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比較エギング··読了 10分

エギングリールおすすめは軽さで選ぶ!エントリーとミドルの違い

まつぼっくり
監修・執筆
まつぼっくり
マグロキャスティング 2018-
エギングリールおすすめは軽さで選ぶ!エントリーとミドルの違い

先に白状します。筆者はエントリークラスのリール (18セフィアBB C3000S) でエギングをしてきて、不満を感じたことが特にありません。それでもミドルクラスが欲しくなりました。理由は不満ではなく、「エントリーとミドルの差を自分の手で感じてみたいから」です。

候補はエギング専用機の最高峰、ダイワのエメラルダスAIRとシマノのセフィアXR。ところが買い替え検討のために現行機の公式スペックを並べたら、想定していなかった答えが出てきました。この記事は、その比較データと検討の実録です。おすすめ機種の羅列ではなく、「エントリーとミドルは何が違うのか」「その差にいくら払うのか」を判断できる材料を置いていきます。

結論の早見表:現行7機種の公式スペック比較 #

エギングの標準番手 (シマノ C3000S / ダイワ LT2500 系) で、現行機の公式値を並べます。価格はすべてメーカー希望本体価格 (税抜)、2026年8月時点の公式サイトの値です。実売はこれより下がることが多いです。

機種系統番手自重最大ドラグ税抜価格
ダイワ 23レガリス汎用・エントリーLT2500S-XH185g5kg13,600円
ダイワ 24エメラルダスX専用・エントリーLT2500-XH210g10kg20,700円
シマノ 26セフィアBB専用・エントリーC3000SHG215g9kg22,500円
シマノ ヴァンフォード汎用・ミドル2500SHG175g4kg34,700円
シマノ セフィアXR専用・ミドルC3000SHG175g9kg42,000円
ダイワ 24ルビアス汎用・ミドルLT2500S-XH150g5kg47,700円
ダイワ 25エメラルダスAIR専用・ミドル上位LT2500S155g5kg57,700円

この表から、検討前の想定を裏切る事実が3つ出てきます。

  1. ミドル最軽量はエギング専用機ではない。専用最高峰のエメラルダスAIR (155g) より、汎用機の24ルビアス (150g) の方が軽く、しかも1万円安い
  2. エントリーのレガリスが185g。ミドルのヴァンフォードやセフィアXR (175g) と10gしか変わらない軽さが、税抜1.4万円で手に入る
  3. ダブルハンドルは全クラスにある。レガリスにもDH (200g・14,800円) が設定されていて、ミドルの特権ではない

「軽さだけ」ならエントリーでかなりの所まで届いてしまう。ではミドルの3〜4万円は何に払うのか。ここからが本題です。

エントリーとミドルの違いはどこにある? #

自重の差より大きいのは、公式が明記する機構の差です。同じダイワのレガリス (1.4万) とルビアス (4.8万) を並べると、何にお金を払うのかがはっきり見えます。

23レガリス24ルビアス
自重 (LT2500S-XH)185g150g
ボディ素材ZAION VZAION (カーボン樹脂の上位グレード)
ボディ構造記載なしモノコックボディ (ギア支持精度と剛性)
防水記載なしマグシールド
ベアリング5BB9BB
ドラグATD TYPE-LATD TYPE-L
設計思想エアドライブデザインエアドライブデザイン

見てのとおり、ドラグ (ATD TYPE-L) とエアドライブ設計はレガリスにも降りてきています。シマノも同じで、2026年にフルモデルチェンジした現行セフィアBBには、上位機のインフィニティドライブ・インフィニティクロス・アンチツイストフィンが載りました。「良い機構」は年々エントリーに降りてくる。これがエントリー機で不満が出にくい理由だと思います。

では残る差は何か。35gの軽さ、防水機構、ボディ剛性、ベアリング数、素材グレード。ひと言でまとめると「巻きの質と、その質が長く続くための構造」です。買った日の使用感の差より、砂を噛む環境で数年使った後の差、と読むのが実態に近いはずです。

面白いのはダイワ自身がこのトレードオフを認めていることです。ルビアスには「ST」という派生モデルがあり、公式ページには、防水のマグシールドをあえて外し、グリスBBの高い耐久性を捨てて回転の軽さを突き詰めた、という趣旨の説明が明記されています。軽さや回転と、耐久・防水は交換関係にある。メーカー自身がそう設計で語っているわけです。

軽さは釣果に効くのか? #

正直に書くと、筆者はエントリー機の重さで釣果を落としたと感じたことはありません。エギングの軽さは釣果の変数ではなく、疲労と快適さの持続の変数だと考えています。

エギングは一日に何百回もしゃくる釣りです。リール1個の30gは手に持てば誤差ですが、しゃくる動作で一日分積分すると腕への負担の差になります。だからこの記事は「軽いほど釣れる」とは書きません。「軽いほど、夕方の集中力が残る」。買い替えを検討している筆者の期待も、釣果ではなくそこにあります。

