エギング 1 年目の筆者が釣ったイカは 3 杯で、3 杯ともエギ王K の「ぶちぶちコーラル」(052) でした。12 月の雨の夜に 1 杯、5 月の夜に 2 杯。すべて日没後の常夜灯まわり、底から 1〜2m のレンジです。
この記事はぶちぶちコーラル 1 色だけを掘り下げます。ヤマシタ公式の説明で「何が光っているのか」を押さえ、釣れた 3 杯と釣れなかった日の条件を並べ、筆者がこの色をどう投げているかまで書きます。先に断っておくと、筆者は昼にこの色で釣ったことがなく、9 月の釣行では投げて反応ゼロでした。万能色の話ではなく「夜に強い理由が説明できる色」の話です。

ぶちぶちコーラルとは?490グロー虹ボディの正体 #
ぶちぶちコーラルは、ヤマシタ エギ王K の 490 グローシリーズの 1 色 (カラー番号 052) です。ピンクとオレンジのラメ布の下に「490 グロー/虹」のボディを持ち、暗い時間帯や濁り潮では 490 グローが発光し、明るい時間帯は虹の下地が反射でアピールする設計です (2026 年 9 月時点の公式説明)。
ヤマシタ公式はこの色を「視認性の良いピンク&オレンジに 490 グロー虹ボディを採用したカラー。ローライト・濁り潮時は 490 グローボディがアピールしつつ、虹の下地の要素も持ち合わせたオールラウンダー」と説明しています。490 グロー自体は「多くのイカが最も感知しやすいとされる波長 490nm の光で発光」し、「暗い朝・夕方のマヅメ時や夜間の海中で、イカにとって最も大きな明暗の差 (光のコントラスト) を作り出す」とされています。
同じ 490 グローシリーズはぶちぶちコーラル (052)、ウルトラマリン (053)、ホタルエビ (054) の 3 色です (2026 年 9 月時点)。ラインナップと公式スペックは次のとおりです。
| タイプ | 号数 | 重さ | 全長 (針含まず) | 沈下速度 |
|---|---|---|---|---|
| ベーシック | 2.5 号 | 11g | 75mm | 約 5 秒/m |
| ベーシック | 3 号 | 16g | 90mm | 約 3 秒/m |
| ベーシック | 3.5 号 | 22g | 105mm | 約 3 秒/m |
| ベーシック | 4 号 | 26g | 120mm | 約 3 秒/m |
| シャロー | 3 号 / 3.5 号 | 15g / 20g | 90mm / 105mm | 約 6 秒/m |
| スーパーシャロー | 3 号 / 3.5 号 | 14.5g / 19.5g | 90mm / 105mm | 約 8 秒/m |
つまり 2.5 号から 4 号、ベーシックからスーパーシャローまで、この 1 色でほぼ全部の沈下速度が選べます。実売は 1 本 1,100 円前後です (2026 年 9 月時点、筆者の観測)。エギの重さと沈下速度の読み方は エギの重さ早見表 にまとめています。
ぶちぶちコーラルで釣れた3杯の条件 #
筆者の 3 杯はすべて三崎港の夜、常夜灯のまわり、日没後の 18〜21 時です。表にすると、条件がきれいにそろっています。
| 釣行 | 時刻 | 天候・光 | 号数 | レンジ | 釣果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 年 12 月 13 日 | 18 時ごろ | 雨の夜、常夜灯まわり | 3 号シャロー | 足元の底 | アオリイカ 1 杯 (小ぶり)。約 10 分後に同行の友人にも 1 杯 |
| 2026 年 5 月 23 日 | 20 時ごろ | 夜、常夜灯まわり | 3.5 号ベーシック | 足元の底 | アオリイカ 1 杯 (エギと同じくらいの小型) |
| 2026 年 5 月 23 日 | 21 時ごろ | 夜、常夜灯まわり | 3.5 号ベーシック | 足元の表層 | 良型マルイカ 1 杯 |
