1.8mm・エギ 1.8〜3.8 号。公式価格 33,700 円、実売 25,949 円。シマノは SS を、ショート・ロング・ソリッドティップまで「多彩なアイテムを展開」したシリーズと書いています (14 本)。
- 合う: シマノでそろえたい、ショートやソリッドも同じシリーズで選びたい
- 合わない: BB からの軽量化を期待する人。BB との差は 3g
- 私の判断: BB との差は 1 万円で 3g です。軽さが目的なら、私は SS を選びません
シマノ 23 セフィア SS S86ML
セフィア XR S86ML (シマノ):実売 3 万円台のシマノ上位 #
8'6・ML・100g・先径 1.6mm・エギ 1.8〜3.8 号。公式価格 44,100 円、実売 33,957 円。XR には、中空の一体成型グリップ「カーボンモノコックグリップ」が付いています。BB と SS の公式ページには、この記載がありません。
- 合う: シマノで長く使う 1 本を、実売 3 万円台で買いたい
- 合わない: 軽さを数字で求める人。BB との差は 5g
- 私の判断: BB と長さ・リールを付ける位置・重さがほぼ同じなので、ルビアスでは BB と同じく先重りしそうだと読みました。疲れにくさを基準に、私は 5G を選びました
シマノ 21 セフィア XR S86ML
ラグゼ EG S S86ML (がまかつ):がまかつの入口 #
8'6・ML・94g・先径 1.5mm・エギ 1.8〜3.5 号。公式価格 29,500 円、実売 29,205 円。がまかつは「さまざまなアクションに対応するベーシックエギングモデル」と書いています。
- 合う: がまかつで選びたい、BB より軽いミドルがほしい
- 合わない: 実売の安さを優先する人。値引きが少なく、SS より 3,256 円高い
- 私の判断: SS より 8g 軽く、実売は 3,256 円高い。重さで選ぶなら、ミドルの中で SS より先に見ます
がまかつ ラグゼ EG S S86ML
ハイエンド (5〜8 万円) のおすすめ 5 本 #
ハイエンドは、メーカーで軽さの考え方がはっきり分かれる段です。同じ 8'6・ML でも、AIR と EG X は 85g 前後、シマノのエクスチューンは 100g です。
エメラルダス AIR 86ML・K (ダイワ):実売 5 万円以下で一番軽い 8'6 #
8'6・ML・84g・先径 1.3mm・エギ 1.8〜3.5 号。公式価格 63,000 円、実売 48,510 円。ダイワは公式ページで、一般的なエギングロッドは「自重が100g を超えるものも少なくない」と書いています。
- 合う: 一日しゃくる手首の負担を、数字で分かるほど減らしたい
- 合わない: 穂先の太さで安心したい人。先径は BB より 0.5mm 細い
- 私の判断: BB より 21g 軽く、実売は 32,725 円高い。8'6 で軽さを買うなら、この値段で一番効きます
ダイワ 24 エメラルダス AIR 86ML・K
セフィア エクスチューン S86ML (シマノ):重さでなく作りに払う #
8'6・ML・100g・先径 1.6mm・エギ 1.8〜4 号。公式価格 74,000 円、実売 61,639 円。シマノは S86ML を「エギングロッドのど真ん中」の「スタンダードモデル」と書いています。
- 合う: シマノで上の段を選びたい、重さより作りで選ぶ
- 合わない: 軽さが目的の人。XR と同じ 100g
- 私の判断: XR との実売差は約 2.8 万円で、重さは同じです。私なら XR と握り比べてから決めます
シマノ 26 セフィア エクスチューン S86ML
エギゾースト 7G EZ7-852ML (メジャークラフト):番手ごとの作り込みに払う #
8'5・ML・88g・エギ 1.5〜3.5 号。公式価格 51,000 円、実売 50,490 円。メジャークラフトは 7G を、素材を高級品に置き換えただけの「ハイエンドモデルではなく」、使う場面ごとに「最適化を行い完成させました」と書いています。
- 合う: メジャークラフトで上の段を選びたい
- 合わない: 軽さが目的の人。3G の 842ML より 16g 重い
- 私の判断: 8'6 前後の ML では、5G の EZ5-862ML と重さが 1g しか違いません。7G に払うのは軽さではなく、トルザイト × チタンのガイドと NVSS のリールシートです
メジャークラフト エギゾースト7G EZ7-852ML
