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入門ガイドリール··読了 9分

マグロキャスティングリールの選び方|魚種×番手×予算早見表

まつぼっくり
監修・執筆
まつぼっくり
マグロキャスティング 2018-
マグロキャスティングリールの選び方|魚種×番手×予算早見表

マグロキャスティング用のリール選びは、突き詰めると 4 ステップで決まります。狙う魚種 (サイズ) を決める → 必要な PE 号数が決まる → その号数を 300m 巻ける番手が決まる → 予算でメーカーとグレードを選ぶ。この順番さえ守れば、大きく外すことはありません。

筆者はカツオ・キハダ・クロマグロ (酒田で挑戦中) と、この順番で階段を上がってきました。その過程でシマノ編・ダイワ編・入門機の 26BG SW・クロマグロ帯の 25ソルティガと、リール記事を 4 本書いてきたので、この記事はその要点を 1 枚に集約したハブです。細かい機種比較は各記事に任せて、ここでは全体の地図を描きます。

魚種×番手の早見表 — まずここから #

マグロと一口に言っても、カツオとクロマグロではリールが別物です。魚種ごとの標準的な PE 号数と番手を整理します。

狙う魚目安サイズPE 号数番手筆者の実機
カツオ・キメジ〜10kg 前後3〜4号6000〜8000ストラディックSW 6000XG (5年使用)
キハダ20〜60kg5〜6号10000〜14000ツインパワーSW 14000XG (30kg実績)
クロマグロ (〜60kg 級)〜60kg8号1800025ソルティガ 18000-H
クロマグロ (大型)60kg 超10号20000
超大型・遠征100kg 級〜10〜15号25000〜30000

カツオ・キメジ (6000〜8000): 相模湾のキャスティングで数釣りが楽しめる入門域。筆者は伊勢湾のカツオ・キメジ実釣含め、ストラディックSW 6000XG を 5 年使ってきました。ミドルクラスで十分戦えるのがこの帯です。

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シマノ 20ストラディックSW 6000XG
シマノ

シマノ 20ストラディックSW 6000XG

定価 ¥38,000

カツオ用ライトタックル(タックル5)のリール。PE3号を巻き、TGベイト30gを軽快に投げる体制を支える。キハダ用の14000番に対して1ランク軽い6000番。

キハダ (10000〜14000): 相模湾キャスティングの主戦場。PE6号-300m が標準で、これを満たすのが 14000 番です (10000 番は PE5号-300m)。筆者が初めて釣り上げたキハダ 30kg も、ツインパワーSW 14000XG でした。番手選びの詳細はシマノ編ダイワ編で。

クロマグロ (18000〜): PE8号-300m からが入口。ただし酒田の船上では 10 号・12 号の同船者もいて、現場の号数相場はネット記事より一段太いのが実感です。60kg 超が現実的な海域なら、最初から 20000 (PE10号-300m) を視野に入れる価値があります。挑戦前に遊漁規制の確認もお忘れなく。

番手が決まったら — 予算×グレードの地図 #

同じ番手でも価格は 3 万円から 16 万円まであります。キハダ帯 (14000) を例に、定価の階段を並べます。

14000 帯最大ドラグ自重定価 (税抜)
26BG SW 14000-H (2026年10月発売予定)15kg700g31,100円
ストラディックSW 14000XG (前世代・流通品)15kg700g実売 3.4万円前後
ツインパワーSW 14000XG25kg660g79,800円
26セルテートSW 14000-P/XH25kg675g93,100円
25ソルティガ 14000-P/XH25kg690g155,000円
25ステラSW 14000XG25kg685g160,000円

(各メーカー公式サイトより。ストラディックSW の現行 24 世代は 10000 番までのため、14000XG は前世代の流通品。2026 年 8 月時点)