どの日も 4 色のローテーションの中で釣れています。12 月はムラムラチェリー・軍艦グリーン・オラオラマンゴー・ぶちぶちコーラルの 4 色を回し、5 月も同じ 4 色で号数だけ 3 号から 3.5 号に上げました。ローテの中でぶちぶちコーラルを投げている時間が長かった可能性はありますが、それでも他の 3 色で 1 杯も出ていない事実は残ります。
釣行そのものの記録は 12 月の三崎港 と 5 月の三崎港 に書いています。友人 3 人がノーフィッシュだった日も、筆者だけがこの色で 2 杯という結果でした。
エギ王Kの052 ぷちぷちコーラル。
ラメ布×490グロー/虹下地で、夜と常夜灯まわりで発光する系統。
ヤマシタ エギ王K 052 ぶちぶちコーラル
釣れなかった日も正直に書くと #
2026 年 9 月 5 日の三崎港では、カクテルオレンジ、ムラムラチェリー、軍艦グリーン、ぶちぶちコーラル、ホタルエビとまんべんなく回して反応ゼロでした。ぶちぶちコーラルを投げれば釣れる、という色ではありません。
もう一つ正直に書くと、筆者は昼にこの色で釣ったことがありません。昼に投げた時間も長くはなく、「昼はダメ」とも言えない状態です。公式が「オールラウンダー」と説明する虹下地の側 (明るい時間の反射) は、筆者の実釣ではまだ確かめられていません。この記事で言えるのは「夜の常夜灯まわりで 3 杯、昼は未検証、9 月の夜は不発」までです。
なぜ夜に効く?イカの眼と490nmの関係 #
夜に効く理由は、イカの眼が明暗の差に特化していて、490 グローはその眼が最も感じやすい波長で自力発光するからです。真っ暗な海では、自分で光れる色だけが明暗の差を作れます。
ヤマシタ公式は「イカの眼は明暗の差を感じとる機能に特化」していると説明しています。イカが色を見分けているのではなく、暗い海の中で「光っているか、いないか」の差を見ている、と読めます。この理屈は イカの色覚の記事 で公式の説明を引きながら整理しました。
言葉より写真の方が早いので、UV ライトを使って 3 枚撮りました。当てる前、当てている最中、消した直後の順です。



3 枚目が肝心です。ライトを当てている間に光るのはケイムラでも同じで、それだけでは蓄光の証拠になりません。消してからも光り続けているのが 490 グローで、この残光が真っ暗な海で「光っているか、いないか」の差を作ります。写真は消灯から 5秒後に撮ったもので、この時点でもボディのまだら模様がはっきり残っていました。

ぶちぶちコーラルの発光を暗闇で撮ると、ボディ全体がまだらに光ります。虹の下地の間から 490 グローが漏れ出す設計で、全面が強く光るホタルエビとは光り方が違います。手持ちの 5 色を並べて光らせたとき、ボディが光ったのはコーラルとホタルエビの 490 グロー組だけで、他の色は目の部分しか光りませんでした。
注意点が 1 つあります。蓄光の光は、ライトを消してから数十秒で目に見えて弱まります。夜に「光らせて投げる」なら、ときどきヘッドライトを当てて再充電しないと、発光のアピールは最初の 1 投しか保ちません。筆者は 12 月も 5 月も常夜灯のまわりで釣っているので、常夜灯そのものが弱い充電源になっていた可能性もあります。
筆者のぶちぶちコーラルの使い方 #
筆者の型は「日没後、常夜灯のまわりで、底から 1〜2m を探る」です。3 杯のうち 2 杯が足元の底で出ているので、遠投よりも足元まで丁寧に沈める方を優先しています。
- 投げる時間帯: 日没後から。12 月の実績は 18 時、5 月は 20 時と 21 時で、いずれも暗くなってからです
- レンジ: 底から 1〜2m。着底を取ってから、しゃくって沈めるを繰り返します。しゃくり方は しゃくり方の記事 の 3 段しゃくりが基本です
- 場所: 常夜灯のまわり。夜の釣り場の選び方と安全面は 夜エギングの記事 にまとめています
- ローテの位置: 明るいうちはケイムラ (ムラムラチェリー) や赤下地から入り、暗くなったらぶちぶちコーラルに替えます。12 月に釣れた日の流れは 16〜18 時ムラムラチェリー、その後 1 時間ほど別の色、18 時にコーラルでヒットでした
- 再充電: 発光を保ちたいときはライトを当て直します