カリスタ 82ML/AR (ヤマガブランクス):楽天で 5 社のショア用の最上位 #
8'2・ML・92g・エギ 2.5〜3.5 号。公式価格 55,500 円、実売 54,945 円。ヤマガブランクスは 82ML を「季節や場所、シチュエーションや使い手を選ばない万能モデル」と書いています。
- 合う: 8'3 より少し短いロッドで、港から磯まで 1 本で回りたい
- 合わない: 2 号以下の小さいエギを使う人。適合は 2.5 号から
- 私の判断: 楽天のロッド全体のランキングで、5 社のショア用エギングロッドでは一番上 (48 位) にいたロッドです。8'6 にこだわらない人なら、ハイエンドの最初の候補になります
ヤマガブランクス カリスタ 82ML/AR
ラグゼ EG X S86ML (がまかつ):AIR と並ぶ 85g #
8'6・ML・85g・先径 1.4mm・エギ 1.8〜3.5 号。公式価格 58,000 円、実売 57,420 円。がまかつは「軽量革新的エギングモデル」と書いています。
- 合う: がまかつで軽い 8'6 を選びたい
- 合わない: 実売で比べる人。同じ重さの AIR より 8,910 円高い
- 私の判断: 重さは AIR と 1g 差で、実売は AIR のほうが安い。私が選ぶなら AIR が先です
がまかつ ラグゼ EG X S86ML
フラッグシップのおすすめ 3 本 #
フラッグシップは、各社の最上位です。軽さで並べると、がまかつの EG X アルティメイト (66g) が飛び抜けていて、シマノのリミテッド (99g) は BB と 6g しか変わりません。最上位のロッドでも、何に払うかはメーカーで違います。
ストイスト RT 88ML (ダイワ):秋の遠投に絞った最上位 #
8'8・ML・84g・先径 1.2mm・エギ 1.8〜3.5 号。公式価格 92,000 円、実売 80,960 円。ダイワは、秋に多用する 3〜3.5 号のエギを遠投して、広く探るモデルと説明しています。
- 合う: 秋に足場の高い場所から 3〜3.5 号を遠投する
- 合わない: 1 本で春の大型まで通したい人
- 私の判断: AIR の 86ML と同じ 84g で、3 インチ長いロッドです。秋の遠投が中心で、重さを変えずに長さがほしい人のための差額 32,450 円だと読みました
ダイワ 21 エメラルダス ストイスト RT 88ML
セフィア リミテッド S85ML+ (シマノ):シマノの最高峰 #
8'5・ML+・99g・先径 1.6mm・エギ 1.8〜4 号。公式価格 107,100 円、実売 94,248 円。シマノは「シマノの最高峰エギングロッド」と書いています。
- 合う: シマノの最上位で、1.8〜4 号まで 1 本で通したい
- 合わない: 軽さを買いたい人。BB との差は 6g
- 私の判断: BB との実売差は 78,463 円で、重さの差は 6g です。軽さが目的なら、私は他社を選びます
シマノ 25 セフィア リミテッド S85ML+
ラグゼ EG X アルティメイト S86ML-solid (がまかつ):8'6 で一番軽い 66g #
8'6・ML・66g・ソリッドの穂先 (先径 0.8mm)・エギ 1.8〜3.5 号。公式価格 80,500 円、実売 79,695 円。192 本の 8'6 の中で一番軽いロッドです。
- 合う: 8'6 の軽さを、最上位の値段で買う
- 合わない: 穂先の扱いに慣れていない人。先径は BB の半分以下
- 私の判断: 0.9mm の穂先を折った私には、0.8mm のソリッドはまだ早いです。ソリッドを扱い慣れた人が軽さを極めるためのロッドだと読みました
がまかつ ラグゼ EG X アルティメイト S86ML-solid
長時間しゃくっても疲れにくいロッドは? #
疲れにくさは、重さ・重心・握りの 3 つで決まります。カタログで比べられるのは重さだけで、重心と握りは店で確かめるしかありません。
軽さは価格の段と一致しません。8'4〜8'6・ML・チューブラーの穂先で軽い順に並べると、一番軽いのはエントリーの 3G で、1 万円を切るファーストキャストも XR より軽くなります。
エギゾースト 3G EZ3-842ML
- 長さ
- 8'4
- 自重
- 72g
- 公式価格
- 21,500 円
エメラルダス AIR 86ML・K
- 長さ
- 8'6
- 自重
- 84g
- 公式価格
- 63,000 円
