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HOW TOエギング··読了 7分

エギングのしゃくり方!まずは3パターンのローテだけでいい

まつぼっくり
監修・執筆
まつぼっくり
マグロキャスティング 2018-
エギングのしゃくり方!まずは3パターンのローテだけでいい

Yahoo!知恵袋には「エギングを10年近くやっているのに、しゃくり方がわかりません」という質問があります。解説動画は無数にあり、しゃくりの名前も無数にある。かえって分からなくなる気持ちは、よく分かります。

先に筆者の答えを書きます。しゃくり方に迷っているなら、まずは3パターンのローテーションだけで十分かもしれません。少なくとも筆者は、秋イカの実釣をこの3パターンだけで回して釣っています。動画でよく見る、ロッドをしならせて音を鳴らすリズミカルなかっこいいしゃくりもしていません。

いろいろなしゃくりを覚えて迷子になり、釣れないまま帰るより、まずは簡単な動きをマスターして1杯釣る。アレンジや新しいしゃくりを覚えるのは、それからで遅くありません。この記事では、その「最初の1杯までの3パターン」を振り幅・テンポ・フォールの秒数まで分解して、全部書きます。秋イカの準備全体は 秋イカエギングの始め方 にまとめてあるので、道具から入る方はそちらからどうぞ。

しゃくり方は結局いくつ覚えればいい? #

筆者は3つだけです。これを順番に繰り返しています。

  1. 素早い3段しゃくり (基本。いちばん多用)
  2. ゆっくり大きい2〜3段しゃくり
  3. ゆっくり大きい1段しゃくり

スラックジャーク、ワンピッチなど、名前の付いたテクニックは世の中にたくさんありますが、最初から全部覚える必要はありません (筆者も名前を意識して使い分けてはいません)。まずはこの3つで1杯釣って、そこからアレンジや新しいしゃくりを足していく順番をおすすめします。そして種類の数より大事なのが、どのしゃくりも「フォールとセット」で回すことです。理由は後半で書きます。

基本の型を分解する:振り幅は時計の7時から11時 #

エギングしゃくり振り幅の時計盤

基本の「素早い3段」は、ロッドを時計の7時の位置から11時の位置へ、手首中心に3回連続で振り上げる動きです。1回のしゃくりでエギはおよそ1m持ち上がるイメージで動かしています。

「ゆっくり大きい」の方は使う筋肉が変わります。肘から動かして、最後に手首を返す。速さで見せるしゃくりではないので、見た目は正直かっこよくありません。でもロッドの移動量が大きいぶんエギは大きく動き、アピールは強い。かっこよさと釣れるアピールは別物です。

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シマノ

シマノ 22セフィアBB S86ML

エギ3号を中心に幅広く扱える、エギング入門定番のオールラウンド番手。ハイパワーXの補強がキャスト時のネジレを抑え、狙った釣り座へ正確に投げてエギを思い通りに操れます。筆者も三崎港のエギングで使い続けていて、アオリイカもマルイカもこのロッドでキャッチしています。

テンポの正体:「しゃくった分だけ沈める」 #

エギングしゃくり1 セットの軌道

筆者のテンポは「しゃくり3回 → フォール約10秒」です。この10秒は感覚ではなく、逆算です。

3回のしゃくりでエギは約3m上がる → エギの沈下速度が約3秒/mなら、3m × 3秒 = 約9〜10秒で元のレンジに戻る。

つまり「しゃくった分だけ沈める」のがフォール秒数の正体です。筆者が3号以上で使っているエギ王Kのベーシックタイプは公式値で約3秒/m (カラー戦記の記事 で整理したとおり、2.5号は約5秒/m、シャロータイプは約6秒/m)。だからエギを軽く・浅く替えたら、同じ3しゃくりでもフォールの待ち時間は伸ばします。エギのタイプとカラー選びは エギ王Kカラー診断ツール を使ってください。

10秒はスマホのストップウォッチで一度測ってみると、体感よりずっと長いはずです。この「長すぎると感じる待ち」を我慢できるかが、次の節につながります。

アタリはフォールと「次のしゃくり出し」に出る #

筆者はテンションフォール派 (ラインを軽く張ったまま沈める) です。明るい時間はラインのたるみとフォールの変化を目で見つつ、ロッドを持つ手の感触。夜は何も見えないので、手の感触だけが頼りです。

そして実績がいちばん多いのは、「素早い3段 → フォール → 次のしゃくり出しでズン」というパターンです。夜は特にこれが多い。フォール中に抱いたイカを、次のしゃくりで聞いてしまっている形だと思っています。ちなみに、しゃくる前の着底と同時にヒットした経験は今のところありません。筆者の釣果は全部「しゃくり→フォール」のセットから出ています。

フォール姿勢がなぜ効くのかは、ヤマシタ公式の解説動画がいちばんイメージしやすいです。水中のエギがどう見えているか、一度見ておくと以降のフォールの待ち時間の意味が変わります。