見ての通り、8 万円のツインパワーSW を境に最大ドラグが 15kg → 25kg に跳ねます。ここから上の差は最大値ではなく「持続」— 長時間ファイトでのドラグの滑らかさ、ギアの耐久、防水です。この構造は26BG SW の記事で機構レベルまで解剖したので、「なぜ安いのか / 何が削られているのか」が気になる人はそちらへ。

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ダイワ 26BG SW 14000-H
ダイワ

ダイワ 26BG SW 14000-H

定価 ¥34,210

マグロ帯の14000番に3万円台で手が届く、ダイワだけの入門枠 (2026年10月発売の新型)。ソルティガ由来の設計思想パワードライブデザインを受け継ぎ、負荷が掛かっても力強く安定して巻ける構造が売りです。最大ドラグ15kgは上位機の25kgより控えめで、まず1匹を獲るための最初の1台に向きます。

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シマノ 21ツインパワーSW 14000XG
シマノ

シマノ 21ツインパワーSW 14000XG

定価 ¥79,800

筆者が初キハダ30kgを獲ったリールは15ツインパワーSW 14000XG(現在は販売終了)。本商品はその現行後継にあたる21ツインパワーSWで、購入先の案内としてはこちらを紹介している。記事中の実釣はすべて15モデルによるもの。

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ダイワ 26セルテートSW 14000-XH
ダイワ

ダイワ 26セルテートSW 14000-XH

定価 ¥102,410

キハダ帯のダイワで本命候補になる14000番。ソルティガと同じ設計思想 (パワードライブデザイン+モノコックボディ) を受け継ぎ、最大ドラグ25kg・糸巻量・ギア比はソルティガ14000とほぼ同等です。金属ドラグDRDは18000番以上の専用装備のため、キハダ専用機ならこの価格で十分戦える、が公式スペックからの整理です。

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ダイワ 25ソルティガ 14000-XH
ダイワ

ダイワ 25ソルティガ 14000-XH

定価 ¥170,500

ダイワ旗艦のキハダ帯14000番。基本スペックはセルテートSWとほぼ同等で、差額の中身はベアリング数とマグシールドの搭載規模、2031年3月末まで部品代無料のフラッグシップ保証です。将来クロマグロ用に18000番以上へ進むときのシリーズ統一を見据える方向け。兄弟機の18000-Hは筆者がクロマグロの実戦に投入しています。

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シマノ 25ステラSW 14000XG
シマノ

シマノ 25ステラSW 14000XG

定価 ¥160,000

同船者の実機を借りて巻いたことがありますが、短時間の試用ではツインパワーとの違いが分からないほど拮抗しています。差は高負荷が続いたときの余裕と、2031 年までの専用アフターサービス。クロマグロ級まで見据えるなら、の 1 台です。

クロマグロ帯はもっとシンプルです。18000 番は 26セルテートSW 18000-H (104,500 円) → 25ソルティガ 18000-H (175,000 円) → 26ステラSW 18000HG (180,000 円) の 3 択。シマノはツインパワーSW が 14000 番までのため、18000 帯に 8〜10 万円のミドル機を持つのはダイワだけです (2026 年 8 月時点)。そして 10 号を巻く 20000 番は、3.6 万円の 26BG SW 20000 (2026 年 11 月発売予定) から 18.5 万円の 26ステラSW 20000PG まで、各社の糸巻量構成 (8号-370m / 10号-300m) が完全に横並びの激戦区。この帯の詳しい比較はクロマグロ編にまとめてあります。

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ダイワ 26セルテートSW 18000-H
ダイワ

ダイワ 26セルテートSW 18000-H

定価 ¥114,950

ソルティガ18000-Hと同じ最大ドラグ30kg・PE8号-300mを、定価で約7万円安く手にできる伏兵。DRDとマグシールド1箇所分を割り切れるなら、クロマグロ帯の現実的な選択肢です。