この使い方は、ヤマシタ公式の「暗い時間帯・濁りで 490 グローがアピールする」という説明と、イカの眼が明暗差に特化しているという説明の 2 つから逆算したもので、後から理屈が付いたものです。当時の筆者は「なんとなく光るから」で選んでいました。今日の条件でどの色を投げるかは エギ王K カラー診断 で 4 問答えると絞れます。
フォールの姿勢が崩れないことを最優先に設計された、渋い状況・スレイカ対策の定番エギ。
舵の役割を果たすハイドロフィンが、風波の日でもブレない安定フォールを生みます。小さめシルエットの3号は、低活性の時期や小型中心・スレた場面で警戒されにくいサイズ。筆者が初めてアオリイカを釣ったのは、真冬の夜の三崎港でカラーはぶちぶちコーラルでした。
ヤマシタ エギ王K 3号
何号・どのタイプを買えばいい? #
筆者の手持ちのぶちぶちコーラルは 3 号のシャローと 3.5 号のベーシックの 2 本で、12 月の 1 杯は 3 号シャロー、5 月の 2 杯は 3.5 号ベーシックと、この 2 本がそのまま実績です。どちらも底を取る釣りで釣れています。
同じ色でも沈下速度は約 6 秒/m と約 3 秒/m で倍違います。12 月は雨の夜に 3 号シャローをゆっくり沈めて足元の底で釣り、5 月は 3.5 号ベーシックで同じ足元の底を取りました。水深 2m 前後の浅場や、抱く間を長く取りたいときはシャロー、それ以外はベーシックという使い分けが筆者の基準です。秋の号数の考え方は 秋イカのエギは 2.5 号と 3 号どっち? で公式値から整理しました。
ぶちぶちコーラルは 2.5 号から 4 号まであるので、最初の 1 本は自分のロッドの適合号数の真ん中 (多くのエギングロッドなら 3 号) を選べば外しません。
フォールの姿勢が崩れないことを最優先に設計された、渋い状況・スレイカ対策の定番エギ。
舵の役割を果たすハイドロフィンが、風波の日でもブレない安定フォールを生みます。3.5号はエギングの基準サイズで、飛距離と存在感に優れ、春の良型狙いから秋の数釣りまで軸になる号数。筆者が初めてアオリイカを釣ったのは、真冬の夜の三崎港でカラーはぶちぶちコーラルでした。
ヤマシタ エギ王K 3.5号
ホタルエビ・ウルトラマリンとの違い #
同じ 490 グローシリーズの 3 色は、下地の光り方で分かれます。ぶちぶちコーラルは虹下地の間から漏れるまだら発光、ホタルエビは公式が「490 グローボディの発光を最も発揮する」とする全面発光です。ウルトラマリンは筆者が未所持で、公式の色名以上のことは書けません。
筆者はホタルエビも持っていますが、9 月に投げて反応ゼロだった 1 回しか実釣がなく、コーラルとの差はまだ言えません。「まだらの明暗パターン」と「全面の強い光」のどちらがその日のイカに合うかは、今秋の夜に 2 色を交互に投げて確かめたいところです。
まとめ #
- ぶちぶちコーラル (052) はエギ王K 490 グローシリーズの 1 色で、ピンク&オレンジのラメ布 × 490 グロー/虹の下地。2.5〜4 号、ベーシック / シャロー / スーパーシャローに展開 (2026 年 9 月時点)
- 筆者の 3 杯 (アオリ 2・マルイカ 1) はすべてこの色で、すべて夜の常夜灯まわり、底から 1〜2m。12 月は 3 号シャロー、5 月は 3.5 号ベーシック
- 夜に効く理屈は、イカの眼が明暗差に特化していて、490nm の自力発光が暗い海で最大の明暗差を作るから (ヤマシタ公式の説明)
- 昼は未検証、9 月の夜は不発。万能色ではなく「夜に強い理由が説明できる色」
- 蓄光は数十秒で弱まるので、ライトで再充電する
よくある質問
ぶちぶちコーラルはどんなカラーですか?
ぶちぶちコーラルは夜に釣れますか?
ぶちぶちコーラルは昼でも使えますか?
ぶちぶちコーラルは何号がありますか?
490グローのエギは光らせてから投げるべきですか?
about the author
マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。



