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入門ガイドエギング··読了 11分

ぶちぶちコーラルはなぜ釣れる?3杯すべてこの色だった筆者の使い方

まつぼっくり
監修・執筆
まつぼっくり
マグロキャスティング 2018-
ぶちぶちコーラルはなぜ釣れる?3杯すべてこの色だった筆者の使い方

エギング 1 年目の筆者が釣ったイカは 3 杯で、3 杯ともエギ王K の「ぶちぶちコーラル」(052) でした。12 月の雨の夜に 1 杯、5 月の夜に 2 杯。すべて日没後の常夜灯まわり、底から 1〜2m のレンジです。

この記事はぶちぶちコーラル 1 色だけを掘り下げます。ヤマシタ公式の説明で「何が光っているのか」を押さえ、釣れた 3 杯と釣れなかった日の条件を並べ、筆者がこの色をどう投げているかまで書きます。先に断っておくと、筆者は昼にこの色で釣ったことがなく、9 月の釣行では投げて反応ゼロでした。万能色の話ではなく「夜に強い理由が説明できる色」の話です。

2025年12月三崎港で釣れたアオリイカ。エギ王 K 3号 ぷちぷちコーラル

ぶちぶちコーラルとは?490グロー虹ボディの正体 #

ぶちぶちコーラルは、ヤマシタ エギ王K の 490 グローシリーズの 1 色 (カラー番号 052) です。ピンクとオレンジのラメ布の下に「490 グロー/虹」のボディを持ち、暗い時間帯や濁り潮では 490 グローが発光し、明るい時間帯は虹の下地が反射でアピールする設計です (2026 年 9 月時点の公式説明)。

ヤマシタ公式はこの色を「視認性の良いピンク&オレンジに 490 グロー虹ボディを採用したカラー。ローライト・濁り潮時は 490 グローボディがアピールしつつ、虹の下地の要素も持ち合わせたオールラウンダー」と説明しています。490 グロー自体は「多くのイカが最も感知しやすいとされる波長 490nm の光で発光」し、「暗い朝・夕方のマヅメ時や夜間の海中で、イカにとって最も大きな明暗の差 (光のコントラスト) を作り出す」とされています。

同じ 490 グローシリーズはぶちぶちコーラル (052)、ウルトラマリン (053)、ホタルエビ (054) の 3 色です (2026 年 9 月時点)。ラインナップと公式スペックは次のとおりです。

タイプ号数重さ全長 (針含まず)沈下速度
ベーシック2.5 号11g75mm約 5 秒/m
ベーシック3 号16g90mm約 3 秒/m
ベーシック3.5 号22g105mm約 3 秒/m
ベーシック4 号26g120mm約 3 秒/m
シャロー3 号 / 3.5 号15g / 20g90mm / 105mm約 6 秒/m
スーパーシャロー3 号 / 3.5 号14.5g / 19.5g90mm / 105mm約 8 秒/m

つまり 2.5 号から 4 号、ベーシックからスーパーシャローまで、この 1 色でほぼ全部の沈下速度が選べます。実売は 1 本 1,100 円前後です (2026 年 9 月時点、筆者の観測)。エギの重さと沈下速度の読み方は エギの重さ早見表 にまとめています。

ぶちぶちコーラルで釣れた3杯の条件 #

筆者の 3 杯はすべて三崎港の夜、常夜灯のまわり、日没後の 18〜21 時です。表にすると、条件がきれいにそろっています。

釣行時刻天候・光号数レンジ釣果
2025 年 12 月 13 日18 時ごろ雨の夜、常夜灯まわり3 号シャロー足元の底アオリイカ 1 杯 (小ぶり)。約 10 分後に同行の友人にも 1 杯
2026 年 5 月 23 日20 時ごろ夜、常夜灯まわり3.5 号ベーシック足元の底アオリイカ 1 杯 (エギと同じくらいの小型)
2026 年 5 月 23 日21 時ごろ夜、常夜灯まわり3.5 号ベーシック足元の表層良型マルイカ 1 杯

どの日も 4 色のローテーションの中で釣れています。12 月はムラムラチェリー・軍艦グリーン・オラオラマンゴー・ぶちぶちコーラルの 4 色を回し、5 月も同じ 4 色で号数だけ 3 号から 3.5 号に上げました。ローテの中でぶちぶちコーラルを投げている時間が長かった可能性はありますが、それでも他の 3 色で 1 杯も出ていない事実は残ります。

釣行そのものの記録は 12 月の三崎港5 月の三崎港 に書いています。友人 3 人がノーフィッシュだった日も、筆者だけがこの色で 2 杯という結果でした。

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エギ王Kの052 ぷちぷちコーラル。

ラメ布×490グロー/虹下地で、夜と常夜灯まわりで発光する系統。

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釣れなかった日も正直に書くと #

2026 年 9 月 5 日の三崎港では、カクテルオレンジ、ムラムラチェリー、軍艦グリーン、ぶちぶちコーラル、ホタルエビとまんべんなく回して反応ゼロでした。ぶちぶちコーラルを投げれば釣れる、という色ではありません。