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ダイワ 25ソルティガ 18000-H
ダイワ

ダイワ 25ソルティガ 18000-H

定価 ¥175,000

クロマグロの長時間ファイトを想定した、PE8号を300m巻けるダイワの旗艦大型スピニング。18000番以上だけに搭載される金属ローラー式のDRDドラグが、摩擦熱によるドラグ力低下を抑えて締め込みに耐えます。筆者も酒田のクロマグロキャスティングでソルティガC DOGFIGHT 81-8と組んで実戦投入しているリールです。

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シマノ 26ステラSW 18000HG
シマノ

シマノ 26ステラSW 18000HG

定価 ¥198,000

PE8号-300mを巻けるシマノ大型SWの頂点、2026年追加番手。自重900g・最大ドラグ30kgにXXタフドラグを搭載し、クロマグロ帯で25ソルティガ18000-Hと真っ向勝負する「もう一方の正解」です。

シマノとダイワ、どっちで組む? #

結論から言うと、どちらでも獲れます。両社のマグロ帯は性能が拮抗していて、「こっちを買えば正解」という単純な答えはありません。選ぶための整理だけしておきます。

ギア表記の対応: シマノの PG / HG / XG は、ダイワの P / H / XH に対応します (パワーギア / ハイギア / エクストラハイギア)。キャスティング主体なら糸ふけ回収の速い HG〜XG (H〜XH)、ジギング併用や深場なら PG (P) が定石です。

ドラグの思想が違う: ダイワのクロマグロ帯 (ソルティガ 18000 以上) は金属ローラー式の DRD、シマノは大型カーボンワッシャーの XXタフドラグ + 放熱のヒートシンクドラグ。どちらも「長時間ファイトの熱」に対する答えで、アプローチが違うだけです。防水も同様に、ダイワは磁性流体のマグシールド、シマノは接触式シールの X プロテクト系と、思想の違いであって優劣ではありません。

フラッグシップはアフターまで拮抗: 25ソルティガはダイワの専用プログラムで 2031 年 3 月まで、25・26ステラSW はシマノの専用プログラムで 2031 年 5 月まで、それぞれ部品代無料のオーバーホール対応があります (いずれも工賃負担あり・要製品登録)。10 年使う前提の道具として、どちらも本気です。

実際の分かれ目は、手持ちタックルの資産 (スプールやパーツの流用、使い慣れた操作感) と巻き心地の好みです。筆者はキハダ帯をシマノで組み、クロマグロ帯であえてダイワに踏み出しました。その顛末と両社の使用感はシマノ編クロマグロ編に書いています。

「1 台で全部」は無理 — 筆者の 3 台体制 #

正直に書くと、カツオからクロマグロまでを 1 台でこなすリールは存在しません。PE4 号と PE10 号では糸巻量もリールサイズも別物だからです。筆者の現在地はこうなっています。

  • カツオ・キメジ: 20ストラディックSW 6000XG — 5 年使って不満なし。この帯はミドルで十分
  • キハダ: 15ツインパワーSW 14000XG — 30kg を約 5 分のファイトでキャッチ。中古で買って値崩れなし
  • クロマグロ: 25ソルティガ 18000-H — 2026 年 6 月に新調。酒田ではヒットなしも、号数の現場感覚と 930g を振り続ける体力問題を学習中

3 台になったのは結果論ですが、振り返ると「魚種の階段を上がるたびに 1 台足す」のが一番無駄のない買い方でした。最初からクロマグロ用を買ってもカツオには使えません。逆に、キハダ用の 14000 は GT や大型ヒラマサのキャスティングと守備範囲が重なるので、マグロ以外への流用が一番効く番手です。

最初の 1 台はどれを買う? #

狙う魚種で入口が変わります。2026 年 8 月時点の答えを書きます。

キハダから始める人 (一番多いはず): 実績と安心を取るならツインパワーSW 14000XG (79,800 円)。初期投資を抑えるなら、10 月発売の 26BG SW 14000-H (31,100 円) が「スペック上の要件を 3 万円台で満たす」初めての選択肢になります。発売前で実釣評価がない点だけ理解した上で。