糸ふけ処理:しゃくり中のラインは張らない #

意外かもしれませんが、しゃくっている最中のラインはあえて緩めています。ラインを張ったまま引っ張るとエギは手前に寄って来るだけですが、緩みを残して振るとエギはその場で跳ねるように動きます (スラックジャークと呼ばれる理屈と同じです)。

糸ふけの回収は、しゃくってロッドを下げるタイミングで巻くの繰り返し。筆者はシングルハンドルのリールで、ノブに手を添えたまま2〜3回しゃくり、最後だけ手を離して糸ふけを回収する癖が体に付いています。この釣りはリールを巻く釣りではなく「しゃくって、沈めて、余った糸を畳む」釣りです。

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シマノ セフィアBB C3000S

エギングに合わせたシャロースプールに、細いPEを守りながら素早くドラグを調整できるラピッドファイアドラグを備えた専用設計リール。PE0.8号を150m巻ける入門定番機です。筆者は2018年モデルのC3000Sを三崎港のエギングで使い続けており、このカードはその現行後継モデルです。

かっこいいしゃくりは要らない:エギの動きと連動しているか #

最後に、筆者がいちばん伝えたいことを書きます。

しゃくりは重要ですが、もっと重要なのはそのしゃくりがエギの動きにしっかり連動しているかです。動画でよく見る、ロッドのしなる音を鳴らすリズミカルなかっこいいしゃくりができていても、その動きがエギに伝わっていなければ、そして水中のエギがどう動いているかをイメージできていなければ、釣果には繋がりません。しゃくることだけに意識を取られてフォールが不十分になれば、イカに食わせるチャンスを与えていないことにもなります。

これを確かめる練習は簡単です。海水が澄んでいる日に、エギが見える範囲に沈めてしゃくってみる。自分のしゃくりでエギがどれだけ動くのか、どんな動きをするのかが一目で分かります。イメージ通りの動きになっているか。なっていなければ、イメージ通りに動くようになるまで繰り返す。しゃくりのパターンを増やしたりアレンジしたりするのは、「このしゃくりでエギがこう動く」が分かるようになってからで十分です。

さらに、イカがどういうふうにエギを抱いてくるのかまで想像できると尚良いです。ヤマシタ公式のエギングラボに、アオリイカの捕食行動とアタリの出方の関係を生態研究の目線で解説した回があります。抱き方のイメージがあると、フォール中の「待ち」とアタリの意味が変わってきます。

しゃくりはエギを「エビとして演出する」ための手段で、食わせるのはフォールです。落ち着いて、しゃくった後の10秒を待つ。イカがどのタイミングでエギを抱くのかをイメージできるようになることが、しゃくりの上達そのものだと感じています。

それでも釣れない日は、しゃくり以外に原因があることも多いです。釣れない時のチェックリスト で移動判断まで含めて見直してください。

まとめ:3パターンとフォール10秒だけ持って行く #

  • まずは3つだけで始める。素早い3段 (基本) → ゆっくり大きい2〜3段 → ゆっくり大きい1段のローテ。アレンジを増やすのは1杯釣ってから
  • 振り幅は時計の7時から11時。素早いしゃくりは手首中心、大きいしゃくりは肘から動かして最後に手首を返す
  • フォール秒数は「しゃくった分 × 沈下速度」で逆算。3しゃくり (約3m) × 約3秒/m = 約10秒
  • アタリはフォールと「次のしゃくり出し」に集中する。フォールを削るとチャンスも消える
  • かっこよさより、しゃくりとエギの動きの連動。海が澄んだ日にエギが見える範囲でしゃくり、イメージ通りに動くまで練習する
frequently asked

よくある質問

エギングのしゃくり方は何種類覚えればいいですか?
筆者は3パターンだけです。素早い3段しゃくりを基本に、ゆっくり大きい2〜3段、ゆっくり大きい1段を順番に繰り返しています。名前付きのテクニックを増やすより、フォールとセットで回すことの方が釣果に直結すると感じています。
しゃくりとフォールの間隔はどのくらいですか?
筆者はしゃくり3回にフォール約10秒です。3回で約3m上がったエギを、沈下速度約3秒/m (3号以上のベーシックタイプ) で元のレンジまで沈め直す逆算で、沈下の遅いエギに替えたら待ち時間も伸ばします。
エギングのアタリはどこで取るのですか?
筆者はテンションフォールで、昼はラインのたるみと手の感触、夜は手の感触のみです。実績が最も多いのはフォール後の「次のしゃくり出しでズンと重くなる」パターンで、夜は特にこの出方が多いです。
しゃくらなくてもアオリイカは釣れますか?
筆者にはしゃくる前の着底ヒットの経験はまだなく、釣果はすべて「しゃくり→フォール」のセットから出ています。ただし食わせているのはしゃくりではなくフォールなので、しゃくりを派手にするよりフォールを丁寧に取る方が効くと感じています。
しゃくりは手首と肘のどちらでするのですか?
使い分けています。素早い3段しゃくりは手首中心、ゆっくり大きいしゃくりは肘から動かして最後に手首を返すイメージです。振り幅はどちらも時計の7時から11時が目安です。
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about the author

まつぼっくり
まつぼっくり
釣りライター / 釣りちゃん運営者

マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。

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