ラグゼ EG X S86ML
- 長さ
- 8'6
- 自重
- 85g
- 公式価格
- 58,000 円
エギゾースト 5G EZ5-862ML
- 長さ
- 8'6
- 自重
- 87g
- 公式価格
- 28,000 円
エギゾースト 7G EZ7-852ML
- 長さ
- 8'5
- 自重
- 88g
- 公式価格
- 51,000 円
ファーストキャスト FCE-862ML
- 長さ
- 8'6
- 自重
- 92g
- 公式価格
- 7,000 円
セフィア XR S86ML
- 長さ
- 8'6
- 自重
- 100g
- 公式価格
- 44,100 円
セフィア BB S86ML (私のロッド)
- 長さ
- 8'6
- 自重
- 105g
- 公式価格
- 20,500 円
| ロッド | 長さ | 自重 | 公式価格 |
|---|---|---|---|
| エギゾースト 3G EZ3-842ML | 8'4 | 72g | 21,500 円 |
| エメラルダス AIR 86ML・K | 8'6 | 84g | 63,000 円 |
| ラグゼ EG X S86ML | 8'6 | 85g | 58,000 円 |
| エギゾースト 5G EZ5-862ML | 8'6 | 87g | 28,000 円 |
| エギゾースト 7G EZ7-852ML | 8'5 | 88g | 51,000 円 |
| ファーストキャスト FCE-862ML | 8'6 | 92g | 7,000 円 |
| セフィア XR S86ML | 8'6 | 100g | 44,100 円 |
| セフィア BB S86ML (私のロッド) | 8'6 | 105g | 20,500 円 |
ただし、軽いロッドが疲れにくいとは限りません。握りが手に合わないと、長時間は続けられません。重心は、次の節で私の BB を測りました。
ロッドの重心はどこがいい?今のセフィア BB で測った #
192 本のロッドを調べているうちに、バランス (重心の位置) をこれまでまったく気にしていなかったことに気づきました。
重心は、リールを付けた状態でリールの真下あたりが良いとされています。
- 前 (穂先側) すぎると: 先重りになり、竿先を支えようとして手が力みやすくなります
- 後ろ (手元側) すぎると: 竿先が軽く感じすぎて、竿先の操作に集中しにくくなります
同じロッドでも、付けるリールの重さで重心は動きます。重いリールほど手元側に寄ります。
そこで、今のセフィア BB S86ML の重心を、テープで印を付けて測りました。

左からリールなし、24 ルビアス LT2500S-XH 装着、18 セフィア BB C3000S 装着です。
- リールなし: フックキーパーより穂先側
- ルビアス (150g) を付けると: フロントグリップのすぐ前
- セフィア BB リールを付けると: フロントグリップの先端の上
結果は、どちらのリールを付けても先重りでした。意外だったのは、同じシマノのセフィア BB リールを付けても、重心がリールの真下まで来なかったことです。ただ、ルビアスを付けて 2 時間半投げ続けた日も、腕の疲れは感じていません。
次に買うロッドは、重さの数字だけでなくバランスも見ないといけない、と反省しました。
次の 1 本、3G をやめて 5G にした理由 #
次の 1 本は、エギゾースト 3G とセフィア XR で迷っていました。選ぶ基準は、長時間しゃくっても快適で、疲れにくいことです。今のセフィア BB は予備に回します。
3G は、軽さとコスパで有力でした。ただ、リールを付ける部分に段差があり、手が痛くならないかが気になりました。調べていると、長時間持っていると手が痛くなる、というコメントも見かけました。コスパに優れている分、快適さに欠ける部分があるのは仕方ないと思います。
XR は、BB と長さ・リールを付ける位置・重さがほぼ同じです (8'6・337mm・100g)。ルビアスを付けると、BB と同じように先重りしそうだと読みました。
そこで目が移ったのが、同じメジャークラフトの 5G です。写真で見る限り、リールを付ける部分の段差が 3G より少なく、価格帯もちょうど良いところにあります。上の 7G も見ましたが、8'6 前後の ML では重さが 1g しか違わず、実売は約 1.8 倍です。
長さ
- 今のロッド (セフィア BB S86ML)
- 8'6
- エギゾースト 3G EZ3-842ML