クロマグロから始める人: 予算 10 万円なら 26セルテートSW 18000-H、15 万円出せるなら DRD 搭載の 25ソルティガ 18000-H。10 号前提の海域なら 20000 番で、入門価格の 26BG SW 20000 (36,300 円・11 月発売予定) という道もあります。

カツオ・キメジから始める人: ミドルクラスの 6000〜8000 番で十分です。ここで浮いた予算は、次の魚種への 1 台に取っておくのが筆者のおすすめです。

まとめ: マグロ用リール選びの地図 #

  • 選び方は 4 ステップ: 魚種 → PE 号数 → 番手 → 予算。番手は「必要な号数を 300m 巻けるか」で決まる
  • カツオ 6000〜8000 / キハダ 10000〜14000 / クロマグロ 18000〜、大型狙いは 20000 以上
  • 価格の分水嶺は 8 万円 (ツインパワーSW)。ここから上は最大スペックではなく「持続力」への投資
  • シマノとダイワは思想が違うだけで拮抗。手持ち資産と巻きの好みで選んでよい
  • 1 台で全魚種は不可能。魚種の階段を上がるたびに 1 台足すのが結局最短

各論はクラスタの 4 本 — シマノ編ダイワ編入門機 26BG SWクロマグロ帯の 25ソルティガ — に深掘りがあります。ロッドやルアーまで含めたタックル全体はキハダタックルの記事へ。この地図が、最初の 1 台と次の 1 台の判断材料になれば嬉しいです。

frequently asked

よくある質問

マグロ用リールは何番を買えばいいですか?
狙う魚種で決まります。カツオ・キメジなら6000〜8000番、キハダなら10000〜14000番 (相模湾標準のPE6号-300mを巻けるのは14000番)、クロマグロなら18000番以上です。必要なPE号数を300m巻けるか、が番手選びの基準になります。
シマノとダイワはどちらが良いですか?
性能は拮抗しており、どちらでも獲れます。ドラグはダイワがDRD (金属ローラー式)、シマノがXXタフドラグ+ヒートシンクと思想が違うだけで優劣ではありません。手持ちタックルの資産と巻き心地の好みで選んで問題ありません。ギア表記はシマノのPG/HG/XGがダイワのP/H/XHに対応します。
1台でカツオからクロマグロまで兼用できますか?
現実的ではありません。カツオはPE3〜4号、クロマグロは8〜10号と糸巻量もリールサイズも別物だからです。流用が一番効くのはキハダ用の14000番で、GTや大型ヒラマサのキャスティングと守備範囲が重なります。魚種の階段を上がるたびに1台足すのが結局無駄のない買い方です。
安いリールでもマグロは獲れますか?
糸巻量とドラグの数値要件は、2026年10月発売予定の26BG SW (3万円台) でも満たします。高級機との差は最大スペックではなく、長時間ファイトでのドラグの滑らかさや耐久といった「持続力」です。年数回の釣行なら入門機で成立する、というのが筆者の整理です。
ドラグ力はどれくらい必要ですか?
最大ドラグの数値より持続力が重要です。筆者は30kgのキハダをドラグ約5kgの設定で獲っており、最大15kg級のリールでも数値上は余裕があります。高級機の価値は、長時間ファイトでドラグが熱を持っても効き続ける耐久側にあります。
発売前の26BG SWは待つべきですか?
急がないなら待つ価値があります。2026年10月 (20000番は11月) 発売で、キハダ帯・クロマグロ帯の要件を3万円台で満たす初めての選択肢です。ただし実釣評価はまだないため、今すぐ必要な人や確実性を求める人は実績のあるツインパワーSW等が無難です。
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about the author

まつぼっくり
まつぼっくり
釣りライター / 釣りちゃん運営者

マグロキャスティングを軸に、ジギング・エギング・ショアの実釣を本音で発信。2018 年再開、相模湾を主戦場に活動中。

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