逆に言えば、釣行が年に数回のレジャー派なら、その差に3万円を払う必要はないと思います。本気で続けたい人、釣行を重ねて一日中しゃくる人ほど、ミドルの快適さが効いてくる。エントリーが悪いのではなく、投資が効く人と効かない人がいる、が正確な言い方です。

コスパ重視なら「安くて軽い」という答えがある #

コスパ最優先なら、公式スペック上の答えは明確でした。ダイワ 23レガリス LT2500S-XH (185g・税抜13,600円) です。ミドル級の軽さにATD TYPE-Lドラグまで付いて、この価格。シマノの同価格帯 (ミラベル 2500S = 200g・17,300円) と比べても、軽さと価格の両方で上を行きます。

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ダイワ 23レガリス LT2500S-XH
ダイワ

ダイワ 23レガリス LT2500S-XH

公式スペック比較でエントリー最有力だった185g・税抜13,600円 (2026年8月時点)。ATD TYPE-Lドラグとエアドライブ設計を搭載し、ミドル機と10g差の軽さをこの価格で実現しています。ダブルハンドルの設定もあります。

ただしエギング専用エントリー機との差も公式値に出ています。レガリスのPE糸巻量は0.6号-200mのシャロースプールですが、ベアリングは5個で防水機構の記載はなし。一方、専用機のエメラルダスXはPE0.8号-200mのノーマルスプールのみでシャロー設定がなく、セフィアBBはドラグ9kgとエギングノブ、そして前述のインフィニティ系機構が載る。1万円足すと「機構」が、そのまま浮かすと「軽さ」が手に入る構図です。

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シマノ 26セフィアBB C3000SHG
シマノ

シマノ 26セフィアBB C3000SHG

2026年フルモデルチェンジの現行エギング入門機。上位機のインフィニティドライブ・インフィニティクロス・アンチツイストフィンが降りてきた世代で、公式値215g・税抜22,500円。筆者が使う18年モデルの後継にあたる現行セフィアBBです。

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ダイワ 24 エメラルダス X (スピニングリール)
ダイワ

ダイワ 24 エメラルダス X (スピニングリール)

エメラルダスシリーズのエギング用スピニングリール。同シリーズのロッドと揃えれば見た目も操作感も統一でき、エギング専用機の入り口として選びやすい1台です。

ミドルの最軽量はどれ? #

冒頭に書いたとおり、答えは専用機ではなく 24ルビアス LT2500S (150g) でした。筆者の候補だったエメラルダスAIR (155g・57,700円) より軽くて1万円安い。ダブルハンドルでもルビアス165g vs エメラルダスAIR 170g で逆転しません。中核機構 (ZAIONモノコック・マグシールド・ATD TYPE-L・エアドライブ) は公式記載を見る限り同格です。

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ダイワ 24ルビアス LT2500S
ダイワ

ダイワ 24ルビアス LT2500S

今回の公式スペック比較でエギング適合番手の最軽量だった150g・税抜47,700円 (2026年8月時点)。ZAIONモノコックボディ・マグシールド・ATD TYPE-Lを備えた汎用ミドル機で、ダブルハンドル (165g) の設定もあります。筆者の買い替え検討で専用機の対抗馬に浮上した1台です。

では専用機の価値はどこにあるのか。公式スペックで拾えるのは、エメラルダスAIRのベアリング12個 (ルビアスは9個)、エギング向けのパワーラウンドEVAノブ、パワーカスタム (PC) を含む番手構成くらいです。「エギング専用」の名前に払う分が上乗せされている、というのが数字の印象です。

シマノ派なら現行セフィアXR (175g・42,000円) と汎用のヴァンフォード (175g・34,700円) が同重量で並びます。XRはドラグ最大9kgとデュラクロス等の記載があり、ヴァンフォードは7,300円安い。なお、断っておくと筆者はこの4機種をまだ1台も触っていません。ここに書いたのは公式スペックと公式記載の機構だけで、使用感は買ってから書きます。

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ダイワ 25エメラルダスAIR LT2500S
ダイワ

ダイワ 25エメラルダスAIR LT2500S

エギング専用機の現行最高峰。公式値155g・税抜57,700円で、ベアリング12個とエギング向けのパワーラウンドEVAノブを備えます。筆者のミドル買い替え検討の候補のひとつで、購入したら使用感を追記します。

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シマノ セフィアXR C3000S
シマノ

シマノ セフィアXR C3000S

エギング専用ミドルの現行世代 (2026年8月時点、インフィニティドライブ等を搭載)。公式値175g・税抜42,000円で、ダブルハンドル (185g) の設定もあります。筆者のミドル買い替え検討のもう一方の候補です。