- 8'4
- エギゾースト 5G EZ5-862ML
- 8'6
- セフィア XR S86ML
- 8'6
- エギゾースト 7G EZ7-852ML
- 8'5
自重
- 今のロッド (セフィア BB S86ML)
- 105g
- エギゾースト 3G EZ3-842ML
- 72g
- エギゾースト 5G EZ5-862ML
- 87g
- セフィア XR S86ML
- 100g
- エギゾースト 7G EZ7-852ML
- 88g
実売
- 今のロッド (セフィア BB S86ML)
- 15,785 円
- エギゾースト 3G EZ3-842ML
- 21,285 円
- エギゾースト 5G EZ5-862ML
- 27,566 円
- セフィア XR S86ML
- 33,957 円
- エギゾースト 7G EZ7-852ML
- 50,490 円
BB との差
- 今のロッド (セフィア BB S86ML)
- —
- エギゾースト 3G EZ3-842ML
- 33g 軽い
- エギゾースト 5G EZ5-862ML
- 18g 軽い
- セフィア XR S86ML
- 5g 軽い
- エギゾースト 7G EZ7-852ML
- 17g 軽い
| 今のロッド (セフィア BB S86ML) | エギゾースト 3G EZ3-842ML | エギゾースト 5G EZ5-862ML | セフィア XR S86ML | エギゾースト 7G EZ7-852ML | |
|---|---|---|---|---|---|
| 長さ | 8'6 | 8'4 | 8'6 | 8'6 | 8'5 |
| 自重 | 105g | 72g | 87g | 100g | 88g |
| 実売 | 15,785 円 | 21,285 円 | 27,566 円 | 33,957 円 | 50,490 円 |
| BB との差 | — | 33g 軽い | 18g 軽い | 5g 軽い | 17g 軽い |
長さは、BB と同じ 8'6 にしました。新しいロッドが主力になるので、高い足場や遠投の日にも困らない長さを選びました。
買う前に、店で次の 2 つを確かめるつもりです。
- ルビアスを付けて 5 分ほど持ち続けたとき、手のどこにも当たらないか
- 重心にテープで印を付けて、BB の印 (フロントグリップのすぐ前) より手元側に来るか
まとめ:最初の 1 本は 8ft 台の ML、予算は実売で比べる #
- 5 社のショア用エギングロッドは 24 シリーズ 192 本 (2026 年 10 月 23 日時点)。一番多いのは 8'6 の 58 本です
- 長さは 8'3 か 8'6。重さの差は 0〜8g で、決め手は足場の高さと後ろの空間です。身長で決める根拠はありません
- 硬さは ML。ML も M も 2.5〜3.5 号を含み、違うのは小さい側か 4 号側かだけです
- 1 本目の穂先はチューブラー。細いソリッドは、慣れてからにしてください
- シマノとダイワは実売が定価の約 7 割、ほかの 3 社は約 9 割。予算は実売で比べてください
読者のタイプ別に言うと、こうなります。
- まず 1 本、失敗したくない人: セフィア BB S86ML か、エメラルダス X 86ML・J
- 予算 1 万円前後の人: エギング X 86ML。続くか分からないならファーストキャスト FCE-862ML
- 軽さで疲れを減らしたい人: エントリーなら 3G の EZ3-842ML、8'6 なら AIR の 86ML・K
ロッドが決まったら、次はリールと糸です。リールの番手は エギングリールの番手の選び方、糸は エギングのライン・リーダーの選び方、一式の予算は エギングタックル一式の記事 にまとめています。メーカーごとの全シリーズは、シマノのセフィア・ダイワのエメラルダス・メジャークラフト の各記事で比べています。
ロッドを買ったら、最初の数回は穂先に糸が絡んでいないかを、投げる前に毎回見てください。私が 1 本目を折ったのは、その確認を 1 回飛ばしたときでした。
よくある質問
エギングロッドで一番人気は?
エギングロッドは 83 と 86 のどっちがいい?
エギングロッドは ML と M のどっちを選ぶ?
エギングロッドはダイワとシマノのどっちがいい?
エギングロッドは今買うか、待つべき?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。



