「エギング 仕掛け」で調べに来た方は、サビキ釣りやウキ釣りのような、ウキ・オモリ・ハリスが並ぶ複雑な図を想像しているかもしれません。だとしたら、良い意味で拍子抜けします。
エギングの仕掛けは、ロッドからエギまで一直線です。ウキなし、オモリなし、ハリスなし。途中にあるのは結束が2箇所だけ。この記事では、筆者が実釣で使っている構成をそのまま図解1枚にまとめて、各部の号数と結び方まで解説します。道具をこれから揃える方は 秋イカエギングの始め方 と合わせてどうぞ。
エギングの仕掛けはこれだけ:全体図 #

図の左から順に並べると、これで全部です。
| 部位 | 役割 | 筆者の実物 |
|---|---|---|
| ロッド | 8.6ft前後のMLクラス | シマノ 22セフィアBB S86ML |
| リール | 2500〜C3000番 | シマノ 18セフィアBB C3000S |
| PEライン | メインライン。細くて強く、感度が高い | XBRAID 0.8号を150m |
| リーダー | 根ズレに強いフロロを先端に | バリバス アバニ エギング 2号を約1m |
| スナップ | エギ交換をワンタッチにする金具 | ダイワ EGスナップ |
| エギ | 疑似餌。オモリの役割も兼ねる | エギ王K 2.5〜3.5号 |
仕掛けの「作り方」も、この並びを上から順に繋ぐだけです。買ってきた道具を最初に繋ぐ日こそ多少時間がかかりますが、2回目からは釣り場でエギを交換するだけになります。
各部の号数はどう決める? #
結論だけ先に書くと、PE0.8号 + フロロリーダー2号を約1m + エギは秋なら2.5〜3号が筆者の基準です。
PEは0.8号を150mがベースです。細いラインほど飛距離が伸び、水の抵抗が減って潮の中でもエギを操作しやすくなりますが、そのぶん高切れのリスクは上がります。だからおすすめのステップは、まず0.8号で始めて、扱いに慣れてきたら0.6号に細くして飛距離を取りに行くという順番です (筆者もこの秋、0.6号で攻めます)。
「0.6号なんて細くて不安」という方のために、筆者が使うXBRAID アップグレードX8の0.6号で計算しておきます。公表強度は14lb (約6.3kg)。FGノットの結束で7〜9割に目減りするとみても、実用4〜5kg圏です。しかも仕掛け全体で先に限界が来るのはリーダー2号 (10lb = 約4.5kg) の側なので、0.6号に細くしても「切れるならリーダーから」という健全な設計は崩れません。イカの体重がそのままラインに乗るわけではなく、引きはドラグが吸収します。だから理屈の上では、春の2〜3kg級まで十分獲れる計算です。0.6号で本当に怖いのはイカのサイズではなく根ズレと傷の見落としなので、細くするならライン管理 (毎釣行後の先端カット) とセットにしてください。
リーダーは2号を約1m。1mという長さは、結束部をガイドに巻き込みすぎず、現地で数回結び直しても足りる実用値です。号数の理由と銘柄の話は ラインとリーダーの記事 に全部書いたので、深掘りはそちらでどうぞ。
エギの号数は季節で変わります。秋の新子シーズンは2.5〜3号から。イカが大きくなる春は3.5号が軸になります。
結び方は2箇所だけ覚えればいい? #
はい、2箇所です。
PEとリーダーの結束 = FGノット。エギングの定石です。細いPEと太いフロロを細く強く繋げます。ただし現場で組むのは慣れるまで大変なので、筆者は家で組んでから釣り場に行きます。現場作業は最小限にするのが筆者流です
回数の目安として、筆者は編み込み10往復、リーダーの端糸を含めたハーフヒッチを上下交互に3セット (6回)、PE本線へのハーフヒッチを上下交互に3セット (6回) で組んでいます。
リーダーとスナップの結束 = 筆者は深海結び。輪を作って巻きつけるだけのシンプルな結びで、手早く、夜の釣り場でも迷わず結べます。一般的にはユニノットやクリンチノットが定番ですが、この結束はシステムの弱点ではないので、自分が確実に結べる結びを1つ決めておくのが正解です
FGノットが最初のハードルに感じるかもしれませんが、逆に言えば、エギングで難しい結びはこの1つだけです。ここさえ家で済ませておけば、釣り場ですることはスナップを開いてエギを付け替えるだけになります。
そしてもうひとつ、組んだ後の話を強調させてください。キャストの時、FGノットの結束部はガイドの中に入れないのがおすすめです。結束部がガイドを高速で通過すると、抵抗と引っかかりのもとになります。目安は、8.6ftクラスのロッドならエギをリールに一番近いガイドのあたりまで垂らすこと。これでちょうど垂らし約1mになり、リーダーを約1mにしておけば結束部がトップガイドの外に出る計算です。リーダーの長さと垂らしは、実はセットで決まっているわけです。
スナップは必要? #
筆者はスナップを使う運用です (タックル一式の記事 でも必要な小物に入れています)。理由はシンプルで、エギングはカラーや号数の交換が多い釣りだからです。交換のたびにリーダーへ結び直していると、時間もリーダーもどんどん消費します。スナップならワンタッチです。
直結びでも釣りは成立しますが、「交換をためらって同じエギを投げ続ける」ことのほうが釣果への損失が大きい、というのが筆者の考えです。
ウキやオモリはいらないの? #
いりません。エギ自体がオモリの役割を兼ねているからです。エギは腹側にシンカーが付いていて、種類ごとに決まった速度で沈むように設計されています。だから仕掛けにオモリを足す必要がなく、ウキで浮かせる釣りでもありません。しゃくって沈める、の繰り返しで誘います。沈下速度としゃくりの関係は しゃくり方の記事 にまとめました。
なお、生きたアジを泳がせるヤエン釣りや、ウキでエサを漂わせる釣り方はアオリイカの別の釣法です。「エギング」はエギだけで完結する、荷物も仕掛けも軽い釣りです。
仕掛け一式はいくらかかる? #
ロッドとリールを除いた消耗パート (PE・リーダー・スナップ・エギ数本) なら、5千円前後から揃います。内訳の目安は、PE 0.8号150mが2〜3千円、フロロリーダーが千円前後、スナップが数百円、エギが1本千円前後です。ロッド・リール込みの予算別プランは タックル一式の記事 で3パターン書いています。
まとめ:仕掛けで迷う時間はもう終わり #
- エギングの仕掛けは一直線。ウキ・オモリ・ハリスは使わない
- 構成はPE0.8号 → FGノット → フロロ2号を約1m → スナップ → エギ
- 覚える結びは2箇所だけ。難しいFGノットは家で組んでいけばいい
- スナップを使えば、釣り場での作業はエギ交換だけになる
- エギは秋2.5〜3号から。オモリの役割はエギが兼ねる
仕掛けが組めたら、あとは投げてしゃくるだけです。次は しゃくり方の記事 で、3パターンのローテとフォールの取り方をどうぞ。
よくある質問
エギングの仕掛けは自作しないとダメですか?
エギングにウキやオモリは使いますか?
エギングにスナップは必要ですか?
エギングのリーダーは何号を何m取りますか?
エギは何号から揃えればいいですか?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。