もう一つ正直に書くと、筆者は昼にこの色で釣ったことがありません。昼に投げた時間も長くはなく、「昼はダメ」とも言えない状態です。公式が「オールラウンダー」と説明する虹下地の側 (明るい時間の反射) は、筆者の実釣ではまだ確かめられていません。この記事で言えるのは「夜の常夜灯まわりで 3 杯、昼は未検証、9 月の夜は不発」までです。

なぜ夜に効く?イカの眼と490nmの関係 #

夜に効く理由は、イカの眼が明暗の差に特化していて、490 グローはその眼が最も感じやすい波長で自力発光するからです。真っ暗な海では、自分で光れる色だけが明暗の差を作れます。

ヤマシタ公式は「イカの眼は明暗の差を感じとる機能に特化」していると説明しています。イカが色を見分けているのではなく、暗い海の中で「光っているか、いないか」の差を見ている、と読めます。この理屈は イカの色覚の記事 で公式の説明を引きながら整理しました。

言葉より写真の方が早いので、UV ライトを使って 3 枚撮りました。当てる前、当てている最中、消した直後の順です。

5本のエギを星型に並べた通常光での写真。12時から時計回りにぶちぶちコーラル、金アジ、ホタルエビ、軍艦グリーン、ムラムラチェリー

UVライトで発光させた5本のエギを星型に並べた写真。ケイムラと490グロー、ネオンブライトが色とりどりに光る

同じ5本のエギを通常光、UVライト照射中、消灯直後で撮り比べた図鑑。消灯後に光るのは490グローのぶちぶちコーラルとホタルエビだけ

3 枚目が肝心です。ライトを当てている間に光るのはケイムラでも同じで、それだけでは蓄光の証拠になりません。消してからも光り続けているのが 490 グローで、この残光が真っ暗な海で「光っているか、いないか」の差を作ります。写真は消灯から 5秒後に撮ったもので、この時点でもボディのまだら模様がはっきり残っていました。

光量を明るい側から暗い側へ並べた帯の上に、ケイムラ・490グロー・夜光の3系統の位置を示した図。下に筆者の3杯の日時・号数・タイプ・レンジの一覧

ぶちぶちコーラルの発光を暗闇で撮ると、ボディ全体がまだらに光ります。虹の下地の間から 490 グローが漏れ出す設計で、全面が強く光るホタルエビとは光り方が違います。手持ちの 5 色を並べて光らせたとき、ボディが光ったのはコーラルとホタルエビの 490 グロー組だけで、他の色は目の部分しか光りませんでした。

注意点が 1 つあります。蓄光の光は、ライトを消してから数十秒で目に見えて弱まります。夜に「光らせて投げる」なら、ときどきヘッドライトを当てて再充電しないと、発光のアピールは最初の 1 投しか保ちません。筆者は 12 月も 5 月も常夜灯のまわりで釣っているので、常夜灯そのものが弱い充電源になっていた可能性もあります。

筆者のぶちぶちコーラルの使い方 #

筆者の型は「日没後、常夜灯のまわりで、底から 1〜2m を探る」です。3 杯のうち 2 杯が足元の底で出ているので、遠投よりも足元まで丁寧に沈める方を優先しています。

  • 投げる時間帯: 日没後から。12 月の実績は 18 時、5 月は 20 時と 21 時で、いずれも暗くなってからです
  • レンジ: 底から 1〜2m。着底を取ってから、しゃくって沈めるを繰り返します。しゃくり方は しゃくり方の記事 の 3 段しゃくりが基本です
  • 場所: 常夜灯のまわり。夜の釣り場の選び方と安全面は 夜エギングの記事 にまとめています
  • ローテの位置: 明るいうちはケイムラ (ムラムラチェリー) や赤下地から入り、暗くなったらぶちぶちコーラルに替えます。12 月に釣れた日の流れは 16〜18 時ムラムラチェリー、その後 1 時間ほど別の色、18 時にコーラルでヒットでした
  • 再充電: 発光を保ちたいときはライトを当て直します

この使い方は、ヤマシタ公式の「暗い時間帯・濁りで 490 グローがアピールする」という説明と、イカの眼が明暗差に特化しているという説明の 2 つから逆算したもので、後から理屈が付いたものです。当時の筆者は「なんとなく光るから」で選んでいました。今日の条件でどの色を投げるかは エギ王K カラー診断 で 4 問答えると絞れます。

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フォールの姿勢が崩れないことを最優先に設計された、渋い状況・スレイカ対策の定番エギ。

舵の役割を果たすハイドロフィンが、風波の日でもブレない安定フォールを生みます。小さめシルエットの3号は、低活性の時期や小型中心・スレた場面で警戒されにくいサイズ。筆者が初めてアオリイカを釣ったのは、真冬の夜の三崎港でカラーはぶちぶちコーラルでした。