番手とハンドルはどう選ぶ? #

番手は シマノならC3000S、ダイワならLT2500系 がエギングの標準です。根拠は公式糸巻量で、上の7機種はいずれもこの番手でPE0.6号-200m (エメラルダスXのみ0.8号-200m) を巻ける設計になっています。エギングのPE0.5〜0.8号にちょうど合うのがこの帯です。末尾の「S」はシャロースプール (細糸用の浅溝) の意味で、エギングならS付きを選んでおけば下巻きの手間が減ります。

ダブルハンドルは「エギングの定番」と言われますが、必須ではありません。筆者は7機種の表のとおり全クラスにDH設定があると知って驚いた側で、実釣はずっとシングルハンドルです。しゃくり中はノブに手を添えたまま2〜3回しゃくり、最後だけ手を離して糸ふけを回収する癖が体に付いていて、これで困った記憶がありません。ただしDHは未体験なので、良し悪しはまだ語れません。次の買い替えでダブルハンドルを試して、その答え合わせをするつもりです

筆者はどうするか:買い替え検討の現在地 #

検討の現在地を正直に書きます。候補はエメラルダスAIRとセフィアXRの2機種でしたが、公式スペックを並べた今、「ミドル最軽量」という軸なら24ルビアスが対抗馬に浮上しています。専用機の名前に1万円払うか、同格機構で最軽量の汎用機にするか。まだ決めていません。

もうひとつ、ミドルを選ぶ理由にしているのがリセール (売却価値) です。筆者はマグロ用に15ツインパワーSW 14000XGを中古約3.5万円で買い、4〜5年使っていますが、中古相場は大きく崩れていません。ミドル以上のリールは中古市場で買い手が付きやすく、「買値 − 売値」で考えた実質コストはエントリーとの価格差ほど開かない。逆にエントリー機は中古の値が付きにくい。手放す前提まで入れると、ミドルの3万円差は見た目より小さいというのが筆者の読みです。

購入したら、セフィアBB S86MLの実機レビュー に「エントリーとミドルを実際に使い比べた答え」を追記します。この記事の仮説が正しかったかどうか、答え合わせまで含めて連載のつもりです。

まとめ:クラスの差は「釣果」ではなく「質の持続」 #

  • エントリーとミドルの差は釣果ではなく、軽さ・防水・剛性・回転の質の持続。良い機構は毎年エントリーに降りてくる
  • コスパ最優先なら23レガリス (185g・税抜13,600円)。ミドル級の軽さが1.4万円で手に入る
  • ミドル最軽量は専用機ではなく24ルビアス (150g)。専用最高峰エメラルダスAIRより軽くて1万円安い
  • 番手はC3000S / LT2500系のシャロースプール。DHは全クラスにあり、シングルでも困らない
  • 年数回のレジャー派はエントリーで十分。一日中しゃくる人ほどミドルの快適さが効く

エギングのタックル全体の予算配分は エギングタックル一式の記事 に、ラインの号数は ライン・リーダーの記事 にまとめています。リールだけ良くしても糸が古ければ台無しなので、あわせてどうぞ。

frequently asked

よくある質問

エギングリールはエントリーとミドルで何が違いますか?
公式スペックで比べると、差は軽さ (約30〜35g)・防水機構・ボディ剛性・ベアリング数・素材グレードです。ドラグや設計思想はエントリーにも降りてきており、釣果の差というより、巻きの質とその持続に払う差だと筆者は考えています。
エギングリールの番手のおすすめは?
シマノならC3000S、ダイワならLT2500系が標準です。現行の主要機種はこの番手でPE0.6号-200mを巻ける公式設計になっており、エギングのPE0.5〜0.8号にちょうど合います。末尾Sはシャロースプールの意味です。
安くて軽いエギングリールはどれですか?
公式値の比較では、ダイワ 23レガリス LT2500S-XHが185g・メーカー希望本体価格13,600円 (税抜、2026年8月時点) で最有力でした。ミドル機のヴァンフォードやセフィアXR (175g) と10g差の軽さです。
エギングにダブルハンドルは必要ですか?
必須ではありません。筆者はシングルハンドルにノブへ手を添えるしゃくり方で困った記憶がなく、DHはエントリーのレガリスからミドルまで全クラスに設定があります。筆者自身は次の買い替えで初めてDHを試す予定です。
エギング専用リールと汎用リールはどちらが良いですか?
公式記載の中核機構は同世代の同クラスならほぼ同格です。実際、ミドル最軽量は専用機のエメラルダスAIR (155g) ではなく汎用機の24ルビアス (150g) でした。専用機の価値はシャロースプール標準やエギング向けノブなどの構成にあります。
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about the author

まつぼっくり
まつぼっくり
釣りライター / 釣りちゃん運営者

マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。

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