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何号・どのタイプを買えばいい? #

筆者の手持ちのぶちぶちコーラルは 3 号のシャローと 3.5 号のベーシックの 2 本で、12 月の 1 杯は 3 号シャロー、5 月の 2 杯は 3.5 号ベーシックと、この 2 本がそのまま実績です。どちらも底を取る釣りで釣れています。

同じ色でも沈下速度は約 6 秒/m と約 3 秒/m で倍違います。12 月は雨の夜に 3 号シャローをゆっくり沈めて足元の底で釣り、5 月は 3.5 号ベーシックで同じ足元の底を取りました。水深 2m 前後の浅場や、抱く間を長く取りたいときはシャロー、それ以外はベーシックという使い分けが筆者の基準です。秋の号数の考え方は 秋イカのエギは 2.5 号と 3 号どっち? で公式値から整理しました。

ぶちぶちコーラルは 2.5 号から 4 号まであるので、最初の 1 本は自分のロッドの適合号数の真ん中 (多くのエギングロッドなら 3 号) を選べば外しません。

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フォールの姿勢が崩れないことを最優先に設計された、渋い状況・スレイカ対策の定番エギ。

舵の役割を果たすハイドロフィンが、風波の日でもブレない安定フォールを生みます。3.5号はエギングの基準サイズで、飛距離と存在感に優れ、春の良型狙いから秋の数釣りまで軸になる号数。筆者が初めてアオリイカを釣ったのは、真冬の夜の三崎港でカラーはぶちぶちコーラルでした。

ヤマシタ エギ王K 3.5号
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ホタルエビ・ウルトラマリンとの違い #

同じ 490 グローシリーズの 3 色は、下地の光り方で分かれます。ぶちぶちコーラルは虹下地の間から漏れるまだら発光、ホタルエビは公式が「490 グローボディの発光を最も発揮する」とする全面発光です。ウルトラマリンは筆者が未所持で、公式の色名以上のことは書けません。

筆者はホタルエビも持っていますが、9 月に投げて反応ゼロだった 1 回しか実釣がなく、コーラルとの差はまだ言えません。「まだらの明暗パターン」と「全面の強い光」のどちらがその日のイカに合うかは、今秋の夜に 2 色を交互に投げて確かめたいところです。

まとめ #

  • ぶちぶちコーラル (052) はエギ王K 490 グローシリーズの 1 色で、ピンク&オレンジのラメ布 × 490 グロー/虹の下地。2.5〜4 号、ベーシック / シャロー / スーパーシャローに展開 (2026 年 9 月時点)
  • 筆者の 3 杯 (アオリ 2・マルイカ 1) はすべてこの色で、すべて夜の常夜灯まわり、底から 1〜2m。12 月は 3 号シャロー、5 月は 3.5 号ベーシック
  • 夜に効く理屈は、イカの眼が明暗差に特化していて、490nm の自力発光が暗い海で最大の明暗差を作るから (ヤマシタ公式の説明)
  • 昼は未検証、9 月の夜は不発。万能色ではなく「夜に強い理由が説明できる色」
  • 蓄光は数十秒で弱まるので、ライトで再充電する
frequently asked

よくある質問

ぶちぶちコーラルはどんなカラーですか?
ヤマシタ エギ王Kの490グローシリーズの1色(カラー番号052)です。ピンク&オレンジのラメ布の下に490グロー/虹の下地を持ち、暗い時間帯や濁り潮では490グローが発光、明るい時間帯は虹の下地が反射でアピールする設計と公式が説明しています(2026年9月時点)。
ぶちぶちコーラルは夜に釣れますか?
筆者の実績では、1年目の3杯(アオリイカ2杯・マルイカ1杯)がすべて夜の常夜灯まわりでこの色にヒットしました。490グローはイカが最も感知しやすいとされる490nmで発光し、暗い海で明暗差を作る設計です。ただし9月の夜は投げて反応ゼロで、万能ではありません。
ぶちぶちコーラルは昼でも使えますか?
公式は虹の下地を併せ持つ「オールラウンダー」と説明していますが、筆者は昼にこの色で釣った実績がなく、昼の使用時間も短いため確かめられていません。筆者が言えるのは「夜の常夜灯まわりで3杯、昼は未検証」までです。
ぶちぶちコーラルは何号がありますか?
ベーシックが2.5号(11g)・3号(16g)・3.5号(22g)・4号(26g)、シャローとスーパーシャローが3号と3.5号にあります(2026年9月時点の公式表記)。筆者は3号シャローと3.5号ベーシックを所持し、12月は3号シャロー、5月は3.5号ベーシックで釣りました。
490グローのエギは光らせてから投げるべきですか?
蓄光の光はライトを消してから数十秒で目に見えて弱まるので、発光でアピールしたいなら時々ライトを当てて再充電するのが筆者のやり方です。筆者の3杯は常夜灯まわりで出ており、常夜灯が弱い充電源になっていた可能性もあります。
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about the author

まつぼっくり
まつぼっくり
釣りライター / 釣りちゃん運営者

マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。

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